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読んで作品に興味を持った記事

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#読書の秋2020

で、なんで待ってるのかわかりまてん!『ゴドーを待ちながら』(サミュエル・ベケット)

で、なんで待ってるのかわかりまてん!『ゴドーを待ちながら』(サミュエル・ベケット)

TBSラジオ、ライムスター宇多丸さんのムービーウォッチメン「桐島、部会やめるってよ」の映画評。

たしか「シンボルとなる人物が劇中の最後まで登場しない」という共通点で本作がかるく紹介されていて、ずっと気になっていました。

不条理演劇の代名詞にして最高傑作。デュシャンの泉のようなメインに対するカウンター的存在が、いつの間にか演劇史のなかでどっしりと鎮座している、そんな印象。

本書の解説にある通り

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現代の寺田寅彦による科学読本!『波紋と螺旋とフィボナッチ』(近藤滋)

現代の寺田寅彦による科学読本!『波紋と螺旋とフィボナッチ』(近藤滋)

星の動きなど宇宙の出来事を数式で記述する学問が物理学。そして、生物の形態や模様を数理モデルで記述するのが理論生物学。著者は生物の方の第一人者。

著者は「現代の寺田寅彦」と称される。タイトルにある通り、生物にまつわる事柄を、数学的目線とボケを入れながら柔らかく語ってゆきます。

自然界に存在している生物の多種多様な模様を目にすると、その複雑さに思わず「神様の創造」を信じたくなったりしませんか?それ

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大聖堂の描き方(短編の名手レイモンド・カーヴァー)

大聖堂の描き方(短編の名手レイモンド・カーヴァー)

Raymond Clevie Carver Jr.

 自分の読書が長編中心なのは作者の世界観をじっくり味わいたいからで、短編だと、世界観を理解したぐらいで終わってしまうのが寂しかったりします。

 だから、短編しか書かないレイモンド・カーヴァーみたいな作家さんは、自分にとって、苦手ではないけれど没入できるほどには読み込めない作家だと思っていました。

 カーヴァーは、村上春樹さんがその著作の全

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40分で小説書けた!

40分で小説書けた!

図書館でたまたま目に入った本

『たった40秒で
 誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』
 著者:田丸雅智

実践しながら小説が書けちゃう!
小説とか書いてみたいな、と
ふと考えたりするので
読みながら、実践しながら、
とても楽しかった!
工作をするように書けるから
上手く書こうとしなくていいし、
不思議な言葉から想像していくから
自由に書けるところがおもしろい!
子どもも大人も、友達や

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読書日記129 【働くおっぱい】

読書日記129 【働くおっぱい】

 紗倉まなさんのエッセイ集。AV女優であり、セクシータレントでもあり、ヌードル(ヌードアイドル)でもある。すごく溌剌として知的な感じがする。AbemaTVでアシスタントしていたりするし、テレビにはあまりでないけど、ネットの番組ではよくみるので、知っている方も多いかもしれない。

 「AV女優」という肩書が世間との隔離を感じることが容易にあると書いてある。物件を借りる時の審査であったり、美容院にいっ

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