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若手銀行員に捧ぐ、融資営業ってスゴイんだぞ

仕事柄、20代の融資営業の方々に毎日のようにお会いしています。

その中でいつも感じること、
それは20代の銀行員が自分の市場価値を低く見積りすぎている。
自分を必要としている企業がたくさんあることを知って欲しい。

本日は銀行の融資営業の何がスゴイのか
エージェントとして客観的にお伝えしたいと思います。

銀行員の方には、
キャリアを考える上で客観的にどのように見られているのかを知ってもらって何か少しでも参考になれば、と思います。

銀行員ではない方にも、
私の「銀行員ってスゴイんだぞ!」という思いが少しでも伝わり、見方が変わることを期待します。

採用に関わっている方には、
銀行員の方のポテンシャルを感じてもらい、採用計画の一助になれば幸いです。



銀行員であることの希少性

まず日本にはおよそ400万社以上の法人があると言われています。

その中で所謂「銀行」として広く認識される
都市銀行・信託銀行・地方銀行・第二地方銀行・その他政府系銀行の数は122行。信金を合わせても400に満たない数です。

ここから銀行自体に希少性があるのが数字から見ても明らかです。

メガバンクに至っては新卒の就活時には学生向けのナビサイトでエントリーボタンを押す人は数万人に及ぶとも言われます。
その上で、エントリーシート、数々のリクルーター面談、複数回の面接、、、

ただでさえ数の少ない銀行に
怒涛の就職活動を勝ち抜いて晴れて入行することになります。

銀行員になれたこの時点で希少性が高いことに気付いていただけましたでしょうか?

次は銀行員が当たり前になっている資格取得に関してです。

学び続けることのスゴさ

晴れて銀行の門をくぐった後も、まだまだ銀行員ならではの環境が待っています。

それは資格取得に向けた勉強→試験→勉強→試験の日々。

大学の授業で経済、金融関連は軒並み単位を落としてきた私は最初の3つ目ぐらいで挫折しそうです。
いや、確実に挫折します。

代表的なものだけでも
証券外務員・生命保険募集人・損害保険募集人・内部管理責任者・FP・銀行業務検定、、、、

一年目から銀行業務に携わるために必要な資格をいくつも取得していく必要があります。

そのため新卒で銀行に入行されている方々は、日々の忙しい業務の合間を縫ってインプットすることが習慣になっていることが多いです。

動機はどうであれ、平日毎日忙しく働いた上で、20代の間は何かしらの勉強をしていると思います。

事業会社で毎年何かしらの資格取得に向けてテキストや過去問と向き合っているビジネスパーソンはほとんどいません。

銀行業務検定などはダイレクトに仕事に生きる部分があるとはいえ、勉強を続けるのは心理的なハードルも高くとても簡単に真似できるものではないですよね。

ここで言いたいのは、「資格いっぱい持っててエライ!」ということではありません。

社会人になってからも、インプットとアウトプットの繰り返しを強制力ありつつも当たり前にやっている、学習を継続するプロセスと習慣に意味があるのです。

この学びの習慣は、新しい環境や新しいミッションにぶつかった時に必ず役に立ちます。ビジネスの場面で成長を求めるのであれば学び続けることは必須です。それはどのジャンルも同じ。

そのビジネス基礎力を若いうちから叩き込まれている銀行員の方々であれば、新たな環境や仕事でも早々にインプットとアウトプットの繰り返してきた習慣をもって早期からご活躍される姿を多く見てきました。


今銀行員の皆さんが、当たり前にしているであろう資格取得の努力は、他のビジネスパーソンに差をつける、貴重な学びの習慣になっていますよ!!

融資の時に当たり前にやっていること、スゴイですよ?

狭き門をくぐり、その後も落ち着く暇もなく勉強を続ける銀行員の多くはまず支店に配属されます。
その中でも法人営業、銀行員としてまずイメージされる融資営業に就いている方々がしている仕事もまたスゴイ。

銀行で融資営業についた若手の方々は日々企業の経営層と相対しています。

ここでまず一つ、
営業先、相対するのが経営者であることも貴重です。

20代の頃から、経営者と日頃接することでコミュニケーションレベルが自然と高まっていることに合わせ、経営者と同じレベルでファイナンスの話ができなければいけないので、経営に関わる財務・会計の知識は自然と深まっていきます。

20代の銀行員はベンチャー企業でコーポレートを担当していない役員と比べても、財務・会計の知見が深いことは意外と知られていません。

この記事を読んでくださっている方の中でも自信を持って財務諸表を人に説明できる方はいますでしょうか?

