17本目「ハンテッド 狩られる夜」【ややネタバレあり】


※本文は全て無料です。

シネマート新宿にて

映画についての基本情報

↑いきなり動画始まるので音量注意!

公開日:2024/2/23
監督:フランク・カルフン(アメリカ・フランス合作)

製薬会社フィンザーでSNSマーケティングを担当するアリスは、不倫相手である同僚との密会後、深夜に夫のもとへ家路を急いでいた。その途中、人里離れたガソリンスタンドに立ち寄るが、従業員の姿は見あたらない。仕方なく店を出ようとした瞬間、突然どこからか銃弾が飛んできてアリスは腕を負傷し、彼女を心配して店に入ってきた不倫相手が射殺されてしまう。スマートフォンも撃ち壊され助けを呼ぶ手段はなく、スナイパーの目的すらわからないまま、悪夢のような一夜が幕を開ける。

ハンテッド 狩られる夜 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

まえがき

突然だが、「オタクが好きなシチュエーション」とされるものの一つに、「夜のホームセンターで、そこにあるものを使って敵を倒す」というものがある。「イコライザー」等の先行映画を観てもらえるとわかりやすいだろう。

今作の予告をシネマートで観た私は確信した。
この映画は上記シチュエーションの亜種、「コンビニで、そこにあるものを使って生き残る(あわよくば襲撃者を倒す)」シチュエーションであると。
好き。

しかも、敵が「見えない位置から狙って来るスナイパー」と来た。
こりゃ、相当なフラストレーションをためた後、終盤で大爆発するに違いない。これも好きなパターン。

100分ないくらいの短め映画であることもお手軽感を感じさせる。
これは見に行かざるを得ない。2/17くらいのペーパーは思ったのであった。
当日も期待値高く、コラボドリンク「血みどろカシスソーダ」(ノンアル)などを購入し、意気揚々と臨んだのであった…

感想など

めっちゃ普通。

あらすじに書いてある以上のことは何も起きないし、「コンビニ店内ならではのサバイバル術」みたいなのは特にないかな。

「姿の見えないスナイパーに理不尽に狙われる」と聞くと、スピルバーグ「激突!」みたいな得体の知れなさを想像するかもしれないが、そんなこともない。今回のスナイパー君、結構なサディストなのか、自己顕示欲が強いのか(たぶんこっち)、無線機を置いて話しかけてくるのだ。

しかもその内容もWokeがどうの、「進化論的には俺の方が正しい」だの、めっちゃTwitterにいそうな奴。「陰謀論」って言われるのが嫌いなあたりも含めて、典型的なソーシャル陰謀論者なのだ。
やってることと言ってることが余りにも乖離しすぎてて、思わずミスリードを警戒してしまった。ま、正体は「示唆」とすら呼べないほどあからさまに見せられるのだけど。

対するヒロインも「お前の母ちゃんも、お前見たら産んだことを後悔しただろうよ!」とTwitterみたいなレスバ。生きるか死ぬかのシリアスな場面なのに、なんか脱力…。

「変なことをいう奴に一方的に撃たれる」というワンシチュエーションは水準以上、よくまとまっているので、上記のような特殊な感性の持ち主以外は普通に張り詰めた1時間半を満喫できるのではなかろうか。

終盤にかけての展開や、ラストにご都合主義感はまぁまぁあるものの、この手の映画としてはこう落とすほかあるまい。

ペーパーお勧め度
★3。
血飛沫耐性があり、場面転換の少ないシチュエーション物が嫌いでない人は楽しめると思う。血みどろカシスソーダはふつーのカシスシロップ+ソーダ。ふつーに美味い。

血みどろ


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