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タイガの政治日記

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ここでは緩い政治研究者であるタイガが気になった政治ニュースを日記のような形で所見を書いていく内容になっています。あんまり小難しく書くと疲れるのでなるべく簡単に書いていく予定です。…
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2020年10月の記事一覧

加藤陽子氏が教えてくれた官僚統制の問題

 国民の負託のない官僚の統制は幸福増進の道ではない。

 この言葉には大変共感できる。官僚による統制は国民の自由な経済活動を蝕み、社会に悪い影響を与えることは、はっきりとした事実だ。まさかこの言葉が私とはまったく考えの違うであろう加藤陽子氏から発されるとは思いもしなかった。

現在、加藤氏は日本学術会議問題で菅総理に人事で蹴られ、反発している身だ。その加藤氏が官僚による行き過ぎた統制を批判している

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「不確実」は常識なのではという疑問

「不確実」は常識なのではという疑問

「不確実性の時代だからこそ」という言葉を見る機会がここ数日の間にあり、少々疑問に思うことがあった。

不確実性の時代というがはっきり言って、かつて世の中の事象が確実に語られる時代があったのだろうかと。

世の中に多くの学者がいるが、いつから彼らは自らの職業を学問の探究者から預言者と勘違いするようになったのか。もちろん全ての学者がこの病的な勘違いを引き起こしているとは言わない。一部の学者だと考えてい

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社会主義が生み出した嘘

社会主義が生み出した嘘

・曲解された自由 自由主義における自由は権力からの解放だ。これはあらゆる強制力から解放され、自らの選択肢を拡大し個人の影響力を強めることにつながる。ゆえに個人主義と結びつき西洋において重視された思想だった。

権力の影響力を排し、それによって各個人が自由闊達に行動できるようになる。自由主義はまさに自由な経済から自由な政治、自由な個人へと広がっていくとうたわれ多くの人に富と希望を与えた。「アメリカン

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学問の自由が脅かされているという嘘

 菅首相が日本学術会議のメンバーに推薦された人々の内から数名を任命しなかった。私はこれがここまで大きく、かつ長く報道されるとは思わなかった。なぜなら何の問題もないことだったからだ。1日で見なくなるような記事だと思っていた。しかし、飢えた左翼が何をするかというのは本当にわからないもので「学問の自由」が侵害されたと声高に喧伝し、今日までの報道となっている。

 まず、「学問の自由」についてだが、別に政

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