新井由木子/イラストレーター・書店主

52歳のおばさんで絵描きで書店主。 主な絵の仕事は文芸誌の挿絵(最近あまりない)。 書…

新井由木子/イラストレーター・書店主

52歳のおばさんで絵描きで書店主。 主な絵の仕事は文芸誌の挿絵(最近あまりない)。 書店ペレカスブックの店番をしながら制作の日々と、本の紹介をしていきます。 岸本佐知子 山尾悠子 最近では大前粟生 エドワードゴーリー トマスピンチョン 最近ではキャシーアッカー

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    ミナペルホネン図録『つづく』

    はじまり おわり すすみ もどる心(こころ)と象(かたち)のつくるとつづく 皆川明が設立したブランド「ミナ ペルホネン」。2020年の展覧会『つづく』の図録です。ものを作るひとへ。美しいものを作る過程を信じるひとへ。ぎっしりと詰まった膨大な手仕事が紡ぎ出すミナペルホネンの形を存分に堪能できる一冊です。「特別な日常服」をコンセプトとし、日本各地の生地産地と深い関係性を紡ぎながら、独自のものづくりを続けてきました。つながる・連なる・循環など、生成のエネルギーを想起させる言葉、「つづく」をキーワードに、テキスタイルや衣服をはじめ、原画や挿絵、工場やアトリエなどものづくりの現場、皆川明自身の言葉など、その創作をたっぷりと収録しました。ミナ ペルホネンの25年の歩みを綴じ込めた、特別な一冊です。つづくの環の一片をこの本からも感じていただけましたらと思います。「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」展覧会カタログ著者:minä perhonen、皆川 明装丁:葛西 薫ポートレート撮影:上田義彦会場撮影:瀧本幹也グラビア撮影:在本彌生、ほか特別収録対談:中村好文(建築家)× 皆川明 / 田根剛(建築家)× 皆川明エッセイ:森千花(東京都現代美術館学芸員)敬称略
    ¥4,070
    pelekas book
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    Vermin serial number006 害獣という名のbookcover

    Vermin serial number006 だけの特徴かなりダメージのある部分。肌荒れによる斑点と、バクテリアによる穴があります。首の近くの革でブックカバー上部のシボは大きめ。右下に行くにしたがって、細かいシボになっています。床面は薄いベージュに斑点が入っています。唯一無二のポートレートを持つVermin serial number004 を、是非お迎えください。Verminとは害獣として駆除された鹿の命を無駄にすることなく、最後までいただくプロジェクト。害獣駆除の現場と皮革工場と革職人 と、そして書店が挑戦するプロダクトです。環境や未来について考えるひとひとつのものを永く使いたい ひとに届いて欲しいブックカバー です。・・害獣の命を無駄にせず未来へ繋げる・・現在日本では生態系維持 のため年間数万頭もの鹿が駆除され、廃棄されています。破棄せずに肉をジビエ に皮を革に仕立てるのは、膨大な手間と大きなコストがかかる作業。それでも、あえて。害獣の革を使う。狩猟された害獣の革を製品に仕立て、丁寧に使うことには、意味があると感じませんか。確かに生きていた鹿の命を無駄にせず最後までいただく 。製品として使うことで、現在より良い未来 を考えていく。これがVerminの使命です。・・・唯一無二のブックカバー・・・野生の鹿革には、森での暮らしでついた傷や戦いの怪我の痕、肌荒れや更に保存の工程で穴が空いてる部分があります。Verminではこれらを、鹿が確かに生きていた『命の痕跡』として、できるかぎり避けずに製品に仕立てています。また皮の床面(裏側)も裏地で覆わず、隠さずに仕上げました。ひとつひとつが個性ある唯一無二のポートレイトのようなブックカバー。シリアルナンバーで気になるひとつを、探してください。・・・経年変化を楽しめる革・・・鹿革はコラーゲンの含有量が非常に高く、柔らかい手触りが特徴。簡単なお手入れで、いつまでも柔らかさを保持し、永く使うことができます。自然素材のタンニンで鞣したVerminの革は時間が経つほどに変化し味わいが加わります。・・・シンプルな形・・・あしらってあるのは金色の『ギボシ』と、着脱できる革紐のみ。鹿革の手触りと経年変化を、存分に楽しんでいただける形です。・・・お手入れと修理・・・革のお手入れは肌のお手入れと同じ。クリームやオリーブオイルなどで保湿することで、永く良い状態を保つことができます。Verminには端革をおつけしてあります。クリームの塗りかたなどお試しください。修理はステッチのほつれや装具の不具合のみご相談いただくことができます。水没や日焼けなどはダメージでもあり、その先風合いを増すものでもあります。自分だけの革に、時間をかけて仕上げることを楽しんでいただければ幸いです。・・・Verminの価格・・・Verminが安くない理由は、原価がどうしても落とせないことにあります。傷のある革を仕立てるために、職人に技と手間がかかること。狩猟した鹿は2時間以内に解体しなければならないため、一頭ずつでの狩猟・下山・解体が必要。どうしてもコストがかかり、革そのものの原価が高くなっています。それでも、あえて。コンセプトある害獣の革を使いたい。Verminの想いです。売価 12,600円最終的に、プロジェクトが運営継続出来る売価16,500円にしたい考えです。お試し価格のこの機会に、是非お手に取ってみてください。#Vermin #害獣という名のブックカバー企画制作:ペレカスブックpelekasubook.com(修理ご相談先)pelekasbook@gmail.com340-0014 埼玉県草加市住吉1-12-23協力皮革工場:日東皮革 河合産業 伊藤産業革職人:革信
    ¥12,600
    pelekas book