純資産とは何を示すのか、減価償却とは?

あげればキリがないですが、20代のうちから企業の経営を数字で語れる、理解できる機会に触れているビジネスパーソンはほぼいません。

事業会社の営業マンもお客様のビジネスモデルを説明することはできても、事業の財務状況を数字を根拠に話せる方は少ないはず。おそらく課長クラスでも自社の財務状況の詳細は理解していないと思います。

日頃から経営者相手に、数字を根拠にして事業の状態を話し合ってきた融資営業の方には、多くの資格取得に向けた学びをもとにした希少な知見が身についているのです。

じゃあ何ができるのか

そんなスゴイ銀行員の次のキャリアは何があるのか。

拍子抜けするかもしれませんが、20代の方であれば多くの可能性が開けているといえます。

・法人営業経験を買われて異業種の法人営業
・財務、会計の知識を買われて、経理財務
・知見を生かしてコンサルタント
・事業を数値面から把握する力を買われて、事業管理
・ストラクチャードファイナンスや、M&Aなどの金融専門領域

ここは、各々がどのようなキャリアを築きたいかによります。

ただ、言えることは、
融資営業で得た経験は希少性が高い。
自分にとって当たり前になっていることも、客観的に見た時に他の人ではなかなかできないことができるようになっている。

銀行の中の一人としてではなく
ビジネスパーソンとしての自分を見た上で客観的にキャリアの棚卸しをすることをお勧めします。


もちろんなんでもできる万能戦士というわけではなく
・パワーポイント、Googleスライドなどのフルカスタマイズした提案書作成
・エクセル、スプレッドシートなどを用いた分析
・メッセンジャーやチャットを用いたビジネスコミュニケーション
・素早い意思決定
・年功序列ではない成果主義
など銀行環境ではで馴染みのない部分があるのも事実。

ただ上記で挙げた「学び続けることのスゴさ」を持ってすれば十分にキャッチアップし、早々にできるようになるものだとも思います。

融資営業の経験を求めている会社って?

もう少し具体的にどんな会社が融資営業の経験者を求めているのか、分解していきます。
①経営者に対しての営業経験 × 経営基礎知識
(例)
→【人材業界】外部顧問を活用した経営支援のコンサルタント
→【IT/Web】会計関連のSaaSセールス

このような案件は以下の観点から重宝されます
・経営者に対しての営業経験で、経営者が日々頭を悩ませている経営課題のあるあるを理解していることから、ソリューションを変えて経営課題を解決するという目的が変わらないことから早期の活躍が見込まれる。

・経営にまつわる基礎的な知識(単語レベルの理解、会計・資金調達の理解)があるため、自社商材のインプットができれば経営者とのコミュニケーションに難儀することはなく、顧客に対して本質的な課題解決に向かうことができる。


②経営数値の理解
(例)
→【広告代理店】事業部の経営管理ポジション

このような案件以下の観点から重宝されます
・融資判断の際には企業の財務諸表や収支計画を見た上で○△×の判断をしてきていることから、事業を数字で理解する力がある。
・今までは外部から資金面で事業成長を支えてきた知見を、当事者として事業責任者や経営者とともにディスカッションすることで自社の事業成長に寄与できる。

上記に挙げた例は一例にしか過ぎませんが
現在弊社で支援しているクライアントから出ている案件になります。

ご興味お持ちでしたらいつでもご連絡ください。

ペルソナ株式会社 問い合わせ先
問い合わせフォーム


長文になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?まだまだ書きたいことはいっぱいありますが、思いが溢れすぎて暑苦しくなるので、ここまでにします。

銀行員の方には、
キャリアを考える上で少しでも参考になれば、
採用に関わっている方には、
銀行員の方のポテンシャルを感じてもらたとしたら幸いです。


ちなみに私はここまで書き連ねましたが、
新卒から一貫して人材業界に勤めているため銀行員ではありません。

むしろ新卒の頃の就活は「金融業界以外」を広く受けていました。

上記に書いたこともエージェントとして多くの方と会った上での私の主観が多く含まれます。実際の銀行員が読んだら「そんなことないよ!」と言われるかもしれません。

ただ、銀行員の転職に多く携わってきた経験から、融資営業の経験者のポテンシャルの高さは誰よりも感じています。
しかし当人が感じていないことへのGAPに日々悶々としていましたので、こちらに記載いたしました。

キャリアとの向き合い方に困った時はぜひご相談ください。

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