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詩 人間観察

記憶の中の色
記憶の中の温度
時間とともに
変化しないが
時間とともに
変化していく
思い出として

わたしという人間を
あの日にもう一度
連れて行けたら
思い出は
変わらないのに

どれだけ文明が
発達しようとも
戻れない時間に
頬杖をつく

思い出を
都合の良い色にして
都合の良い温度にして
幸せに墜落していく

ダメ人間じゃないよ
きっとわたしたち
これを人間というんだろう



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