ザ・ペーパー

映画とボドゲ、アメコミに耽溺する30代。 娯楽に対してはあまり深い事考えない主義。

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  • ザ・ペーパーの「先週末の映画たち」

    先週末とか、それ以前に見た映画の感想などを綴っていくマガジン。

最近の記事

31本目「赤い糸 輪廻のひみつ」【ネタバレなし】

※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公開日:2024/4/19(再上映) 監督:ギデンズ・コー(台湾) まえがきこれまで、「フランス映画は弱点」だの「人の死なない映画は観ない」だの、さんざん自分の死角について書いてきた。 その中で書いてなかったであろう最大の死角の一つ(一つっきりとは言ってない)に「恋愛映画」がある。 詳細は省くが、これまでの経験上、私は恋愛に対しての興味関心がめちゃくちゃ薄い。共感しづらいのだ。銃を持って暴れるマッチョ男以上に。その上、そう

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    • 29本目「ザ・タワー」【ほんのりネタバレ】

      ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公開日:2024/4/12 監督:ギョーム・ニクルー(フランス) まえがき確か、「私はフランス語映画を観ると寝てしまう」という話を前に書いたかと思う。 しかし、先日観た「落下の解剖学」は全編フランス語であり、しかもアクション皆無であったのに眠気が襲ってこなかった。私はフランス語映画に勝利したと言えよう。 その余勢をかって観に行ったのが、このnoteで紹介する「ザ・タワー」である。「マンションの外が、謎の暗闇になっていて出

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      • 28本目「貴公子」【ネタバレなし】

        ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公開日:2024/4/17 監督:パク・フンジョン(韓国) まえがき今でこそ当たり前に韓国映画を観る私であるが、ほんの3~4年前は全くそうではなかった。とかくハリウッド一辺倒だったのである。 ハリウッド映画に出ている韓国俳優(当時で言うならイ・ビョンホンとか)は知ってたし、「ええ身体してはるわー」と思ってたのだが、それだけ。 そんなある日、Netflixである映画を観かけたのである。「THE WITCH 魔女」。若い女性が

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        • 27本目「流転の地球 太陽系脱出計画」【ネタバレあり】

          ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公開日:2024/3/22 監督:グオ・ファン(中国) まえがき皆さんは「三体」をご存じであろうか。 中国のSF作家、劉慈欣によるSF小説で、全世界で高い評価を受けている。 日本では2019年に早川書房から出版され、滅茶苦茶分厚いにも関わらず結構売れたらしい。 本作はその劉慈欣の短編「流浪地球」を、劉慈欣自身の製作総指揮によって映画化したシリーズの二作目である。一作目は劇場公開しなかった気がする。Netflixのみで観られ

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        31本目「赤い糸 輪廻のひみつ」【ネタバレなし】

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        • ザ・ペーパーの「先週末の映画たち」
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          26本目「インフィニティ・プール」【ネタバレなし】

          ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公開日:2024/4/5 監督:ブランドン・クローネンバーグ (カナダ・クロアチア・ハンガリー合作) まえがき「犯罪を犯したらクローンが代わりに死んでチャラ」。 なんという過激な設定だろうか。 SF好きを自称するペーパーとしては、この設定から想像する展開が浮かんで堪らない。 「クローンとの入れ替わり」「クローンとの闘い」「クローンに見せかけた別人」「実は自分がクローンだった」などなど…。 しかし、この映画がそのどれに当て

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          25本目「オッペンハイマー」【ネタバレあり】

          ※映画としての評だけ見たい人は、「感想など(ポジティブ)」だけ読んでくださいな。 映画についての基本情報公開日:2024/3/29 監督:クリストファー・ノーラン(アメリカ) まえがきこの映画は、観るべきかどうか、かなり長いこと悩んでいた。 それこそ本国での上映前の情報で「あの」ノーランが撮る、と知った時から、公開週の火曜日夜23:50くらいまで、ずっと悩んでいた。 アメリカで、「原爆の父」を題材にした映画が作られる。 いまだ、あの人類史に残る戦争犯罪をオフィシャル

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          24本目「ブリックレイヤー」【ネタバレなし】

          ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公開日:2024/3/22 監督:レニー・ハーリン(アメリカ) まえがき皆さんは「舐めてたアイツが殺人マシーン系映画」という言葉を聞いたことはあるだろうか? なんかショボクレたおっさんをおちょくったり、目の前で違法行為を働いてみたら!なんと!そのおっさんが突如として圧倒的殺人アクションを繰り広げ、悪党を皆殺しにしてしまうのだ! それもそのはず、おっさんは元CIAとか、特殊部隊員とかだったのだ! ……みたいな映画のことだ。

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          24本目「ブリックレイヤー」【ネタバレなし】

          23本目「落下の解剖学」【ネタバレなし】

          ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公開日:2024/2/23 監督:ジュスティーヌ・トリエ(フランス) まえがき実際のところ、この映画を観に行く予定はなかったのです。 そう、3/20が休日で、そして水曜日でさえなければ―――。 とまぁ、シリアスな雰囲気は続かないので普通に戻るとして。 このマガジンの最初の記事にも書いた気がするが、私は普段、あんまりこういう静かな映画は観ない。爆発音とか、悲鳴とか、そういうのが欲しい人間なのですよ。 しかもフランス語。 ペ

