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おとしごろ離婚 007_物理的距離をとる、お試し別居をした話。

目的のために心身を整える

カウンセリングに行くたびに、疲弊して体調不良が続いている私の様子をカウンセラーさんはとても心配してくれました。
なにしろ目的と決めた「子供が幸せである」ことに向けた話し合いや行動を進めるために、体調が良くなければ実行がなかなかできないからです。

どういう時に体調が安定するのかヒアリングをされ、追求していくと物理的に彼と離れている時は体調が安定しているという結論にたどり着きました。さらに検証するために、例えば数日ホテル住まいをして距離を取るなど、いくつか方法を提案されました。
きっとこの提案を受けているとき、彼は相当に傷ついていただろうと思います。
それでも私の体調を優先し、職場まで2時間かかるような通勤距離だったため、職場の近くであれば生活が逆に楽になることも手伝って、1ヶ月の期限付きでマンスリーマンションを利用した別居をしてみることになりました。

マンスリーマンションを借りる

マンスリーマンションとは、月単位の短期間でお部屋を借りることのできるサービスです。
通常の賃貸契約とは違い、短期住居を目的としているため、家具付き・光熱費日割りなど、一般的に引っ越しについて回る煩わしい手続き対応がなく、スムーズに入居から生活を開始することができます。

彼も家具付きの物件で、職場に近い条件の物件を探しました。
思ったよりも物件数は少なく、2つから1Kのお部屋を借りて平日はそちらで過ごし、週末は帰宅する生活を開始することになりました。

別居の提案を受けてもらえたのはとても有り難かったのですが、1つ不安がありました。
彼が自暴自棄になって、もしくは開放感から暴飲暴食・人様へ迷惑をかける行動をまたするのではないかという不安です。
彼のプライドもあるので、人に別居を知られたくないと言っていましたが、会社の信頼できる同僚1人でいいので、なにかあった時のために状況を伝えておいてほしいとお願いしました。

疑似体験。元旦那さんがいなくても生活は変わらない。

もともと、生活における管理やハンドリングはほぼ私がやっていました。
振り返ってみると、そのように抱え込む性格であることは、私の良くないところであったと思います。
お金、子供のスケジュール、これからの未来設計まで、なんでもかんでも管理は請け負って、やることも考えることも山盛りの中で、頼ることが苦手だという自覚なくただひたすらにこなしていました。
きっと、私がなんでもかんでもやってしまうために、彼のだらしなさを助長させてしまったようで、少しだけ申し訳ない気持ちもあります。

パートナー同士の価値観とコミュニケーションの間に形成される「関係性」って「一般的」という定義では表せないものですが、私達はそういう役割分担だったのです。

そして、そんなだったからこそ、彼がひと月家を出ても、生活は何も変わリませんでした。

むしろ彼としては、職場の近くに移ったことで朝と夜の合計4時間の余裕ができ、自炊や朝にウォーキングをするなど、とても健康的に過ごせているようでした。
例えば、子供のいる朝は慌ただしいわけですが、「こっちは天気がよくて朝の散歩が気持ちいいよ」という清々しい写真付きのメールが来たときには、この人は本当に想像力が足りないとイライラする日もあったほど。

このように、離れて過ごすことで体調が安定して、生活が少し楽になり、少しずつまた話し合いを進めていくことになります。


今回もお読みいただき、ありがとうございました。
もちろん、性格や価値観で全く家庭環境は千差万別。
あくまでも、ここに書いたのは、おとしごろを迎えた私の場合のお話です。

ここに辿り着いてお読みいただいた方のお役に立てますように。

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