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映画感想

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2023年12月の記事一覧

映画「すずめの戸締まり」2023年×コメンタリー×満月

映画「すずめの戸締まり」2023年×コメンタリー×満月

○すずめの戸締まりの舞台は2023年で、観たのが2022年だから、震災からの年数で合わないと思っていた。しかも9月29日の満月が重要なファクターとは気づかなった。今年はコメンタリー付きで映画が観れたから設定が分かって理解が深まった。さらにエンドクレジットでは劇場限定でコメンタリーがあったりとかなり贅沢な仕様だった。すずめの戸締まりも公開からかなり経って、Blu-rayも販売されているが、劇場は割と

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映画「高野豆腐店の春」父と娘×師匠と弟子×結婚とお見合い

映画「高野豆腐店の春」父と娘×師匠と弟子×結婚とお見合い

○父親と娘。二人は近くて分からないことが多い。高野辰雄と春は一緒に働いている。豆腐作りで生計を立てていて、父と娘ではなく、師匠と弟子の関係である。肉親とは言え春は辰雄に仕事では意見するが、自分の人生、生き方では何も言わない。結婚についてもそうだ。辰雄がお見合いをさせるために、いい男を見つけてくるが、春は断る。実は豆腐を納品しているスーパーの社員と付き合っており、辰雄も知っている人物。父は子供のこと

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映画「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」エクステンデッド・エディション×ピーター×孤独

映画「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」エクステンデッド・エディション×ピーター×孤独

○Netflixでエクステンデッド・エディションが配信されている。映画館で公開されていた作品が配信用に調整されているらしい。映画では字幕しかなかったが、エクステンデッドでは、ピーターが忘れられた描写があり、かなりキツイ。エンドクレジット後の旅行の写真やビデオからはピーターの存在が消えている。本当の意味で孤独になったピーターの辛さをまざまざと感じさせる作品にlevelupしている。悲しいが。

○初

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映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」ピーチ姫×強さ×主人公

映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」ピーチ姫×強さ×主人公

○ピーチ姫は横スクロールゲームではか弱いお姫様みたいな印象を受けるが、マリオカートとか本作では強キャラである。マリオRPGでもかなり強いキャラのみたいで女傑である。この映画では、クッパに攻められたときもハルバードを持って迎え撃ったり、フラワーを使ってクッパを氷漬けにするなどかなり強い。ピーチ姫の印象が変わる映画で、実際にはマリオの師匠のような印象もあり、まさに第二の主人公である。

○新作出たらし

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映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」チョコレート×母との約束×本当の仲間の証

映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」チョコレート×母との約束×本当の仲間の証

○ウォンカがチョコレートにこだわるのが母との約束なのが良かった。変にひねったものではなく、分かりやすい。しかも、序盤で描写されるから、その後の展開にもすっと入っていける。なぜそれほどチョコレートにこだわり、挫折しても諦めないのは母との思い出。最後に母に作ってもらったチョコレートを仲間と分け合うのもウォンカらしい。理解しあえる仲間として認めたということだから。

○ウォンカをリクルートしないのはなぜ

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映画「北極百貨店のコンシェルジュさん」サービス×百貨店×接客

映画「北極百貨店のコンシェルジュさん」サービス×百貨店×接客

○客商売、サービスとはなんだろう。客を一方的に楽しませることか?絶滅種がお客であり、彼らを楽しませて買い物してもらうのが仕事。驚いたのは、クレームをいれる描写があったこと。主人公は何でも言うことを聞くみたいな仕事だったが、先輩コンセルジュはクレームを上手くいなしながら対応した。出来る先輩でカッコ良かったし。現実だったら先輩に怒られるか注意されると思うのだが、されなかったので優しい世界だと思う。

映画「ダンジョン飯」ダンジョン×下調べ×料理!

映画「ダンジョン飯」ダンジョン×下調べ×料理!

