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科学が認める最強の勉強法【検索練習入門】#4「検索練習の4つの注意点と、分散学習」

現段階で最強の学習テクニックである「検索練習」に入門するシリーズの4回目です!(#1, #2, #3)

第1回目では、「今まで一般的だった勉強法がいかに非効率的か?」って話をしまして、第2回目では、「検索練習の何がそこまですごいのか?」ってポイントを確認しました。

で、前回は「検索練習の超基本である『テスト』を使っていこうよ!」ってなことを学びましたんで、今回からはより実践的に、「どのくらいの頻度を空けて学習すればいいのか?」「どんな問題でテストすればいいのか?」みたいな、検索練習を実践するうえで確実に押さえておきたいポイントをチェックしていきましょうー。


検索練習(テスト)はマインドマップよりも強い!

まずは前回の補足として、検索練習とマインドマップを比較した研究を確認してみましょう。マインドマップも複数のメタ分析で学習における効果が確認されている、有用なテクニックの一つであります。

が、検索練習はマインドマップよりも高い学習効果を発揮する!ってなことが報告されております。学生を対象に、科学の分野の知識に関する学習効果を比較した実験(R)によれば、

検索練習を使って学習した学生は、マインドマップを作成した学生に比べて、1週間後のテストで高い成績を残した

特に、単なる知識ではなく、読解や推測のような概念的な学習において高い成績を残した

って感じだったんだそう。もちろん学習時間は全く同じになるように調整されておりまして、やはり検索練習における「思い出す過程」で、高い次元の学習が促進され、記憶の整理、定着が行われるといえるでしょう。

さらに、この実験では、マインドマップを作った学生に検索練習も行ってもらったところ、成績が向上したという結果も出ておりまして、検索練習はマインドマップにはない学習効果を持っているというのは分かりやすいでしょう。

マインドマップもナイスな勉強法ではあるけれど、まず試すべきは検索練習だろうなーと思わされるわけですね。


検索練習を実践するにあたっての4つの注意点

そんなわけで、知識の理解や定着を行いたいのであれば、検索練習をどんどん実践してほしいわけですが、何事もただやみくもにやればいいというわけに非ず。

エビデンスに基づく教育を実践しているアダム・ボクサーさんが「検索練習を実践するに際しての注意点」を上げてくれてますんで、チェックしてみましょう(R)。これは、もともとは教師向けのガイドラインなんですが、学習者の側にとっても非常に参考になる内容になっております。

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