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むぎ光葉
2023年9月29日 16:45
書店の隅で読んでた雑誌はもう消えた在ったもの辿るとわたしだけの時間パッケージされてるようないつのまにか変わっていた世の中に気付かなかったのはわたしがいつのまにか変わっていたから幻と消えた時間に重ねながら別人みたいな私を迎える同じ書店分かってくれると信じてる変わっていくと知ったことで大人になっていったこと
2023年5月14日 00:41
君の声は君が好きだった画家の名前で再生されたいつもいつもアクセントや声の明るさそこにはあったのは君だけのことば思い出す回数が減っていたことに気が付く強い風の中耳を澄まし思い出にひたる地下鉄のポスター
2023年5月6日 01:56
川を越えるきらきらした川を越えるゆらゆらと光が美しい時間心浮き立つ川を越える長い長い川を越える深い深いどこまでも水の上足をつけては歩けないなんてちっぽけな川を越える手をとりあって川を越える誰もが期待と不安の中揺らめいている大切な時間を大切に思おう川を越えたこと自信になって気持ちだけ忘れぬよう橋はかかっている
2022年12月14日 22:24
記憶の中の色記憶の中の温度時間とともに変化しないが時間とともに変化していく思い出としてわたしという人間をあの日にもう一度連れて行けたら思い出は変わらないのにどれだけ文明が発達しようとも戻れない時間に頬杖をつく思い出を都合の良い色にして都合の良い温度にして幸せに墜落していくダメ人間じゃないよきっとわたしたちこれを人間というんだろう
2022年9月23日 18:02
ひんやりした窓に頬を当てて秋を感じる秋になっていてもいいから気持ちだけでも夏に置いていかせてと季節に無理なお願いをするあの日に帰りたいとかはやく時が経って欲しいとか子どもに戻りたいとかもっと大人になりたいとか月日の流れは止められず私の気持ちの流れとはなかなか噛み合わない時のなか季節に縋りたい気持ちを手放して早く秋に追いつかなきゃその先に待つ冬にも備えなき
2022年8月18日 21:38
昨日と今日を並べてみたらきっと全然違うだろう同じような毎日そう思うのにひとつひとつじっくり眺めてみると何も同じじゃない日々その少しの違いに興味を持って 少しだけ良い日にしたり楽しい日にしたりそんな風に暮らしたい絶えず訪れる僅かな変化の中ポンと1人放たれている世界は縦にも横にも広すぎて不安になるけれど焦らずに諦めずに毎日を並べて昨日と今日と明日