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意外と知らない"ワーケーション"の4つのタイプ

休暇を楽しみながら働く「ワーケーション」。新たなライフスタイルとして徐々に広まっています。

ただ、ワーケーションと一口に言っても、全部で4つのタイプがあるんです。


ワーケーションの4つのタイプ:福利厚生型からサテライトオフィス型まで


ワーケーション(Workcation)とは、「ワーク(Work)」と「バケーション(Vacation)」を組み合わせた造語です。

オフィスや自宅など仕事場ではなく、観光地や帰省などの休暇先で、休みを楽しみながら働くスタイルのことを言います。

観光庁が提示した整理(参考:観光庁公式Web)によれば、ワーケーションには大きく4つのタイプが存在します。福利厚生型、地域課題解決型、合宿型、サテライトオフィス型の4つです。それぞれの特徴を見てみましょう。



まず、福利厚生型です。これは有給休暇を活用してリゾートや観光地などでテレワークを行うスタイルです。一般的なワーケーションのイメージに近いかもしれません。仕事と休暇を組み合わせ、新しい環境で仕事を楽しむことができます。

次に、地域課題解決型は、地域の関係者と交流しながら、その地域の課題を解決するスタイルです。これは、ワーケーションの要素に加えて、新たな視点を得られる「越境学習」などの人材育成の要素も含まれています。地域の課題に取り組むことで、参加者は地域社会に貢献する機会を提供され、自身のスキルや視野を広げることができます。

合宿型は、職場のチームが場所を変えて集まり、議論を交わすスタイルです。このスタイルは、かつての社員旅行に近い要素を持っており、チームメンバー同士のコミュニケーションを深め、新しいアイデアや戦略を共に考える機会を提供します。

最後に、サテライトオフィス型は、通常の仕事場とは異なる場所で仕事をするスタイルです。サテライトオフィスやシェアオフィスを利用し、新しい環境で集中して仕事に取り組みます。場所を変えることで、日常のルーチンから抜け出し、仕事に集中できたり、創造的なアイデアを生み出すための刺激を受けることができます。


コロナ禍を経て、テレワークによる働き方が進んでいます。この記事を読む皆さんの中にも、上記のうち、いくつかのワーケーションを経験したことがあるのではないでしょうか。


ワーケーションって、ぶっちゃけ効果があるの? 効果的な働き方を科学的に検証する


ところで、ワーケーションの効果についても見てみましょう。

そのワーケーションの効果として、モチベーションや集中力の向上、新たなアイデアの発想などが挙げられています。これらの効果があることは何となく理解できますが、実際は科学的な検証が不足している状況です。

これにはいくつかの要因が影響しています。

まず、そもそもワーケーションはまだ発展途上の概念であることです。前述の通り、観光庁が4つのタイプを示しているものの、未だその定義は多様であり、その効果を評価するための共通の基準が確立されていません。

また、ワーケーションの目的や期待される効果が、個人や企業によって異なることもその要因です。長期休暇の取得推進を進める企業もあれば、エンゲージメントの向上を目指す企業もあります。さらに、個人の視点でも、ストレスの発散や軽減を目的とする場合もあるでしょう。これらのさまざまな目的や効果が存在することから、ワーケーションの実証は難しいとされています。

とは言え、一部の研究や実証実験を通じて、ワーケーションの効果に関する洞察も提供されています。たとえば、NTTデータ経営研究所社、JTB社、日本航空社が行った実証実験では、ワーケーションが生産性向上や心身の健康へのポジティブな影響があることが示唆されています(参考:NTTデータ経営研究所レポートこれらの実証実験からの示唆を通じて、すべての人に同じ効果がもたらされるとは言い切れませんが、ワーケーションの科学的な検証の重要な一歩としては参考になるものと言えます。

まだまだ発展途上の概念ですが、その効果についての理解が深まるにつれて、ワーケーションの価値は一層際立つでしょう。

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