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ぴぴぷる
2019年5月31日 04:31
夜。風呂上がりに涼もうと外に出る。ひんやりとした風が気持ちいい。月がでている。そこいらのコンクリに腰かけて、ゆっくりと味わうように息をすいこむ。日中に揮発した草や土の水分がいっぱいに溶け込んだ空気。ゆっくりと冷やされたそれが、ひとつの贅沢として僕をみたしていく。あぁ、夏の夜の匂いだ。季節を彩る香りのなかで、最も芳醇で豊かな味わい。味わうごとにいろんな思い出が通り抜けていって、火照った
2019年2月23日 04:45
息苦しいのが苦手だ。実際の空気と関係なく、そう感じてしまうとじわじわ窒息していくような心地になる。窓のない部屋、人混み、暑く蒸した空気。どれもが僕を消耗させる。だから、興味はあってもライブというものに行ったことがなかった。それこそ、本当に息ができなくなる気がして。初めてライブに行ったのは地元のカフェバーでやる小さなもので、嫁さんに連れられていかれたものだった。それは人混みとは言ってもこじんま
2018年11月25日 13:56
散歩がすきだ。ゆっくりと歩きながら、草の匂いや、季節の空気を味わって。山をみたり、人をみたり。川をみたり、家をみたり。生活のそばにある、地元の自然。それは用水路に流れる浅い水であったり、公園の木であったりする。そういったものを感じながら、澄んだ空気を吸って歩く。そうすると「あぁ、働くことがすべてじゃないなぁ」なんて思う。毎日仕事をしていると、なんだかそれが生活のすべてに思えてくる。疲れて家