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科学が認める最強の勉強法【検索練習入門】#9「インターリービングがすごい!」

もっとも効果的な学習テクニックとされる「検索練習」に入門しようのシリーズの9回目です!(#1, #2, #3, #4, #5, #6, #7, #8

前回までで「検索練習のハンパないメリット」と「基本的な実践方法」「見逃されがちな注意点」といったところをチェックしてみました。

で、今回は予告通り「インターリービング」と呼ばれる学習法について学んでいきましょう。インターリービングもまた、学習や記憶の効率を爆上げしてくれる重要なポイントですんで、確実に押さえたうえで日常的に実践しておきたいところであります。


▼そもそも「インターリービング」とはなんぞや?

まずは学習や練習の文脈における「インターリービング」とは何か?ってのを一言でまとめておくと、

■ 身に着けたい知識やスキルをごちゃごちゃの順番にして学ぶこと

といった感じ。これだけだとなんのこっちゃ?って感じかもしれませんが、インターリービングとは対の概念である「ブロッキング」と比較してみるとわかりやすいかもしれません。


例えば、a, b, c, d という4つの単元の知識を身に着けたいと思った時、インターリービングやブロッキング練習ではそれぞれ以下のような順番で学習することになります。

インターリービング:a→b→c→b→c→b→a→a→c→b→…
ブロッキング:a→a→a→b→b→b→c→c→c→…

一般に、知識を身に着けようとか、多くの問題演習をしようと思った時にはブロッキングの方法が使われることが多いですが、これは最近では「大量練習の神話」R)とか言われていたりします。

つまり、「習うより慣れろ!」「とにかく順番に量をこなせ!」「何度も同じ動作を繰り返せ!」系のアドバイスは効率が悪くて時代遅れだ、と。


ちなみに、インターリービング練習の歴史をさらっとのぞいてみると、最初にインターリービング式の練習の効果が科学的に注目されたのはスポーツの世界だったりします。業界では有名な例の一つに野球のバッティングに関する研究(R)がありまして、この研究の結果は、

■ 3種類の球種の順番をミックスして打撃練習したほうが試合形式の打席でヒットを打つ確率が高かった!

ってことが確認されているんですよ。つまり、

ストレート→ストレート→ストレート→カーブ→カーブ→カーブ→チェンジアップ→チェンジアップ→チェンジアップ

の順で練習するよりも、

ストレート→カーブ→チェンジアップ→チェンジアップ→カーブ→ストレート→ストレート→カーブ→チェンジアップ

みたいな順番でバッティング練習したほうが、試合という、どの球種が来るかわからない状況でうまく対処できるようになったんだそうな。

この効果は、バスケットボールのシュート練習、バドミントンのサーブの対応、ゴルフのショット練習とかでも同様に確認されておりまして、これが教育の業界にも波及してきたという歴史があるんですよ。


これを学習や記憶の定着に適用するとすれば、

1日目:足し算→足し算→足し算
2日目:引き算→引き算→引き算
3日目:掛け算→掛け算→掛け算
4日目:割り算→割り算→割り算

というのが一般に行われるブロック練習で、一方、

1日目:足し算→割り算→掛け算
2日目:引き算→割り算→掛け算
3日目:足し算→足し算→掛け算
4日目:引き算→割り算→引き算

みたいな順番で学習するのがインターリービング学習ということになりまして、ブロッキングよりもインターリービングの手法を採用したほうが記憶・学習効率が上がるというわけです。


▼インターリービングのパワーが強力なわけ

具体的なインターリービングの効果は後述しますが、先にインターリービングが強力な理由を説明しておきます。この点、結論から言ってしまえば、

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