記事一覧

ハクビシンの夜

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今日のお絵描き9日目

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モツのスープからの学びとキャシーアッカー

中途半端な悩みを吹き飛ばすパンクな本を知りたいかたへ。 これは、絵描きで52歳のおばさんで書店主のわたしが、 ダイエットを続ける日々の中体験した少し不気味な出来事…

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noteを始めようとしたけれどリキャプチャの認証が上手くいかなくて苦しんだことと、人間はどこまで耐えられるのか。

リキャプチャの認証がうまくいかないかたへ。 人間は(生理学的に)どこまで耐えられるのか知りたいかたへ。 「どこまで息を止めていられるか」やってみたことがあるひとへ。…

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52歳(2020年現在)の おばさんで 絵描きで 書店主 です。 1998年HBgallery file competition大賞受賞、主な絵の仕事は文芸誌の挿絵(最近はあまりない)。 猫2匹と暮らす家と…

ハクビシンの夜

ハクビシンの夜

これは、わたしの家でおこった不可思議な音にまつわる文章と、
不思議な現象について書かれた本の紹介です。

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床下で、いきなり獣がもつあって暴れるような騒然たる音が起こった。それはそのまま床下を猛スピードで移動し、居間に続く台所のシンクの下辺りにドカンとぶつかった。
そろそろ春になろうかというが肌寒い、夜のことだった。

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わたしたちは未来にいる

わたしたちは未来にいる

フロントガラスの下、インパネに並んだ計器類の端にある縦に伸びた隙間に、CDが直接入っていくのを見て、思わず
「うおお」
と、唸り声が出てしまった。
自宅のオーディオは本体から差し出される薄い皿にCDを乗せる仕組みだったので、このように円盤だけが宙に浮くようにして吸い込まれるさまは、わたしには近未来を舞台にした映画のように見えたからだ。
「なによ」
運転席でハンドルを握ったまま、娘が横目で問う。

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モツのスープからの学びとキャシーアッカー

モツのスープからの学びとキャシーアッカー

中途半端な悩みを吹き飛ばすパンクな本を知りたいかたへ。

これは、絵描きで52歳のおばさんで書店主のわたしが、
ダイエットを続ける日々の中体験した少し不気味な出来事と、
中途半端な悩みなど吹き飛ばしてしまうパンクな本の紹介です。

ダイエットに良いと聞いて毎日牛肉のスープを飲んでいるのですが、その味にも飽きてきました。そんなわたしの目にとまったのは、お肉屋さんの隅につつましく置かれてあったパックに

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これは、つまらない仕事をはかどらせる、わたし独特のコツについての文章と、
一生かけて大切に読みたいと思っているスパイの登場する本の紹介です。

これは、つまらない仕事をはかどらせる、わたし独特のコツについての文章と、 一生かけて大切に読みたいと思っているスパイの登場する本の紹介です。

わたしの仕事道具であるノート型マッキントッシュはクリック機能が壊れ、マウスがないと動かなくなってしまいました。
そして毎朝、ちょうど1km離れた場所にある仕事場ペレカスブックへ徒歩で出勤する際、マッキントッシュをリュックに入れて運ぶのですが、結構な頻度でワイヤレスマウスを自宅に置き忘れてきてしまうのです。
いくら高性能のPCが目の前にあってもクリックできない以上、スイッチであるマウスがなければ何も

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noteを始めようとしたけれどリキャプチャの認証が上手くいかなくて苦しんだことと、人間はどこまで耐えられるのか。

noteを始めようとしたけれどリキャプチャの認証が上手くいかなくて苦しんだことと、人間はどこまで耐えられるのか。

リキャプチャの認証がうまくいかないかたへ。
人間は(生理学的に)どこまで耐えられるのか知りたいかたへ。
「どこまで息を止めていられるか」やってみたことがあるひとへ。

これは、絵描きで52際のおばさんで書店主で文系頭のわたしが、1日かけてnoteのリキャプチャ認証にたどり着いた件と、
その経験により是非紹介したいと思った本にまつわる文章です。

リキャプチャ認証については結論から申し上げますと、た

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絵描きで 52才のおばさんですが 書店を作った話と エドワード・ゴーリー

絵描きで 52才のおばさんですが 書店を作った話と エドワード・ゴーリー

絵を描き続けたいひとへ
ちいさな書店を営みたいひとへ

これは、画業だけで成り立たなかったわたしが、画業と並行して書店を営むようになるまでの、あらすじです。
わたしはあまり器用なほうではないので、多分『もっとこうしたほうがいいな』とか、『なんて遠回りなんだ』とか、感じられると思います。反面教師として読んでいただけたら幸いです。

わたしは職業は一応絵描きなのですが、4年前から自身の書店ペレカスブッ

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ちいさな書店ペレカスブックより

ちいさな書店ペレカスブックより

52歳(2020年現在)の おばさんで 絵描きで 書店主 です。
1998年HBgallery file competition大賞受賞、主な絵の仕事は文芸誌の挿絵(最近はあまりない)。
猫2匹と暮らす家とペレカスブックを往復。
書店ペレカスブックの店番をしながら制作する日々のこと。
それから本や紙製品の紹介をします。
よろしくお願いいたします。

ペレカスブック 店主 新井由木子