早く行きたいなら一人で行け遠くに行きたいならみんなで行け
皆さんはもうご覧になりましたか?映画『えんとつ町のプペル』の話です。
もともと私自身、キングコングという芸人・西野亮廣さんのことはテレビでも色んなところで存じ上げてましたが、特に目にするようになったのはやはりこの原作となった絵本『えんとつ町のプペル』を制作されてからでしょうか。(厳密には絵本が原作というわけではなく映画脚本の一部を絵本にしたという感じのようです)
他の芸人さんとは違ってテレビでひな壇に上がらずに独自の感覚で人と違う道を選んで突き進むという選択には勇気が必要ですし、私は無条件にそういう人が大好きですし無意識に目で追いかけてしまいます。
結果この数年でのネットやSNSやYouTubeでの活躍を拝見しているうちに気がついたら「そろそろ映画『えんとつ町のプペル』が公開か、観に行かないとな」と思うようになって公開初週に観てきました。
作品自体も映画としては見所が多く実に丁寧に作られていて満足度は高かったのですが、やはりそれ以上に気にして見ていたのが西野さんご自身が仕掛けられた本作におけるプロモーションというか“うねり”の部分でした。
どうやってファンのうねりをコントロールして「観て良かった」という感情を生み出した上で「もっと多くの人に観て欲しい・薦めたい」と思ってもらえるか?という仕掛けの部分のことです。
「ぜひエンドロールまで観終わって『おしまい』という表示が出たら拍手をして欲しいです」
そんなことをご自身のオンラインサロンなどでもずっとリクエストされていたことは知っていました。
私自身は本作を東京の映画館で観たのですが、やはりエンドロール後に拍手が起きてそれに吊られるようにファミリー層や子どもたちも拍手をしていたのでした。(なんなら私も)
正直、感心しました。
拍手ってやっぱり吊られるもんなんですよ。そしてそれが無意識の(吊られた)行動だったとしてもやっぱり不思議と映画館を出る時の満足感というか充足感が違うのです。
「これをわかった上でコントロールしていたというのであれば本当に凄い人なんだな、西野さん」
率直にそう思いました。
そして上にあるYouTubeの動画です。(観ていただければわかりますが)これは公開初日の舞台挨拶の模様をまとめた映像なのですがその中で西野さんはこうおっしゃっています。
「早く行きたいなら一人で行け 遠くに行きたいならみんなで行け」
有名なアフリカのことわざですね。
私が驚いたのはこの言葉を舞台挨拶の場で西野さんが紹介したことでした。
ことわざの意味はもっともなことではあるのですが、この言葉を舞台挨拶で口にすることで来場者全員が「この『みんな』という言葉の中に間違いなく自分たちがいる(含まれている)」ということを意識されたのではないでしょうか。
よくこの手の話には『洗脳』とか『宗教』とかどちらかというとネガティブな意味合いで表現されるというか揶揄されてしまうことが多いように感じます。(少なくとも西野さんに対して周りがそう表現されていることを何度か目にしたことがあります)
ただ私はこういった『洗脳』とか『宗教』を決して悪い意味では捉えたこともありませんし、むしろ自分の中ではいつもそれらの言葉を全部『熱狂』とか『夢中』という単語に置き換えて理解するようにしています。
どんな事象も悪く言えば悪く感じますし、良く言えば良いように聞こえるものです。
そしてそれを頭ごなしに否定する行為をいつも早計(もしくは稚拙)だと思って眺めています。
だって『宗教』ってそれだけ『夢中』にさせてるってことなんですから。
誰かを妄信して魔法がかかったように気持ちよくなることが決して悪いことだとは私は思いません。(もちろん自分の私利私欲や悪いことに利用するのは良くないことですが)
それだけの『熱狂』を生み出せるってことはそれはもう『力(パワー)』だと思います。
誰かが何かに夢中になってるとすぐに周りは「気持ち悪い」とか、なんでもかんでも変な方向に導きがちですが、人の熱狂に水を差すような発言や行動はカッコ悪いのでやめたほうがいいですね、というお話でした。
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さて私自身は上で述べたように西野さんのnoteだったりYouTubeなどをちょこちょこ眺めるくらいにはチェックをしていますが、いわゆる『信者』というわけではありません。
割と冷静にいつも分析しつつその上で勉強させていただいているような立場という感じです。
人の成功や失敗から学ぶことが多いように、それが声が大きい人だったりすると更にもっと大きく膨らんでいくので学べることも更に多いのです。
日々勉強ですね。
後半部分はせっかくなので『えんとつ町のプペル』というよりもそもそもの映画産業の利益や興行収入の考え方というものについて勉強していきたいと思います。
映画ってどれくらいの来場者が入れば儲かるんでしょう?
よく「興行収入○○億円突破!」とか「来場者○○万人超!」なんて表現されますがその損益分岐点はいったいどこにあるのかを掘り下げていきたいと思います。
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映画産業の仕組みと利益構造
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