#エッセイ
「結婚」はしないと思ってた。
「結婚」なんてしないだろうと思っていた。
だから、まだ付き合ってもいない彼から唐突に
「なんか……結婚したいですね」
と言われたときは、なんて気の合わない人なんだろうかと首を傾げたものだった。
「結婚は……、どうでしょう」
わたしは答える。
もちろん、そういう幸せのかたちがあることは知っているし、大切な誰かが誰かと結婚するとき、わたしは心の底から「おめでとう」と言うことができた。
けれど自分
言葉の網目で個をつつむ|荒井裕樹|第15回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞スピーチ【全文公開】
2022年4月22日(金)、神田神保町の出版クラブホールにて、第15回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」の表彰式と記念講演会がおこなわれました。本賞は、個別の「作品」ではなく「人」そのものに、過去の「業績」ではなく今後の「可能性」に対して与えられるものです。栄えある第15回の受賞者は、文学者の荒井裕樹さん。柏書房からは『まとまらない言葉を生きる』を出版いただいています。
▼受賞
春らしさを迎えに行く
春一番・花粉・店頭に並ぶ春服たち。「あ、もうすぐ春かぁ」と、春の予感を感じさせてくれるあれこれ。その筆頭である、桜。その中でも特に早く咲き始める河津桜を、週末に見に行った。私、はじめての河津桜。
友人も私も車の運転が得意ではないので、バスツアーで参加。
お昼ご飯→いちご狩り→河津桜、というスケジュール。
前の日にスタバ(エスプレッソショット追加)を飲んだおかげでほぼ眠れなかった私は、バスの道中
休むを選ばせてくれた人々へ
至って元気ですっていう記事なんですけど、その過程で元気って言えるかなぁ!?ほんとかなぁ!?という文章が時折茂みから飛び出す仕様の記事となっています。新年早々陰気な話は聞きたくないんだぜ!の皆様におかれましてはここで引き返して頂き、いつか心から陰気臭さを求めた時にまたお立ち寄りいただきますようお願い申し上げます。
突然なのですが、私は正月に産まれました。一月二日、正月ど真ん中。母ちゃん曰く今まさに