夢追い人の綴り~普通を愛し、普通に愛されぬ~
男祭りはシェアハウスをしていた。
その名も『男祭りハウス』。ひねりのない名前だが名前などそのようなものだ。仮のものとして据え置いたものがそのまま使われる。分かれば何でもいいんだ、名前なんて。
話を戻そう。『男祭りハウス』。それは男たちが夢について笑い、夢について涙する家。巷ではパンツの代わりに赤フンを履いているとの噂もあるが、真意は定かでない。そんな都市伝説めいた話でさえ真実なのではないかと疑ってしまう、なんでも起こり得るビックリ箱のようなお家。これはそんな家で起こった、一人