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元Olive少女。「おかゆ」という名前の猫と暮らし、サウナと映画館に通っています。宣伝…

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元Olive少女。「おかゆ」という名前の猫と暮らし、サウナと映画館に通っています。宣伝目的等のフォローはお控え下さい。以前のブログはこちら。https://okayuneco.tumblr.com

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  • 映画の感想

    劇場と配信で観た映画の感想。アカデミー賞の季節は受賞予想をしたり、年末には勝手にベスト映画も決めています。

  • グルメ

    美味しかったものの記録。カレーとパフェと喫茶店が好きです。

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固定された記事

元Olive少女です。

昔「元Olive少女の日記」というタイトルでブログをやっていましたが、エキサイト、ブロガー、Tumblrと流れ流れこちらにたどり着きました。引き続き飼い猫のおかゆや趣味の…

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4年前
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「バティモン5 望まれざる者」

 前作「レ・ミゼラブル」に続きパリ郊外の移民を描いたラジ・リ監督の「バティモン5 望まれざる者」を観たので感想を。ちなみに「バティモン5」とは労働者階級の移民家族…

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2日前
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フュリオサみたいに

 「マッドマックス:フュリオサ」を観たので感想を。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のフュリオサの少女から戦士への成長を描いた前日譚的な作品。  シャーリーズ…

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9日前
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「関心領域」

 「関心領域」を観たので感想を。タイトルの「関心領域」とはナチスがアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所を取り囲む40平方キロメートルの地域につけた名称The Zone o…

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2週間前
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五月病対策

 観たい映画が今月末公開のため、いつも以上にとりとめのない日記です。先週はジムで泳いで髪を切って久しぶりにホームサウナに行きシズラーで野菜をモリモリ食べるという…

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3週間前
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薔薇とチュール

 先日、神代植物公園のバラフェスタに行ってきたのでそのことなど。去年はもう見頃を過ぎてしまっていたので、今年は早めに。マスクをしていても分かるくらいのバラの香り…

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1か月前
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くらやみ祭

 GWといっても、3食鈴木亮平にウーバーイーツしてもらい後は虚空を見つめているわけにもいかないので意外とあっという間でした。おかゆ嬢の検診結果も問題なく、リンパ腫…

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1か月前
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「悪は存在しない」

 GW後半がスタートしてあまり読む人もいないでしょうが、忘れないうちに濱口竜介監督「悪は存在しない」の感想を。  「ドライブ・マイ・カー」でも使われていた、石橋英…

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1か月前
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「異人たち」と「未来のかけら:科学とデザインの実験室」展

 アンドリュー・ヘイ監督「異人たち」を観たので感想を。まさか子供の頃テレビで何度も観た山田太一原作・大林宣彦監督「異人たちとの夏」がよりによって大好きな監督でリ…

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1か月前
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「プリシラ」

 ソフィア・コッポラ監督「プリシラ」を観たので感想を。最近だとバズ・ラーマン監督「エルヴィス」などエルヴィス・プレスリーについては散々語られてきましたが、その元…

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1か月前
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「パスト ライブス/再会」

 おかゆ嬢の4月の検診は無事に終わり、来月も問題なければ2ヶ月ごとの検診にしましょうということに。ホッと胸を撫で下ろし、日曜はお弁当を作って神代植物公園へお花見に…

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2か月前
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「オッペンハイマー」

 クリストファー・ノーラン監督「オッペンハイマー」を観たので感想を。内容が内容なだけに日本では配信スルーされるとばかり思っていたので、まさか劇場で観られるとは。…

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2か月前
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春に向けて

 映画のことばかりになりがちなので、春に向けて買ったものなど。TOKYO元気キャンペーンやら無印良品週間やらで、今のうちにコスメと防災グッズを揃えてしまおうというこ…

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2か月前
36

救世主、スパイ、剛腕刑事

 映画の感想3本まとめて。まずはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督「デューン 砂の惑星 PART2」から。  まさにこれはIMAXで観るのにふさわしい一本。飛んできそうな砂嵐とサンド…

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2か月前
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久我山散歩

 アカデミー賞の発表に浮き立ちつつも、私の幼少時代を彩った漫画家やアニメの声優さんの訃報が相次いで寂しくもある今週でした。いまだに移住するならペンギン村だし、三…

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3か月前
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「落下の解剖学」とアカデミー賞予想

