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「損切丸」-「日銀」編

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「損切丸」が20年以上 ”お付き合い” させて頂いた「日銀」に関するより突っ込んだ記事をご紹介。
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2021年8月の記事一覧

”ジャクソンホール” に向けて走り出したマーケット。

”ジャクソンホール” に向けて走り出したマーケット。

 米国株やビットコイン(BTC)等、 "ドル建資産" を中心に ”ジャクソンホール” に向けて走り出したマーケット。パウエル議長に対する楽観が先行しているようだ。ちなみに議長講演は@8/27の予定。

 議長には大きく2つの選択肢がある:

 ①直近の雇用統計などを重視し ”教科書通り” テーパリングを開始

 ②「日本化」=「デフレ」を避けるため金融引締めは極力先延ばし

 「損切丸」を含めドル

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パウエルFRB議長の ”気持ち” (代弁)。

パウエルFRB議長の ”気持ち” (代弁)。

 10年米国債金利が@1.35%に到達。強い内容の7月米雇用統計以来、じりじりと上昇基調にある。エバンス・シカゴ連銀総裁も ”更に数回の雇用統計を見て” 12月のFOMCで資産購入規模の縮小が有り得る旨言及。おそらくパウエルFRB議長の ”気持ち” を代弁したものだろう。

 ただ3月以降米国債ショート(売り=金利上昇方向の取引)でメタメタにやられたトレーダー達は慎重。ここまで材料が揃ってもFRB

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情報の「読み方」「使い方」。ー 時代は「大手」から「個」へ。

情報の「読み方」「使い方」。ー 時代は「大手」から「個」へ。

 昨年のトヨタの株主総会での豊田社長の発言:

 (メディアは) "ロバを連れながら老夫婦が歩いていると「ロバが居るのにロバに乗らないのか?」と批判し、
 主人がロバに乗り、奥様が歩いていると「威張った旦那だ!」と批判し、
 奥様が乗っていると「あの旦那は奥さんに頭が上がらない!」と批判し、
 夫婦揃ってロバに乗ると「ロバが可哀想だ!」と批判する"

 エジプト民話 "ゴハおじさんのとんち話" か

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米国債金利の「現在地」そのⅡ。 ー  株価「高値恐怖症」のパウエル議長は(いつ?)動くのか。

米国債金利の「現在地」そのⅡ。 ー  株価「高値恐怖症」のパウエル議長は(いつ?)動くのか。

 米国債金利の「現在地」。↓ (6/4稿)の続編。

 7月米雇用統計:

 非農業部門雇用者数 +94.3万人 予想+87万人 前月+93.8万人 ← +85万人
 失業率 @5.4% 予想@5.7% 前月@5.9%

  "ようやく" 米国債金利は上昇、10年は@1.30%に乗せた。カプラン・ダラス連銀総裁のように過剰なリスクテークを防ぐため「テーパリング」(資産購入の段階的縮小)の早期開始

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おかしいのは株価ではない、金利だ!!第Ⅲ部

おかしいのは株価ではない、金利だ!!第Ⅲ部

 前稿(2020.11.25)から大分開いてしまったが ↓ シリーズの第3弾。

 標題添付はあの有名な「エリオット波動」。筆者の知り合いの ”チャートマニア” 曰く、全ての相場はこれで説明がつくそうだ(笑)。

 <エリオット波動の3つの原則>
 ルール①:第2波動が第1波動の安値を割らない
 ルール②:第4波動が第1波動の高値を割らない
 ルール③:第3波動が上昇波動のなかで最も短くならない

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