フルリモートワークのエトセトラ
■ごあいさつ
ペルソナの富田です。
今回はフルリモートワークについて、創業当初から制度導入している弊社の目線で実態をお伝えしていけたらと思います。
■社員のnoteでハッとした
フルリモートについて語りたい!と思ったきっかけが、前回のnoteで、弊社ママさんコンサルタントの下司(げし)がUPした「ワーキングマザーの抱える罪悪感について考えてみた」という記事でした。
「彼女にとってフルリモートという環境はこんなにも重要な要素なのか」と再認識したことや、コロナ感染症まん延防止措置が解除されるなど、これから出社勤務へ戻す企業も増えるであろうことも背景にあります。
非常に多くの反響が寄せられ、ママさんだけではなく、様々な立場や境遇におかれた方々の共感が得られたのではと感じております。
私個人としては、
という一文に身をつまされました。
というのも、下司のnoteがUPされるちょうど前日に、転職を希望する20代の方とお会いする機会があり、どんな転職を希望するかを質問しました。
「もっと時間をコントロールしたい。子育てが理由であれば時間の融通は聞いてもらえるのだが、独身がそのようなことをできる制度、カルチャーではない」
とおっしゃっていました。
この方の現職は戦略コンサルティングファームであり、私がサラリーマン時代に経験してきた過去の日本の仕事観からみると、
「当たり前でしょ。若いうちは修行。クライアントワークなんだし、時間を自由にコントロールするなんて生意気な!」
というのが一般的だったのでは、とぼんやり思い返しています。
(20代のサラリーマン時代だったら、そんなこといったらブッ飛ばされるので口にもできなかったと思います)
■価値観の変容とリモートワーク
価値観と、働くことそのものを取り巻く環境が変化していると痛感したエピソードですし、私自身もフルリモートで数年を過ごしてみて、上記のような「誰しも、どこでも、いつでも」という働き方が広がるといいなと思うようになっています。
あらためてフルリモートワークのメリット・デメリットのようなものは検索すれば嫌というほど出てきますが、
ざっくりと私なりには、
移動時間の削減を含めた生産性の向上
子育てをはじめとするプライベートと仕事の両立
メンタルとフィジカルのケア
成長のための自己投資時間を捻出できる
などはメリットとして強く感じます。
また、経営目線からであっても、フルリモートワークを導入したことで採用上の競合優位性になりますし、エリアを絞らず応募喚起できるなど、メリットは多いように感じます。
移動経費、オフィス賃料等々、目に見えて削減できるコストがありながら、なぜすべての企業でリモートワークが推進されないのでしょうか?
もちろん事業体によってそもそもフィジカルな活動を行う必要があるという前提は理解しておりますが…
■やってみて感じるリモートワークの難しさ
ペルソナ株式会社は代表の佐野と私で創業から約半年、その後1名役員が増え、1年間ほどを過ごしました。役員も佐野の元同僚であったことなどもあり、トータル1年半は非常に親しい関係性で経営をしてきたよう思えます。
その後、いわゆる一般的な中途採用活動を経て、1名、さらに1名と仲間がジョインしてくれました。
ボードメンバーとしてお恥ずかしい限りではありますが、既にこの1年で別れを遂げた仲間もいます。
振り返ると、リモートワークが直接的な原因ではありませんが、その一因であったり、退職を決意した思いの増幅や誘発しやすい環境であるように思えます。
退職を切り出されたタイミングで理由や思いを聞いてみたり、ビジネスパートナーやクライアント人事にも同様に、リモートワークで退職していった人たちの理由をヒアリングしたところ、
自覚/無自覚
と
リモートワークが誘発要因だったもの/リモートワークは要因ではないもの
のパターンに分類されるように感じられました。
(以下の図参照)
③④は働き方に限らず、常に採用シーンのど真ん中にある「マッチング」や「オンボーディング」と呼ばれる中のテーマで、個社×個人ごとにケースは異なるように感じますが、
①②はリモートワーク導入企業ではありがちな理由で、且つ、解決策を模索しはじめたばかりではないかと思います。
我々もその1社です。
いわゆる「一体感」「チームワーク」「コラボレーション」といった部分を、遠隔でどのように醸成するか、がリモートワーク導入企業の成長の鍵な気がしています。
また、同時に、
【マネジメントがこういったリモートワークが要因になっている、もしくはなる可能性があることに目が向いているか】
【経営層がマネージャー(中間管理職)に対して、オフィスワークより更に難しいマネジメントミッションを負っていることを認識しているか】
といった点も非常に重要な要素ではないかと思います。
■実はみんな一緒
様々な企業へのヒアリングを続けると、①②のような悩みは、年収や社内評価(パフォーマンスやスキルレベル)に関係なく、更には業務内容にも関係なく、個人それぞれに起こり得ます。
また、一流企業と呼ばれたり、素晴らしい組織、と評される企業でも日々起きているようです。
大事なこととしては、企業、個人ともに、こうなる前に、必要以上に関わり合う、理解しあうことが、リモートワーク組織づくりの鍵であると感じています。
具体的な対策や解決に向けた施策については、また今後のnoteでご報告をできればと思います。
■あとがき
とはいえ、これからもペルソナ株式会社は働き方の多様性を大切にしていきますし、ひいてはリモートワークは永遠に続けていくのではと考えております。
「今の仕事には満足しているが、リモートワークだったらいいのに!」
「リモートワークを活用して、仕事とプライベートを両立したい!」
といった悩みをお持ちの方は是非、お気軽にお問い合わせください!!
ペルソナ富田
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#1 ペルソナ創業の思いとこれまで
#2 ペルソナの事業や制度について
#3 若手社員から見たペルソナ
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