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世界大博物図鑑(2) 魚類


世界大博物図鑑(2) 魚類

 荒俣宏【あらまた ひろし】さんの『世界大博物図鑑』シリーズの第2巻です。
 世界中の魚類について、美しい図版とともに、載っています。

 二〇一三年現在では、これほど美しく、これほど膨大な情報を載せた「紙の書籍」は、もう、作れないのではないでしょうか。
 非常に贅沢な本です。芸術的な面でも、科学的な面でも。
 評価は、文句なしに、五つ星ですね(^^)

 本書が出たのは、一九八九年です。その時点で知られていた、世界中のさまざまな魚類が、紹介されています。
 淡水魚も、海水魚も、深海魚も、熱帯魚も、含まれます。食用になる魚も、観賞用になる魚も、ヒトを襲う魚も、生きている化石と呼ばれる魚も、取り上げられています。

 先述のとおり、図版がたいへん美しいので、それらを見ているだけで、楽しいです。美しさに、ため息が出ます。
 とはいえ、解説を読めば、もっと楽しいです(^^) めくるめく博物学の世界が、広がっています。

 本書には、架空の魚類も載っています。古来の博物学にならって、そうなっています。
 昔の人は、(少なくとも、一部の人は)摩竭魚【まから】、鯱【しゃちほこ】、鯤【こん】、魚師【ぎょし】などという「伝説の魚」の存在を、信じました。

 本書の魚の種名は、一部、二〇一三年現在とは、違うものがあります。それは、出版年代が古いためです。御注意下さい。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。
 目次が膨大なため、一部を省略したものになることを、御了承下さい。

総説 永遠に半身を隠しつづける異界の住人
凡例

ナメクジウオ類
ヤツメウナギ類
メクラウナギ類

サメ類
エイ類
ギンザメ類
古代形魚類
チョウザメ類
カライワシ類
ニシン類
サケ類
深海魚
カラシン類
ネズミギス類
コイ類
ナマズ類
ウナギ類
ハダカイワシ類
タラ類
ダツ類
メダカ類
トゲウオ類
ヨウジウオ類
ヤガラ類
キンメダイ類
アカマンボウ類
マトウダイ類
スズキ類
カレイ類
カサゴ類
ウミテング類
ウバウオ類
フグ類
タウナギ類
アンコウ類

東洋の架空の魚

かんづめの歴史
潜水と深海探査の歴史
江戸の川釣り
釣堀の歴史
てんぷらの歴史
すしの歴史
冷凍法の歴史
江戸の海釣り

索引
 図版出典
 博物学関係書名
 博物学関係人名
 魚の和名
 魚のラテン名
 魚の欧名
 一般事項

参考文献
 日本語文献
 外国語文献



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