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第216号『人は14歳で人間になる』

先日、福岡の中学校で全校生徒向けに講演をやりました。

全校生徒合わせておよそ250名。

“ゲーム業界のお仕事・ゲームクリエイターになるために必要なこと”

そういった内容で40分程度の講演を体育館でやりました。

私が中学生の時と違って“今の子供たち”は実に真面目に話を聞いてくれました。(私が子供の時はみんなふざけたり勝手に自分たちで喋ってたり全然集中して大人の話を聞かない奴らばかりでした)

いわゆる“社会人講話”というやつでゲームクリエイターというお仕事の紹介を交えてそのやりがいなんかを熱くいつものように語って来たのですが。

それから2週間後。

学校の先生からその社会人講話を聞いた中学生の感想文(アンケート)が送られてきました。

もちろん全校生徒250人分ということはなくて、ざっと30名分くらいがピックアップされた状態でまとまられていました。

“普段自分が遊んでいるゲームソフトがどうやって作られているのかを知ることが出来て勉強になりました”

“1本のゲームソフトを作るのに3年以上かかるなんて知りませんでした”

“自分もゲームを作ってみたいです”

そんな感想の中でひとつ気になるものがありました。

“25歳という若さで会社を作るなんて偉いと思いました”

学年を見ると2年生。

“じゅ、14歳の少年に偉いとか言われちゃったよ……”

プッと吹き出しながらその感想を読みましたがふと考えました。

“いや、けど、そうか、14歳だもんな”

自分自身が14歳だった頃を思い出しながら、“自分自身が完成したあの頃”のことをふと考えたのでした。

これは私の持論でもあるのですが“人間は14歳で完成する”と思っています。

もちろん肉体的なことではなく精神的な話です。

小学生くらいまではやはり“クラスで流行っているものが全て”で自主性なんか無くてとにかく“みんながやってるから自分も”という考え方が多かったように思います。

それが中学生になって部活動なんかをやるようになって先輩後輩の関係を覚えて少しずつ受験のことなんかを考え始める時期、そして妙にみんな色気づいて急に「彼女(彼氏)欲しい」とか言い出して異性を強烈に意識し始める……そんな14歳のある時に私は“自分が完成した音”を聞きました。

ガチャリ

と音がしたかどうかはわかりませんが不思議な感覚がしたことを今でも覚えています。

ある時にふと気づいたのです。

“あ、なるほど、さては『これ』の繰り返しだな”って。

それまでは見るもの触るもの会う人知る情報全てが“初めてのこと”だらけで知らないことばかり。自分の感覚やポジショニングを定めることで精一杯だったのですが14歳になってそれまでに見て経験してきたことを全体的に俯瞰してみた時に“ああ、人生ってのは『これ』の繰り返しなんだな”と思ったのでした。

“何が正しくて何が間違っているのか?カッコいいって何?カッコ悪いって何?アレは嫌だなアレは割と好きだな”

といった価値観のようなものがハッキリしたのが14歳でした。

もっと言うと食べ物の好みもこの頃から変わっていないように思います。

“あの子可愛いな”と思うようないわゆる異性に対する感情や好みもこの頃から変わっていないと思います。

もちろんアレから30年以上歳を重ねて大人になって立場も環境も人との関係性も大きく変化はしてきましたが、やっぱり自分の『中』を確認すると“あの頃”となんら変わらない14歳の自分が今もいることがわかります。

“「25歳という若さで起業するなんて偉い」なんて言葉を使ってるけど、そりゃ14歳だもんな、一人の人間としてそう思うことは決して不自然ではないよな、同じ人間同士なんだから”

中学2年生のアンケートを読みながら改めてそう思いました。

もちろん『人は14歳で人間になる』という考え方は私個人の感覚のものなので人それぞれだとは思いますが、読者の皆さんも“自分が完成した音”を聞いたことがあるのではないでしょうか。

皆さんが人間になったのはいつですか?

*****

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株式会社サイバーコネクトツー 代表取締役 ゲームソフト開発タイトル代表作『.hack』シリーズ 『NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメット』シリーズ 『ジョジョの奇妙な冒険』 著書『エンターテインメントという薬』『熱狂する現場の作り方』漫画『チェイサーゲーム』
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