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【質問です】あなたは"事業企画"の仕事を説明できますか?

私は仕事柄、20代~40代の転職希望の方々に毎日のようにお会いしています。

その中でいつも感じることに、
『事業企画』という職種名の曖昧さ・難しさ・種類の多さがあります。

本日は、
『事業企画』という仕事に就き、転職を考えている方にとって、客観的にどのように見られているのかを知ってもらって何か少しでも参考になれば、と思います。

採用に関わっている方には、
『事業企画』という仕事の種類の多さ、求人発生時の要件定義の際には要素分解が重要だということ改めてを感じていただければと幸いです。


事業企画って?


事業とは、企業が売上・利益を生み出す営みを指します。
企業は事業によって売上・利益を生み出し、社員を雇用し、税金を支払い社会に貢献しています。

企業運営の根幹であり、基本である事業ですが
継続することだけでも簡単ではありません。

・どんなマーケットに対して、どんな価値発揮するのか
・競合する事業はどのような状況なのか
・今後のマーケットの成長性はどうか
・今後起こり得るリスクはどんなものがあるのか
・更なる成長をするためにはどのような投資が必要か

事業の成長、拡大を求めるためにはマーケットの変化に柔軟に対応する必要があり、そのためにも以下のような業務に携わることになります。

▼今、事業で何が起きているのか
 →事業単位でのPL管理/各種数値のモニタリング・・・
▼今、自社の事業を取り巻く環境はどうなっているのか
 →マーケット調査/顧客の声の収集(NPS等)・・・

▼この先、事業をどのように進めていくのか
 →事業戦略・計画の策定/投資計画の策定/アライアンスの模索・・・
▼この先、事業を取り巻く環境はどうなっていくのか
 →マーケット調査/法令・政情確認・・・

あくまで仕事の目的は事業成長です。
広義で捉えれば同じ事業に属する営業も、エンジニアも、マーケターも、向く先は同じ。

その中でも『事業企画』は直接顧客に出向くことなく、
今、事業において起きていることを正確に把握し、今後の事業拡大に向けてどのような動きを取るべきかを様々なファクトから思考し、形にする仕事と言ってもいいでしょう。

各社によって違う求められるスキル


一口に『事業企画』と言っても各社で実際の業務内容には大きくばらつきがあります。会社規模、組織名称、事業のタイプにもよるので、どの職種でも言えることではありますが、特に事業企画は会社ごとに求められるスキルにばらつきがあります。

※参考※ ビズリーチの職種選択肢
営業:11パターン
ITエンジニア:16パターン
事業企画:1パターン

特に、会社規模によって、事業企画が独立してどれだけの組織になるか変わることが多いのが特徴です。

▼社員数50~100名:ベンチャー/スタートアップ

会社規模は大きくない場合、事業の数も少ないことが多いです。
そのような場合には経営企画と事業企画のミッションが近くなります。

▼社員数100名~:複数事業展開の大手企業

複数の事業を持つ企業の場合には、経営企画は複数の事業を束ね、会社全体の収益や今度の戦略を担い、各事業部毎に『事業企画』の担当部署、担当者がアサインされることになります。

また、大手企業の場合には『事業企画部』に10名程度が所属しており、各種業務を細分化し、分担していることも多いです。

・数値管理など管理会計関連の仕事
・営業部門の数値分析/資料作成などの営業企画に近い仕事
・マーケット調査/顧客アンケートなどマーケティングに近い仕事
などなど、事業企画という部署にいながらも、キャリアにハッシュタグをつけるとなると、別の名前がつくかもしれません。

上記業務を切り出すと以下のようにも表現できます。
#管理会計
#営業企画
#マーケティング・リサーチ

もちろん上記全てを1人で担っている方もいますが、一口に『事業企画』でくくってしまうと、自分のスキルを正確にわからなくなってしまう可能性もありますので注意が必要です。

求人企業/転職者が確認すべき点


▼企業目線

上記に記載した通り、『事業企画』という単語だけで求人を出すと、採用は長引くことが多いです。採用難易度が高くなるのは、自社の『事業企画』に求められるスキルを明文化できないことが原因になります。

・1週間/1ヶ月の中で、1番時間を割く仕事は何か
・成果物のレポートラインは誰か
・日々の仕事で使うツールは何か
・日々の仕事で一番MTGする相手は誰か

このような、当たり前の業務の仕方、期待されるアウトプット、コミュニケーション相手から整理する必要があります。その上で、各スキルレベルまで落とし込む必要があります。

例えば・・・
Excelスキル
→何行ほどのデータを触れる必要があるのか
→どの程度の関数の知識が必要なのか

・データ分析スキル
→SQL使用なら何行ほどの構築経験が求められるのか
→示唆出しする際のレポートラインは誰なのか

・推進力
→コミュニケーション相手は誰か
→プロジェクトは常時何件くらい担当し、どれくらいのスパンで完遂するか

各企業毎にミッションが違うことがほとんど。
むしろ事業企画というポジション名は各社やっていることは違うと思って、採用活動に臨んだ方がいいと思います。


▼転職者目線

上記に記載した通り、事業企画は会社によってやることが分かれます。
だからこそ
・任される仕事
・活かされるスキル
・日々の仕事の仕方
は求人毎にバラバラです。

だからこそ、まずは職務経歴書を作成するときから
自分のキャリアにハッシュタグをつけるとしたらどのようなスキルになるのか、自分が伸ばしたいスキルは何かを整理する必要があります。

紹介された求人については、
『事業企画』だからとりあえず、受けてみる!ではなく
どのようなミッションを担うのか、どんなスキルが必要なのか、どんなスキルが身につくのか、しっかりと各論まで確認してみましょう。

事業企画経験者の今後のキャリア


キャリアパスとしては、経営企画への異動がよくあげられます。
事業企画の経験が長く、成果を出している方は
・企画設計力/プロジェクト推進力に長け
・営業/マーケティングの理解もあり
・ロジカルな思考力を持っていて
・数字を根拠に事業を語ることができて
・事業全体にポジティブな影響を与えることができる
とみられます。

そうなると、経営の視点で事業に携わることができる方と判断され、経営企画への異動や転職が叶うことになります。

『事業企画』は企業の持続的な成長に向けて、非常に重要なポジションです。優秀な人材でないと務まらないポジションでもあるので、その後のキャリアパスはひらけていると言えます。

・経営企画への転身
・子会社立ち上げのボードメンバー出向
・M&A先にPMIで出向
・新規事業開発を担当する
・自部署でマネジメント範囲を広げる

など、キャリアパスの方向性は多くなります。

いかがでしたでしょうか。
『事業企画』という仕事に就き、転職を考えている方にとって、何か少しでも参考になれていれば、幸いです。

また『事業企画』ポジションの採用に苦戦している企業には求人要件定義の重要性を改めて理解いただけましたでしょうか。

弊社では経営企画、事業戦略などの企業の中枢を担うポジションもおおく案件お預かりしております。
転職・採用でお悩みの際にはぜひ、お声がけください。

ペルソナ株式会社 見﨑

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