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2回目の読書会を終えて
今回の本は『スティル・ライフ』池澤夏樹(中公文庫)。若き池澤夏樹が芥川賞を受賞した作品です。
読み終わっても、タイトルの意味がよくわからなかったので、久しぶりに研究社『英和中辞典』を引っ張り出してきて引いてみたらstill life=静物画ですって。それをもとにもう一度読んでみると、これは物語の展開がどうということよりも、自分の意識と世界の関係というか、世界の認識のしかたそのものを描こうとし
【往来堂書店・笈入】2023年11月2日(木)
明日は祝日であるから神田村は休みだから、今日のうちに頼んでいた本を取りに行く必要がある。
『続 窓ぎわのトットちゃん』が出て以降、心を入れ替えたように毎週仕入れに出かけている。10月3日に出たこの本、87冊の仕入に対して、通常ルート(日販)経由の仕入は29冊で後の58冊は東武書籍から仕入れた。2刷の注文タイミングを逸した私も悪いのだが。神田村が近くて本当に助かった。神田村には急ぎで欲しい本を注文
【往来堂・笈入のオススメ】その2『北海道犬旅サバイバル』著者サイン本
「サバイバル登山」とは、食料として生米と最低限の調味料だけをもち、猟銃でシカやイノシシを狩るか、イワナを捕まえて補給しながら進むなど、文明の利器をできるだけ使わず、自分の能力を最大限に使って山に挑む登山のことです。
著者の服部氏はそのやり方で様々な山に登ってきましたが、50歳を前にして自分の本当にやりたいことは何なのかと改めて考えます。そして人生の集大成として、50日間に及ぶ北海道縦断のサバ
【往来堂・笈入のオススメ】『金は払う、冒険は愉快だ』
関西某所で古道具屋を営む男。口を衝いて出るのは「俺はやる気も金もないクソみたいな道具屋だ」という悪態。
一人称の語り口はハードボイルド、それが極端に振れて滑稽さが滲み出てくる文体は読んでいて心地よい。(ハードボイルドと滑稽さというと『かっこいいスキヤキ』を思い出しますが、もうちょっとドラマは起きます。)
買取を依頼してくるのは、無頼を自認する道具屋よりもさらにぶっ飛んだ客たち。しかもナチ