傾聴のコツ「あんぽんたん」
「人の話を聴く」って簡単なようで難しい・・・と感じるのは、目の前の相談者に対して真摯に臨んでいるから。
・片手間に話を聴くわけにはいかない
・本人の気づきや内省を促すような問いかけをしなくてはならない
・悩みや問題を解消・解決してあげたい
そんなプレッシャーを感じながらだと、ガチガチに力の入った聴き方になってしまいます。
そこで少しリラックスした聴き方をおススメします。
それは・・・
「『あんぽんたん』な傾聴をしよう!」
というものです。
「えっ?あんぽんたん!?」って思ったでしょう(笑)
この言葉、わたしが勝手に言い出したものですが、案外と的を射ていると思うんですよね。
あん【安心、安全】
相談者との関係は常に安心安全であることが大切です。
そのためには雰囲気づくりや、話の中で評価判断や指示指導がなされないことがポイントになります。
どんなことでも受け止めてもらえる―――そう感じていただけるような受け答えを心がけます。
ぽん【本気、本音、本当】
本気で相談者に向き合うということです。
こちらが自分に嘘をついたり、相手によく見せようと見栄を張っていては話が聴けません。自分に正直に、真摯に、本気で臨むという覚悟が必要です。
そうすると本音が聴けます。そしてこちらも本音で話せます。
本音で話すから、本当の気持ちや考えていることが自然と開示されていきます。
前段の【安心、安全】がなければならないのはこのためです。
たん【端的、短文、単純】
こちらが長く語るのは得策ではありません。相談の場面ではできるだけ相談者に話してもらうことで、「聞いてもらえた」という安心感や納得感につながります。
ですのでこちらが語るときは、端的にわかりやすく、短く単純な言葉で伝えるのが望ましいでしょう。
これを略して『あんぽんたん』と呼んでみました。
ちゃんと意味があるんですよ(笑)
と同時に、「力を抜いて気楽に話を聴ける」という効果も。
『あんぽんたん』っていうくらいの脱力感があれば、ガチガチになって緊張することはなくなると思うんですよね。
でも適当で良いってわけではないのでご注意を。
今日から『あんぽんたん』な聴き方、チャレンジしてみませんか?
明日も佳き日でありますように
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