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映画感想

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#おすすめ名作映画

明日を綴る写真館 撮りたいカメラマン×写真家と息子×誤解を解いた結婚式

明日を綴る写真館 撮りたいカメラマン×写真家と息子×誤解を解いた結婚式

■カメラマンとして活躍する太一が、とある写真を見て音がするといって鮫島の写真館で働くようになる。成功しても、何か物足りない、やりたいことが出来てないと思うのはあることだと思う。世間で評価される作品と自分が評価が同じとは限らないし、芸術だと余計に感じるところがあるだろう。感性の世界でもあるから。

■鮫島は息子に誤解されているが、ある意味では仕方がない。いつも家にいなくて、来て欲しかった吹奏楽コンク

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映画「数分間のエールを」感想 不思議な作画×音楽、MV作り×再生数の冷酷さ

映画「数分間のエールを」感想 不思議な作画×音楽、MV作り×再生数の冷酷さ

■アニメにしては不思議な作画だった。海外アニメのタートルズに近い。絵画に近く、やたら動く。彼方の親友が美大志望も影響していると思う。劇中のシーンでまさに絵画を描いて、葛藤しているシーンがあるからだ。あそこはまさに絵画であり、彼らの内面がよく分かる。

■モノを作る。音楽や絵画、MVがテーマにあるが、そこには葛藤があり、どんなに想いを込めても届かない。届くためにどれだけ苦しいか、最初は楽しくても結果

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映画「恋するプリテンダー」感想 偽りの恋人×両親のお節介×ヒロインと元婚約者が気の毒

映画「恋するプリテンダー」感想 偽りの恋人×両親のお節介×ヒロインと元婚約者が気の毒

■疑似恋愛は惹かれるものがある。嘘の恋人関係が気づけば本当の恋愛関係に発展する。これって、最初は偽だから割り切っていた関係の変化、つまり「あれ?この人、良いところあるじゃない」という相手への評価の変化が多分にあるんだと思う。好きでも何でもない人がある日突然好きでたまらなくなる。

■ヒロインのビーの両親が何だかヤバかった。長女の結婚式に妹の元婚約者を連れてくるなんて。しかも、ビーは疑似恋人でベンが

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映画「風の奏の君へ」感想 好きな人が暮らす街×兄弟で女性を愛する×お茶畑の風景美

映画「風の奏の君へ」感想 好きな人が暮らす街×兄弟で女性を愛する×お茶畑の風景美

■突然、兄・淳也が自分はクズだ!とかいってダメ男になって困惑した。利きお茶を提案して地域のイベント企画したり、実家の茶葉屋を継いで経営していたりとできる男感があってかっこよかったのに。それが里香のラストコンサートを欠席しようとして茶工場で寝たり、コンサートに行って崩れ落ちて泣いたりと全然違う人間のように見えた。淳矢の過去がまったり分からないから、いきなりクズだ!と言われても。なんか弟の渓哉目線だか

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映画「劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ」感想 甘利田先生×給食×探求者×教師×職員室×疑問×献立

映画「劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ」感想 甘利田先生×給食×探求者×教師×職員室×疑問×献立

■甘利田先生、給食に対するモチベーションが高すぎる。あんなに給食を食べることを考えている人はいない、はず。食べる前から献立を調べて、食べる前に順番を模索する。まるで給食の探求者で見ていて少し怖かった。甘利田が先生ならわたしなら怖い。いつもは厳しいのに、給食のときだけ変な動きをするからだ。あのキビキビした動きはどこから来るのか?いつも厳しい先生がおかしな動きをしてギャップ満載。ネタなのかな?と疑問が

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映画「特捜戦隊デカレンジャー 20th ファイヤーボール・ブースター」感想 デカレンジャー×後輩×証拠×宇宙警察×20年

映画「特捜戦隊デカレンジャー 20th ファイヤーボール・ブースター」感想 デカレンジャー×後輩×証拠×宇宙警察×20年

■バンが教育係になって昔みたいな無茶をしなくなっていて何か物足りないような気もしたが大人しいバンもかっこよかった。まあ、デカレンジャーらしく最後はヒッチャカメッチャカで勝つ場面が良かった。20年経ってもいつものままな7人はやはりいい。隊長が戦わなかったのだけが不満だ。

映画「ブルー きみは大丈夫」感想 イマジナリーフレンド×ドラマシリーズで?×ライアン・レイノルズ

映画「ブルー きみは大丈夫」感想 イマジナリーフレンド×ドラマシリーズで?×ライアン・レイノルズ

■イマジナリーフレンドをIFというのはいいなと思った。イマジナリーフレンドはそこにいるが見えない。人間からしたら、いるかいないか、条件が整わないと見えない不思議な存在。だからこそIFは真剣に友達を探しだそうとする。色んな姿をしたIFがいてそれぞれの友達がいる。誰にもIFがいるのだろう。

