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第214号『悟空やルフィは絶対に“腹いっぱい”とは言わない』

最近というか今年に入ってからまた海外出張が増えました。

(というか“増やした”わけですが)

増やした目的はコチラですね。

日本国内の人材不足を受けてその採用を海外にまで足を運んで直接採用に繋げよう、という試みです。

私と副社長の宮崎と手分けして2019年初頭からアメリカ西部・東部、フランス、ドイツ、韓国、中国、台湾、バンクーバーと順番に回ってサイバーコネクトツーの単独会社説明会や学校講演を繰り返し実施しています。

“結果を結ぶまでにはもう少し時間もかかるだろう”とも思っていたのですが、およそ半年で早速成果が出て来つつあります。(韓国人2名、フランス人2名の日本採用に加えてモントリオールでの採用も加速しました)

成果がちゃんと少しずつ出てきていることは行動や努力が実を結んだという事でありそれ自体は実に喜ばしいことではあるのですが、最近ちょっとモヤモヤしていることがあったのです。

当たり前の話ですが、採用というのは“人材を求めている企業”と“就職したい(ゲームクリエイターになりたい)人材”とのマッチングです。

両方が求めているからこそ成立するものです。

本当に当たり前のことだと思うのですが実は最近は“そうでもない”のです。

我々企業側が“人材を求めている”こと自体は変わらないのですが、学生や業界を志望している人たちがあまり“求めていない”という恐ろしい実態が存在するのです。

いや、みんなわざわざ学費を払ってまで専門学校や大学まで通って学んでいるわけですから、一見すると“ゲームクリエイターになりたい!”と思って求めているようにも見えるのですが実は“そうでもない”ということなのです。

うーん、まだ表現がわかりにくいですね。

もっとわかるように表現してみます。

“なりたい!”と思っている人には“こうすればなれるよ!”と教えてあげればいいですよね。“もっとこうしたほうがいい”とか“そのやり方だと効率悪いからこうすべき”とか“そのやり方は間違ってるから正しくはこうだよ”とアドバイスをすればいい。

ただ最近の学生さんや業界志望者の多くが『質疑応答』などの時に手を上げてわざわざ聞いてくる内容が以下のようなものが実に多いのです。

“お休みの日は主に何をされていますか?”

“過去の自分の失敗の中で最も大きなものはなんでしたか?”

“面接時にどういう人が不合格になりますか?”

“ポートフォリオに入れてはイケナイ物を教えてください”

どう感じますか?

質問の裏側から私自身が感じていることはいずれも“失敗しないためにはどうすればいいか”という傾向を探るための質問ばかりで全然“どうすればなれるか?”ということに繋がっていないということです。

いや、ひょっとしたら間接的には繋がっているのかもしれません。

すごく遠回りをしているだけなのかも。

え、うーん、いやいやいや、まだるっこしいと思いませんか?

私なんかは“もっとストレートに来いよ!”と思ってしまうのですが。

“ある意味これも時代なのかなぁ”

なんて思いつつ。

最近は海外にも目を向けて人材採用活動を重点的に実施していたのですがそこでも感じるのが“この傾向”がどうやら日本人独特のものでは無くなってきているということです。

世界中の学校を回って現地の学生さんと話をしてみてもなんだかんだ言い方は違えどやっぱりみんな“なりたい!”という明確な意思よりも“何をしたら駄目か・どうすれば失敗しないか”ということを凄く気にしている傾向にあるのです。

もちろんそんな人ばかりではありませんが、全体的にそんな“奥ゆかしい”人たちが増えてしまっていることは事実なのです。

時間とお金と労力を使ってある一定の成果を上げるために始めたことではあるのですが、なかなかその労力に見合った効率や成果に繋がっていない気がしてちょっとモヤモヤしています。

“せめて求めてくれさえいれば何とでもアドバイスできるのに”

こうなるとコチラ側がやはりやり方を変えるべきなんでしょうか。

時代に合わせてアプローチの仕方から変えていく必要がある。

求めていないのであればまずは彼らが不安に思っている“失敗しないための話”から始めるべきですかね。

まずはそこから。

実はそんなことを(らしくもなく)モヤモヤと飲みながら語っていたら“ある人”から思いっきり叱られました。

あ、はい、今回は“叱られた話”です。

というかそれこそが今回のオチなワケですが。

その“ある人”にはこう言われました。

“何?どしたの?らしくもない。ブレまくってんじゃん!関係無いでしょ?松山さんが相手に合わせてどうするの?そういう時はいつも通り「目指す心の準備くらい整えてから来んかい!」って言い放って終わりでしょ?そんな遠回りしている人たちなんて実際問題直接採用に繋がらないでしょうに。それこそ効率悪いだけでしょ、時間の無駄だって。ここで松山さんの方がアプローチの仕方を変えたりなんかしたら相手だって何が大切なのかよりわからなくなるだけだよ、いいんだって、松山さんはブレちゃダメだよ。自分のキャラクターをちゃんと理解してるはずでしょう。一回決めたキャラクターはブラしちゃダメなのは「少年ジャンプ」の鉄則でしょ。悟空やルフィが「腹いっぱい」ってセリフを言う?「なんかお腹減ってない」とか言う?言わないでしょ?「わんぱくで大飯喰らい」ってキャラクター性が崩れることは絶対にあっちゃイケナイってわかってるでしょ?だから松山さんもブレちゃダメ。わかった?はい、この話終わり”

話が終わってしまいましたw。

そりゃあね、たまにくらいモヤモヤすることだってあるわけですよ。

それを飲みながら思わずふと口にしたら思いっきり叱られてしまいました、というお話でした。

まぁおかげでまたブレずに前を向いて歩いて行けそうです。

同時にこうして“お前ブレてるぞ”と叱ってくれる友人がいること自体が有難く嬉しいことだと改めて実感できます。

本当に幸せですね、ワタクシは。

さて、ここからの有料部分はそんな私の【ここ最近の赤裸々日記】です。

色んな人と毎日会って様々な話をしていますがツイッターや他のSNSでは語らないことを日記形式で赤裸々に綴っています。たぶん意外な登場人物もいると思います。きっとどこかで何かに繋がる伏線かもしれませんがそうではないかもしれません。ただ赤裸々に載せています。

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松山 洋 サイバーコネクトツー

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株式会社サイバーコネクトツー 代表取締役 ゲームソフト開発タイトル代表作『.hack』シリーズ 『NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメット』シリーズ 『ジョジョの奇妙な冒険』 著書『エンターテインメントという薬』『熱狂する現場の作り方』漫画『チェイサーゲーム』
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