 第96回アカデミー賞授賞式(現地時間3月10日)も近づいて来たので、「落下の解剖学」の感想と毎年恒例の勝手に結果予想をメモしておきます。  主演が「ありがとう、ト…

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3か月前
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元Olive少女です。

元Olive少女です。

昔「元Olive少女の日記」というタイトルでブログをやっていましたが、エキサイト、ブロガー、Tumblrと流れ流れこちらにたどり着きました。引き続き飼い猫のおかゆや趣味の映画やサウナのことなど記録していきます。以前のブログはこちら。

「バティモン5 望まれざる者」

「バティモン5 望まれざる者」

 前作「レ・ミゼラブル」に続きパリ郊外の移民を描いたラジ・リ監督の「バティモン5 望まれざる者」を観たので感想を。ちなみに「バティモン5」とは労働者階級の移民家族たちが暮らす団地の一画のことで、その再開発計画をめぐって起こる行政と住民の闘いを描いています。
 冒頭の亡くなった女性の棺を団地から外に運び出すシーンだけで、彼らの居住環境がいかに酷いものかが伝わってくる演出が素晴らしい。前作同様まるでド

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フュリオサみたいに

フュリオサみたいに

 「マッドマックス:フュリオサ」を観たので感想を。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のフュリオサの少女から戦士への成長を描いた前日譚的な作品。
 シャーリーズ・セロン姉さんが演じたフュリオサの若き日を、あの華奢なアニャ=テイラー・ジョイがやると聞いた時には「うちのアニャが怪我でもしたらどうするんですか?!」と母親のような気持に。しかしそんなものはあっという間にどこかへいってしまうほど、クールで

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「関心領域」

「関心領域」

 「関心領域」を観たので感想を。タイトルの「関心領域」とはナチスがアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所を取り囲む40平方キロメートルの地域につけた名称The Zone of Interestのことで、そこに住む収容所所長ヘス一家の一見豊かで幸福そうな暮らしが描かれています。
 収容所の中はほとんど映さず残虐なシーンはないものの、聞こえてくる銃声や犬が吠える声、悲鳴や兵士の怒号。ヘスの妻が「理想郷

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五月病対策

五月病対策

 観たい映画が今月末公開のため、いつも以上にとりとめのない日記です。先週はジムで泳いで髪を切って久しぶりにホームサウナに行きシズラーで野菜をモリモリ食べるというデトックスウィークでした。
 見出し画像は美容室に行く前にハンズのガチャコーナーで見つけた「宇宙の猫」ライト。猫好きの方々のSNSで見かけて気になっていたのです。ボタンを押して壁を照らすと宇宙猫が浮かび上がるというだけなのに、なんだか和む。

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薔薇とチュール

薔薇とチュール

 先日、神代植物公園のバラフェスタに行ってきたのでそのことなど。去年はもう見頃を過ぎてしまっていたので、今年は早めに。マスクをしていても分かるくらいのバラの香りと鮮やかな色は眩暈がしそうなほど。

なるべ人がく写っていないものを載せたので全体像がわかりづらいですが、ものすごいバラの種類と数で特に気に入ったのは見出し画像のポンポネッラ。

 入口付近にバラ盆栽コーナーが。盆栽というと渋めのイメージが

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くらやみ祭

くらやみ祭

 GWといっても、3食鈴木亮平にウーバーイーツしてもらい後は虚空を見つめているわけにもいかないので意外とあっという間でした。おかゆ嬢の検診結果も問題なく、リンパ腫の投薬を始めて半年が無事経過。おかゆ嬢もよく頑張りました。あと半年、引き続き気を抜かずに「全力飼い主」を全うしたいと思います。幸い食欲もあり体重も戻って本当に病気なのかな?というくらいお元気シニアです。

 ホッとしてお腹が空いたので、定

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「悪は存在しない」

「悪は存在しない」

 GW後半がスタートしてあまり読む人もいないでしょうが、忘れないうちに濱口竜介監督「悪は存在しない」の感想を。
 「ドライブ・マイ・カー」でも使われていた、石橋英子による美しくもどこか不穏な音楽と下から見上げたような森の映像から始まるオープニングにまず心を持っていかれてしまいました。うどん屋での会話など笑えるシーンを挟みつつも、なんとなく続く嫌な予感は途切れることがなくラストシーンまで。人によって

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「異人たち」と「未来のかけら:科学とデザインの実験室」展

