見出し画像

「プリシラ」


結婚式の時のドレスはシャネルによるもの

 ソフィア・コッポラ監督「プリシラ」を観たので感想を。最近だとバズ・ラーマン監督「エルヴィス」などエルヴィス・プレスリーについては散々語られてきましたが、その元妻プリシラ視点で描かれているのが新鮮でした。
 「マエストロ」のレナード・バーンスタインもそうだったけれど、どんなに偉大な功績を残した音楽家や歌手でも私生活は別だったりするもの。フェニックスによる音楽、ヴァレンティノやアナ・スイ、シャネルなど60年代から70年代初めの華麗なファッションなど監督の世界観にふんわりと包まれてはいるものの、ただのモラハラ野郎にしか見えませんでした。自分の睡眠薬を与えて二日も眠らせたり、メイクや衣装に口出ししたり、浮気はするし、ついには暴力まで。正直どこがいいの?と思いましたが、14歳の若さでスターに見そめられたら舞い上がってしまうのも無理はない。14歳から24歳は他の年代より大きく成長する時期でもあり、次第にシンデレラの魔法が解け現実を知りお城を出ていく姿は清々しくもありました。プリシラの心境の変化がファッションやメイクで表現されているのもソフィアらしくてよかったです。そしてプリシラを演じたケイリー・スピーニーの可愛らしいこと。早速miumiuの広告に起用されていてイメージにぴったり。

 二人の娘、リサ・マリー・プレスリーが若くして亡くなったことや、現在遺産相続を巡って揉めていることを思うと平凡が一番なのかもしれません。

 ソフィアといえばガーリーということで、最近買った可愛いGANNIのTシャツなど。ペールピンクの子猫柄なんて最高。かっちりしたジャケットや、淡い水色のシャツやカーディガンの中に着ても良さそうです。

スパイスの香りが外まで漂っていて通るだけでお腹が空く

 おまけは3月で閉店してしまった新宿御苑近くの「草枕」のことなど。4月は常連さんや過去に来店したことのある人のみ予約制でお別れ営業するとのことだったので、予約して行ってきました。

帰り際に渡されるパインアメもこれで最後

 見出し画像はラスト草枕「なすチキン、5辛、チーズトッピング」。たまに無性に食べたくなる、ありそうでどこにもないカレーでした。私の中の新宿3大カレーの一つがなくなるのは本当に寂しいです。(あと2つはモンスナックとベルク)いつまでも あると思うな 好きな店。