■何か展開が急ぎ足すぎたからドラマシリーズにした方が良かったのでは?と思った。中盤からのIFとかつての友達との

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コードギアス 奪還のロゼ 第二幕 レイトショー満員×主人公サクヤ×合体するナイトメアフレーム

コードギアス 奪還のロゼ 第二幕 レイトショー満員×主人公サクヤ×合体するナイトメアフレーム

■初日のレイトショーがほぼ満席でびっくりした。第一幕は二日目の昼に行ったが、人気が上がっているみたい。コードギアスの続編として、面白い。ギャグとシリアスがうまく混ざっていたり、ナイトメアフレームが陸上を走る姿はまさにコードギアスだ。あとは兄のアッシュが強いのだが、ギャグ面もあるので人気が出る。

■サクヤがとにかくかわいい。L.L.からギアスを譲り受けだが、男装してネオブリタニアを倒すために戦う。

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映画「からかい上手の高木さん」感想 実写化成功×10年後×西片の想い

映画「からかい上手の高木さん」感想 実写化成功×10年後×西片の想い

◯実写化して良かったと思える作品。原作やアニメの雰囲気をよく表していて、中学生編は俳優の演技と中学生らしさが矛盾しながらも上手く融合している。特に高木さんが原作+アルファで正しく高木さんだ。からかう高木さんもからかわれる西片も青春していてほんわかさせてくれる。実写化された高木さんと西片は実際にいそうな中学生かもしれない。

◯テレビドラマ版が中学生編でNetflixで見てから、映画も気になっていた

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映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」感想 宇宙人と日本の政府

映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」感想 宇宙人と日本の政府

◯東京が中心の世界で東京に侵略者の母艦が現れる。しかし、彼らは友好的なのに、科学兵器の威力を試したいのか、レーザを撃ちまくる。別に友好的になりすぎるのはデメリットがあるが、それにしてもまるで無視みたいな扱いである。正直、ミサイルを撃ったのが地球なのだが、それを見ないようにして宇宙人にすべての責任を押し付けるかのよう。

◯後半はよく分からなかった。総理大臣も傀儡で、国立競技場を脱出母艦に改造し、宇

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映画「シティーハンター」感想 冴羽獠のアクション×実写化の肝

映画「シティーハンター」感想 冴羽獠のアクション×実写化の肝

■Netflixで三度も観た作品。アニメを観ていたら満足できる。とにかく、アニメでしかできないようなアクションを実写に落とし込んでいる。冴羽獠のカッコよさを相当理解しているのが見て取れた。とにかく、シティーハンターが好きな人が作らないとできない作品。雰囲気も見た目も漫画やアニメから出てきたとしか思えなかった。

■最近の実写は力を入れていると思う。キングダムとかるろうに剣心とか。コスプレではなく、

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映画「数分間のエールを」感想 アイドル映画×ラブライブ×音楽の方向性

映画「数分間のエールを」感想 アイドル映画×ラブライブ×音楽の方向性

■アイドル映画だった。というか、ラブライブ。舞台は金沢だし、主要人物の名前は彼方と夕だし、脚本は花田さんだし、テーマは歌とMVだしとラブライブとの共通点が多すぎる。とはいえ、内容はタイトル通りで彼方がMVで音楽を諦めた夕先生を応援していく。誰かを応援する、その意味でアイドル映画だ。

■誰かを応援するって難しい。応援する側はただひたすら元気が出るように行動すればいいが、応援される側はやめたいかもし

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映画「i☆Ris the Movie Full Energy!!」感想 異世界を歌で救う?

映画「i☆Ris the Movie Full Energy!!」感想 異世界を歌で救う?

◯ラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が好きなので、本作を見てみました。久保田未夢さんが虹ヶ咲学園で果林を演じているのも気になってはいました。他のグループであるキャラを演じてた人が別のグループのアイドルをしているのは良くありました。本作はその一つ。グッズでは久保田未夢さんのクリアファイルが売り切れていたので、人気があるのかなあと。i☆Risのライブは初めてましたが良かったです。歌声はアイドル

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映画「違国日記」感想 小説家との共同生活×自分に期待して裏切られたくない

映画「違国日記」感想 小説家との共同生活×自分に期待して裏切られたくない

■小説家と姪の共同生活。大人と高校生。高校生がハッキリと物を言うが、コミュ力が高く、整理整頓ができるから散らかった小説家の部屋がきれいになっていく。知らない人間同士でも役割分担していくと案外生活は上手くいくのかもしれない。思春期だから色々喧嘩して陰険になるのかなと思っていたが、いい距離感でびっくりした。

■姪の同級生が、軽音部で自分に期待して裏切られるのは嫌だ、みたいな発言をしていたが何か共感し

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