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気象とランニング~パフォーマンスとの関係性~

みなさん、こんにちは!
ONE TOKYOスタッフのあややです🍠


先日、東京マラソン2024が開催されました!
私にとっては運営側として初めての大会で
ドキドキとワクワクでいっぱいの期間でした🥹

以前少しお話しさせていただきましたが
普段、よっしーさんと私は
東京マラソンEXPO 2024の運営に携わる業務を担っております✨
1年かけて準備をしてきて、
東京マラソン当日まで駆け抜け
やっとホッとした気持ちでいます😮‍💨💕

東京マラソンEXPO 2024は楽しんでいただけましたか?✨


東京マラソン2024に携わった
全世界の全ての皆さまも、
本当に本当にお疲れ様でした!🌏🏃🏃‍♀️🏃‍♂️
沢山の感動と笑顔をありがとうございました!🤝



余談ですが、
東京マラソンEXPO 2024初日の2月29日
アップサイクルグッズは
ONE TOKYOスタッフで店頭販売をさせていただき
開始4時間で完売しました!✨


こちらの収益は全額、
能登半島地震の義援金として
寄付させていただきます!🙇‍♀️

これからもサステナビリティの取り組みの一環として
皆さまに喜んでいただけるような、
思い出として残るグッズをお届けできるよう
取り組みます★

さて!今回はランニングする人は必見!
普段の生活でも、
毎日必ず意識しているアレ🌦️と
ランニングに関する内容の記事です📖

このために、
とある、スペシャルゲストに
ご協力いただきました!✨🧑‍🏫
ぜひ最後までご一読ください!⭐︎★




気象予報士・防災士・健康気象アドバイザーの
檜山靖洋です🧑‍🏫



現在は、NHK朝のニュース番組
「おはよう日本」で、気象情報をお伝えしています。

物事がなぜかうまく行かないとき、
仕事が進まないとき、
営業成績が良くなかったとき、
テストの点数が悪かったとき、
スポーツで良いパフォーマンスができなかったとき、
夫婦喧嘩をしたときなど、
なんでも天気のせいにしてみてはいかがでしょうか?

寒かったせいで、とか、雨が降っていたから・・・風がうっとうしかったせいで・・・
晴れていたのがいけなかったんだ・・・など。
広い心、いや広い空を持った天気の神様ならきっと許してくれるはずです。



気象情報を利用して、より良いランニングを



▶︎気象とマラソンと私


檜山さんXより(@sky_traveling



私は、週に1~2回程度、5~6kmの距離を
マイペースにランニングしています。
体幹を鍛えるため、だけではなく、
“体感”を鍛えるために、寒さや暖かさ、
風を感じながらランニングを楽しんでいます。
気温の体感に敏感になることは、
気象を伝えるうえで、とても大切ですからね。

スポーツ選手はもちろん、
普段からスポーツをする方は、
自分の体調の変化に敏感だと思います。
私もランニングで、その時の体調を測っています。
走ることが健康維持につながるというよりは、
走ることで体調を知り、
それによって健康を維持する行動につなげるという感じです。

▶︎走りやすい気温とは


私のような素人ランナー、スローペースランナーにとっては、冬の朝の冷え込みが強い時はなかなか体が動かず、走るのが大変です。
気温が10度以上あったほうが、調子よく走れます。
マラソンと気温の関係の研究論文を読んでみると、速いランナーにとっては、気温が5℃から10℃くらいの、普通に生活するには寒さを感じるくらいのときに、走るスピードを維持しやすいということです。
気温が高くなるほど、走るスピードは低下しやすく、またそのレースを棄権するランナーの割合も高くなるということです。
実際に、過去の東京マラソンが開催された時の気温や天気と、完走率、優勝選手の成績を見てみましょう。


<表 東京マラソン大会別、天気、気温、完走率、トップタイム>

※2021年は2022年に延期したため記入無し
※2022年は2021大会を延期して実施

  1. 完走率が95%を下回り、
    ほかの年に比べて低かった2010大会や2019大会では、気温が極端に低く、雨や雪混じりの雨が降っていました。
    一般のランナーには、
    この寒さは過酷な条件だったと言えそうです。
    この時期のマラソン大会では、
    寒すぎることもパフォーマンスの低下につながります。

    タイムで目立ったのは、2009年です。
    男子の1位でも2時間10分かかっています。
    このときは、スタート時の気温が15度以上あり、
    11時過ぎには23℃に達しました。
    比較的好記録が出やすい東京マラソンにおいて、
    例年よりもかなり高い気温は、
    レースに影響があったと言えるのではないでしょうか。


    夏のオリンピックでは、
    マラソンの好記録は生まれにくくなっています。

    東京オリンピックでは、男子マラソンが2021年8月8日に行われました。
    暑さを考慮して、札幌を舞台に朝7時スタートで行われましたが、それでも気温が26℃ありました。
    優勝したエリウド・キプチョゲ選手のタイムは
    2時間8分38秒でした。
    東京オリンピックの女子マラソンは、
    男子マラソンの前日の2021年8月7日に札幌で午前
    6時スタートでした。
    優勝したペレス・ジェプチルチル選手のタイムは
    2時間27分20秒でした。
    やはり、夏のマラソン大会は
    記録が生まれにくいことが分かります。