○飯とは。ダンジョンで飯を食べる。当たり前のようで、当たり前ではない。ダンジョンで飯を探すからだ。ただ、ライオスだけではだめで、センシがいないと料理については詰んでいるのが何だろうか?見通しの甘さもあるし、妹の命のタイムリミットがあるので焦るのは分かる。それでも、下調べしないとパーティーが全滅する可能性があるのでもっと慎重にならないと。センシがいるからこそ成り立つ。

○開幕から主人公の妹がドラゴ

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映画「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」ファミリー向けの映画×アーニャ×アクション

映画「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」ファミリー向けの映画×アーニャ×アクション

○ファミリー向けの映画なの?家族向けなのは間違いない。アーニャはかわいく、子供が笑えるシーンもある。今回はアーニャとボンドの出番が多いから子供が感情移入できるし、旅行がストーリーになるのでワクワクする。しかし、大人でも楽しめる。ヨルの戦闘シーンやロイドの潜入活動があり、アーニャとはまったく違うシーンになっている。こーゆー大人と子供が楽しめるアニメは中々ないからこれから定番アニメになるかもしれない。

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映画「正欲」普通の人生とは何か

映画「正欲」普通の人生とは何か

○稲垣吾郎さんが演じる検事は普通の人生を子供に歩んでほしいという。それは自分自身の人生に重ねていて、最後には自分が思っているその普通の人生から外れてしまう。子供のやることに否定的であり、妻とも不仲。逆に普通そのものに悩んでいた夏月はどんなことがあっても夫を待っている。人生とは何か。検事は普通と言っていたが、普通そのものは曖昧で、だが世間では同調を求めることに近い。そのギャップがある。

○普通とは

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映画「おしょりん」なぜ眼鏡が進化してきたのか?

映画「おしょりん」なぜ眼鏡が進化してきたのか?

○なぜ眼鏡が進化してきたのか?それは眼鏡を普及させるのもあるが、売れる眼鏡を作り、そこから生まれた熟練した技術から眼鏡は進化していった。映画では斬新なデザインはいつくもの試行錯誤と挫折から生まれ、商売的には瀬戸際な状態から誕生した。進化するには安定ではなくて、追い込まれるような状況も必要であり、その中で職人達が切磋琢磨する。馴れ合いではなくて、周りはライバル、そーゆー気持ちが眼鏡を進化させた。

映画「GRIDMAN UNIVERSE」これを観ればグリッドマンユニバース

映画「GRIDMAN UNIVERSE」これを観ればグリッドマンユニバース

○ヒーロー好きなら絶対観るべき。グリッドマンとダイナゼノンの合作というか合流する作品なのだけど、2つの残された伏線をほぼすべて消化して、バトル盛り盛りな作品になっている。グリッドマンユニバースの真実、二人の主人公のその後、大円団なエンディングなど素晴らしい作品になっている。

★グリッドマン好きなら、絶対に観るべき作品です。何と言っても、グリッドマンのアクションが映画ならではの表現で最高でした。グ

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ディズニー100周年記念 映画「ウィッシュ」ディズニー100thの作品の意義と開幕のショートアニメ

ディズニー100周年記念 映画「ウィッシュ」ディズニー100thの作品の意義と開幕のショートアニメ

○ディズニー100thの作品の意義。それは開幕のショートアニメに集約されていた。今までの作品のキャラが出てきて、躍動感ある動きをしていた。正直キャラが豪華すぎてこちらが本編かと思うぐらいだ。かと言って、ウィッシュがダメというのではなく、吹き替えのアーシャの歌がすごく印象的だった。現状を変えてみる勇気とやる気。それは開幕アニメにも言える。すべてのキャラクターが歌いながら夢を叶えようとする姿がディズニ

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映画「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」家族旅行って定番だけど、トラブルが描きやすい。

映画「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」家族旅行って定番だけど、トラブルが描きやすい。

○家族旅行って定番だけど、トラブルが描きやすい。アーニャ達がステラ獲得のために北国に行くのだが、当然トラブルに巻き込まれる。まあ、ストーリー的に起こらないと意味がないのでわかるのだが、今回はアーニャも活躍と混乱させて見せ場がたくさんあった。出来がいい映画でアニメ映画はこうでないといけない。

○良い意味のクソ映画。ネットの意見でクソ映画とあったが、出来が悪い意味ではなく、本当に面白かった。まあ、こ

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映画「翔んで埼玉」故郷を全力で愛するには

映画「翔んで埼玉」故郷を全力で愛するには

○故郷を全力で愛するには。麗が埼玉を愛しているのがすごく感じられる。今回は母の故郷の滋賀も守ることになるが、あれほど故郷を愛せるだろうか?故郷ではいいこともあるさは悪いこともある。本シリーズでは嫌なこともあるが、根底には故郷愛がある。故郷はひとによって違うし、そこまで団結できるのかというのはある。しかし、阪神タイガースなど野球応援をみているとそーゆーのもありかなとは思う。

○埼玉への愛が深すぎる

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