「異人たち」と「未来のかけら:科学とデザインの実験室」展

 アンドリュー・ヘイ監督「異人たち」を観たので感想を。まさか子供の頃テレビで何度も観た山田太一原作・大林宣彦監督「異人たちとの夏」がよりによって大好きな監督でリメイクされるなんて!と楽しみにしていました。
 「中年男性が子供の頃事故で亡くなったはずの両親と再会する」という本筋はそのままに、主人公アダムの恋人ハリーを男性に置き換え「孤独と愛」の部分を強調することで監督らしさもありつつちゃんと現代の物

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「プリシラ」

「プリシラ」

 ソフィア・コッポラ監督「プリシラ」を観たので感想を。最近だとバズ・ラーマン監督「エルヴィス」などエルヴィス・プレスリーについては散々語られてきましたが、その元妻プリシラ視点で描かれているのが新鮮でした。
 「マエストロ」のレナード・バーンスタインもそうだったけれど、どんなに偉大な功績を残した音楽家や歌手でも私生活は別だったりするもの。フェニックスによる音楽、ヴァレンティノやアナ・スイ、シャネルな

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「パスト ライブス/再会」

「パスト ライブス/再会」

 おかゆ嬢の4月の検診は無事に終わり、来月も問題なければ2ヶ月ごとの検診にしましょうということに。ホッと胸を撫で下ろし、日曜はお弁当を作って神代植物公園へお花見に。

 お天気も良く混雑もなく、のんびりと過ごせてよかったです。

 出会いと別れの季節にぴったりの作品「パスト ライブス/再会」を観たのでその感想も。12歳、24歳、36歳と12年ごとに描かれるノラとヘソンのすれ違いと再会を描いたラブス

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「オッペンハイマー」

「オッペンハイマー」

 クリストファー・ノーラン監督「オッペンハイマー」を観たので感想を。内容が内容なだけに日本では配信スルーされるとばかり思っていたので、まさか劇場で観られるとは。
 「これがオッペンハイマーだ!」と言わんばかりの冒頭の凄まじい音と映像のプレゼンテーションに圧倒され、ものすごい情報量とスピード感で全く飽きさせない3時間。映画としてはノーラン史上最高の出来では?と思う一方で、原爆実験や投下の成功に大喜び

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春に向けて

春に向けて

 映画のことばかりになりがちなので、春に向けて買ったものなど。TOKYO元気キャンペーンやら無印良品週間やらで、今のうちにコスメと防災グッズを揃えてしまおうということに。まずはコスメ部門から無印良品の日焼け止め、愛用しているVTのシカバイタルクリームとレチAエッセンス。日焼け止めはポンプタイプだと朝の洗顔後や出がけにさっと塗れて便利。

 地震が頻発していることもあって、ずっとやらねばと思っていた

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救世主、スパイ、剛腕刑事

救世主、スパイ、剛腕刑事

 映画の感想3本まとめて。まずはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督「デューン 砂の惑星 PART2」から。
 まさにこれはIMAXで観るのにふさわしい一本。飛んできそうな砂嵐とサンドワームの迫力、体に響く重低音は本当にデューンにいるような没入感でした。前作はポールが父親を殺され夢の少女チャニに出会うまでが描かれましたが、今作は兵士そして指導者への成長と愛の物語。
 最初は「僕は救世主なんかじゃない」と戸惑っ

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久我山散歩

久我山散歩

 アカデミー賞の発表に浮き立ちつつも、私の幼少時代を彩った漫画家やアニメの声優さんの訃報が相次いで寂しくもある今週でした。いまだに移住するならペンギン村だし、三つ編みに髭の人は桃白白、おかゆ嬢が寝ているとカリン様みたいだなと思います。
 さて、最近行って美味しかったカレー屋さんのことなど。dancyuに載っていて気になった久我山の「アミカル」。ベジミールスと海老のワルワルを頼みました。ワルワルは魚

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「落下の解剖学」とアカデミー賞予想

「落下の解剖学」とアカデミー賞予想

 第96回アカデミー賞授賞式(現地時間3月10日)も近づいて来たので、「落下の解剖学」の感想と毎年恒例の勝手に結果予想をメモしておきます。

 主演が「ありがとう、トニ・エルドマン」のザンドラ・ヒュラー、雪山の山荘で転落死した男性をめぐるミステリーなんて面白いに決まっていると楽しみにしていました。爆音のスチールパンが鳴り響く冒頭から不穏な雰囲気が漂い、これはただのミステリーではないなという予感が。

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