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          23本目「落下の解剖学」【ネタバレなし】

          22本目「ビニールハウス」【ネタバレなし】

          ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公開日:2024/3/15 監督:イ・ソルヒ(韓国) まえがき読者の皆さんは、「バラサイト 半地下の家族」(以下「半地下」)という映画をご存じであろうか。半地下という環境がよろしくない住居にすむ、倫理観のあまりない貧困家庭を描いたブラックコメディ映画である。この映画は第92回アカデミー賞を受賞するなど大変な評判であった。 「韓国映画 名作」などでgoogle検索をかけるとたいていヒットする。 ところが今回、その名作「半地下

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          番外「デューン 砂の惑星」原作と映画の差異など【ネタバレしかない方】

          ※本文は全て無料です。 ※ネタバレしかない!観終わったことを前提に書いてます。注意! 映画についての基本情報….は省略だ! その辺の情報は先に挙げた記事、「ネタバレなしの方」を参照のこと。 まえがき「デューン 砂の惑星 PART2」は衝撃的な続編であった。 前作では典型的な貴種流離譚の体を取った作品であったのに、今作ではその清廉さをかなぐり捨て、倫理的な問題を頓着しないやり方で復讐を遂げるのだ。 そのド汚さについて、私は思ってしまった。 「これは映画版監督による批判的

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          21本目「デューン 砂の惑星 PART2」【ネタバレなしの方】

          ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公開日:2024/3/15(筆者が見たのは先行上映) 監督:ドゥニ・ビルヌーブ(アメリカ) まえがき突然だが、読者の皆様は「IMAX」というものをご存じであろうか。 簡単に言えば、「映画館の中でも特にデカくて、鮮やかなスクリーンの規格」である。ただデカいだけでなく、専用のカメラを用いるために縦横比も普通のスクリーンと異なる。縦に長いため、普通のスクリーンではカットされてしまう部分まで映像が見えるのだ。 今回筆者が観に行った

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          20本目「ストリートダンサー」【ネタバレなし】

          ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公開日:2024/3/1 監督:レモ・デソウザ(インド、ボリウッド?) まえがきインド映画を観るようになってさほど日が経ってない私である。 皆さんはどうだろうか?やはりインド映画といえば「ダンス」のイメージが強いのではなかろうか?私は強い。 インド映画を観た後は、Amazon Musicでサントラを聞きながら帰るのが最近のルーティンである。なぜかあるのだ、Amazon Musicには。 先日、「ザ・フェイス」を劇場に見に

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          20本目「ストリートダンサー」【ネタバレなし】

          19本目「ポーカー・フェイス 裏切りのカード」【ネタバレあり】

          ※本文は全て無料です。 ※正直、この映画について執筆テンションが上がらない..短いよ。 映画についての基本情報公開日:2024/3/1 監督:ラッセル・クロウ(オーストラリア) まえがき「あの」ラッセル・クロウが監督をやるんですって! 「グラディエーター」の、「ヴァチカンのエクソシスト」の、あのラッセル・クロウですよ! しかも、あらすじを観る感じまぁまぁ好みのストーリー展開っぽい雰囲気。 追い詰められた人々のドロドロは望むところだ! と意気込んで、観に行くことを決め

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          18本目「ARGYLLE/アーガイル」【おまけ部分にのみネタバレあり】

          ※本文は全て無料です。 ※注意!「ペーパーお勧め度」より下にのみ、ラストシーンのネタバレを踏まえたおまけ情報が書かれています。 映画についての基本情報公開日:2024/3/1 監督:マシュー・ヴォーン(イギリス・アメリカ合作) まえがき今作を観に行くことは初報を見た段階から決めていた。 マシュー・ヴォーン。私が「名前だけで観ることを即決する」映画監督の一人である。フィルモグラフィには、X-MENシリーズ随一の傑作「X-MEN ファースト・ジェネレーション」、マーク・ミラ

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          18本目「ARGYLLE/アーガイル」【おまけ部分にのみネタバレ…

          17本目「ハンテッド 狩られる夜」【ややネタバレあり】

          ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報↑いきなり動画始まるので音量注意! 公開日:2024/2/23 監督:フランク・カルフン(アメリカ・フランス合作) まえがき突然だが、「オタクが好きなシチュエーション」とされるものの一つに、「夜のホームセンターで、そこにあるものを使って敵を倒す」というものがある。「イコライザー」等の先行映画を観てもらえるとわかりやすいだろう。 今作の予告をシネマートで観た私は確信した。 この映画は上記シチュエーションの亜種、「コンビニで

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          17本目「ハンテッド 狩られる夜」【ややネタバレあり】

          16本目「ザ・フェイス」【ネタバレなし】

          ※本文は全て無料です。 映画についての基本情報公式サイト↓ 公開日:2024/2/23 監督:バムシー・パイディパッリ(インド、テルグ語) まえがき私がインド映画を観るようになったキッカケ、それはやはり「RRR」であろう。 昨今あまり観ない愚直なまでにストレートなストーリー、温度が高すぎてともすれば「臭く」なりそうな台詞回し、その臭みを感じさせない演技や画面の熱量。短い3時間であった。 その後、私は配信や劇場でインド映画を観るようになったのだが、その多くはヒンドゥー

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