    もちろん、早朝という時間帯に行われたことや、
    出場選手のコンディションの関係もあるでしょう。
    タイムと気温だけの関係ではないと思います。
    極端なことを言うと、むしろ暑いほうが得意という選手が、もしかしたらいるかもしれません。


▶︎気象条件と体調の関係を知ることは大切


私はプロ野球観戦を趣味としています。
選手の成績と天気の関係のデータを取って調べてみると、
雨に強い選手、
晴れの日に強い選手など、特徴が出ます。
それはたまたまかもしれませんし、
実際に雨の日の方が好き、
晴れている方が好きという選手がいるかもしれません。
そこは選手本人に取材してみたいところです。

「スポーツ気象」という分野のビジネスがあります。

2021年に放送されたNHKの朝ドラ「おかえりモネ」は、主人公が気象予報士になって、気象の世界で活躍するというドラマでした。
主人公が、所属する気象会社でスポーツ気象を担当することについても描かれていました。
車いすマラソンの選手のパフォーマンスと気象条件を調べていくと、
暑さに弱いことが明らかになり、
水分補給の仕方や給水する飲み物を工夫するなど、
暑熱対策を作戦の中に入れて、レースにのぞむというものでした。



気象病という言葉を聞いたことがありませんか?
気温差アレルギーとか、気圧が下がることで頭痛がするなどというものです。
気象病について、私が過去に番組で取材したときに、東京在住のある患者さんは、大阪で雨が降り出すと決まって頭痛が始まるとお話していました。
大阪あたりまで雨雲が進んでくると、低気圧が近づく東京でも気圧の低下がみられ、それにともなって頭痛が出るということのようです。
この気象病も、気圧の低下で調子が悪くなる人もいれば、気温の低下で不調になる人、逆に気温が急上昇すると不調になる人もいるかもしれません。

過去に、日本気象協会は、気温が急上昇する予想のときに、
「あしたは気温急上昇、夫婦喧嘩に注意」という
情報を出したことがあります。

気温の急上昇によって情緒不安定になり、イライラしやすいということで、“夫婦喧嘩に注意”を呼び掛けたものでした。
夫婦喧嘩も気象のせいにして良いんです!
スポーツの成績や体調不良も、
一度天気のせいにして、調べてみませんか?


気象病の出方は、個人によって違います。
もちろん気象に左右されない人もいると思います。
例えば、スギ花粉症の場合、
ごく少量の花粉が飛んだだけでも発症する人もいれば、
大量に飛んだときだけ症状が出る人もいると思います。
自分がどれくらいの花粉の飛散で症状が出やすいのか、
知っておくことが大切です。
何か気象病の症状が出た日を日記などに記入し、
そのときの気温や湿度、気圧、天気など気象条件も記録しておくと、
どのようなときに痛みや症状がでるのか傾向を掴めるかもしれません。
マラソンやランニングの際も、
走りがどうだったのか、気象のデータとともに
日記につけることをおすすめします。
体調と気象の何らかの関係性を見いだすことができれば、
体調不良を事前に防げたり和らげたり、
運動において、より良いパフォーマンスができることにつながるかもしれません。
 
過去の全国観測地点の気象データは、気象庁ホームページで調べられます。
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php


この冬は異常な暖冬でした。
2月に行われた熊本城マラソン2024において、
当日の予想最高気温が21℃だったことから、
熱中症や脱水症状を防ぐため、
水分補給が重要だと、ホームページで
注意を呼び掛けていました。


地球温暖化の影響もあると考えられていて、今後も冬に同じような条件になると、顕著な暖冬が現れる可能性があります。冬に行われるマラソン大会も、今後は気温がかなり高くなることがあり、高温対策をとる必要が出てくるかもしれません。




気象と健康、気象とスポーツ。
気象情報を上手に利用して、
うまく付き合っていくことができたら、
より豊かな生活ができると思います。



《参考》
「フルマラソンの記録に影響する環境要因」
(Impact of Environmental Parameters on Marathon Running Performance)
https://olympics.com/ja/news/full-list-of-olympic-marathon-champions 
オリンピック男女マラソン、歴代の金メダリスト
「生気象学の事典」
「健康気象アドバイザー認定講座テキスト」
「病は気象から」村山貢司著



以上!檜山さんからでした💡
ありがとうございました
いかがでしたか?😮´-

ちなみに東京マラソン2024の当日の天気は
「晴れ」、「最低気温2度、最高気温13度」
の予報で開催が決定されました☀️

実際の天気は、気象庁のデータによると
最低気温は1.2度、最高気温は13.4度
平均風速は1.9m/sだったようです!

予報通りの快晴の中での開催でした💕☺️



皆さんのランニング生活も
天気とうまくお付き合いしていけるといいですね🌦️

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