オグマナオト

フリーライター/文化系スポーツライター/構成作家/水島新司漫画研究家/「エキレビ!」「…

オグマナオト

フリーライター/文化系スポーツライター/構成作家/水島新司漫画研究家/「エキレビ!」「週刊野球太郎」レギュラーライター/著書『福島のおきて』『甲子園スーパースター列伝』『爆笑!感動! スポーツ伝説超百科』など

マガジン

  • 水島新司と日本野球〜水島野球マンガの予言的世界(90's)〜

    90年代のプロ野球と高校野球で起きた出来事を、水島野球マンガは事前にどう予言していたのか? 有料設定にしていますが無料で読めるものも多いです。

  • 水島新司と日本野球〜水島野球マンガの予言的世界(80's)〜

    80年代のプロ野球と高校野球で起きた出来事を、水島野球マンガは事前にどう予言していたのか? 有料設定にしていますが無料で読めるものも多いです。

  • 水島新司と日本野球〜水島野球マンガの予言的世界(70's)〜

    70年代のプロ野球、高校野球の出来事で、先に水島野球マンガが描いていた予言的なエピソードを紹介します。

記事一覧

固定された記事

プロフィール代わりに

ライター/構成作家のオグマナオトです。1977年福島県生まれ。広告業界から35歳でライターに転身し、ようやく10年目。まだまだ新米、いろいろやります。先日インタビューを…

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8/12「昭和の甲子園」、8/14「この野球マンガがすごい〜大甲子園編」トークイベントやります。

甲子園も真っ盛りな折、甲子園にまつわるトークイベント2つに登壇します。ひとつめは8/12(土)。19時〜渋谷の「ロフトヘブン」で編集担当の山本貴政さん、盟友の鈴木酒夫…

オグマナオト
8か月前

水島新司先生、訃報を受けての記事執筆、メディア出演まとめ

1月10日に亡くなった、野球マンガの大家、水島新司先生。 そのニュースを受け、いくつかのメディアで追悼記事、作品振り返り、水島漫画とは?といった視点で記事の執筆、Yo…

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2021年9月の仕事と雑感(お知らせも)

9月の仕事を振り返る前にお知らせです。 本日10月11日は野球人にとって特別な日、プロ野球ドラフト会議。毎年この日に向けて、野球太郎や週プレでいつもインタビュー記事…

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2021年7月8月の仕事と雑感(夏の合併号)

 8月も終わるというのに7月も振り返っていませんでした。というわけで、そもそもこの振り返りを参考にさせていただいている井上マサキさんのご提案を受け、2ヶ月まとめて…

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2021年6月の仕事と雑感

超久しぶりに月頭に振り返りができます。6月はレギュラー案件を粛々と進めた印象です。 ■週プレ6月はありがたいことに毎週『週プレ』のスポーツ記事を書かせていただきま…

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2021年5月の仕事と雑感

もう6月に後半戦ですが5月の振り返りです。これをやってわかってきたのは、自分はどうやら月の真ん中の方が少し時間的余裕がありそうだ、ということ。そんなこともわかって…

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2021年4月の仕事と雑感

先月に続いて、またも「今更」な更新ですが4月の振り返り。みんな振り返る時間ってどうやって作ってるの!? ■「カワサキノコト2021」 川崎の市勢要覧「カワサキノコト20…

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【水島予言#11】1992年、伝説の「松井秀喜5打席連続敬遠」を15年先駆けていた、「山田太郎5打席連続敬遠」

 甲子園球場からラッキーゾーンが撤去された1992年。高校球界を席巻した怪物こそ、「ゴジラ」と呼ばれた星稜(石川)の4番、松井秀喜だ。春のセンバツでは1試合7打点に…

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2021年3月の仕事と雑感

4月も早3分の1が過ぎようとしているのに今更3月の振り返りです。ライターの井上マサキさんのnoteに触発されて今年から始めてみたものの、3ヶ月目にして遅れてるようじ…

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【水島予言#10】1981年と89年、ドラフト1位を拒否したスター球児を待ち受けていたもの。

 野球界の人生交差点、ドラフト会議。毎年のようにさまざまなドラマが生まれるドラフト史のなかでも、とくに劇的だったといえば1989年のドラフト会議だ。この年、新日…

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2021年2月の仕事と雑感

 プロ野球キャンプも終わりを告げ、オープン戦が始まります。少し遅れましたが2月の振り返りを。1月に仕込んでいたものがいくつか世に出ました。 ■スタグル大百科 サ…

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《時代とシンクロした水島マンガ》球団身売り、というこれ以上ないドラマ装置

 1988年10月19日。この日は、パ・リーグにとってあまりにも運命的な日としてファンの脳裏に刻まれている。  ひとつは、ロッテ対近鉄の球史に残るダブルヘッダー「伝…

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【水島予言#09】1969年から続く、水島新司の“スイッチ投手”論

 かつて、「左右両手投げ」としてプロ野球でプレーした投手がいた。南海と阪神に在籍した近田豊年だ。野球界で「二刀流」といえば投手と打者の両方でプレーすることを意味…

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【水島予言#08】1981年、まだ東京ドームもない時代に描いていた札幌ドーム

 昭和の終焉も近いた1988(昭和63)年、後楽園球場に代わる読売ジャイアンツの本拠地として、日本初の全天候型球場である東京ドームが完成。記念すべき「球場第1球」…

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《時代とシンクロした水島マンガ》 桑田&清原と里中&山田。影響を受けたあった甲子園最強コンビ

 甲子園通算本塁打歴代1位の13本、清原和博。  戦後ただひとりの甲子園20勝投手、桑田真澄。  甲子園100年の歴史上、投打で最高の記録を残した2人がいたのだから…

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プロフィール代わりに

プロフィール代わりに

ライター/構成作家のオグマナオトです。1977年福島県生まれ。広告業界から35歳でライターに転身し、ようやく10年目。まだまだ新米、いろいろやります。先日インタビューを受けまして、「あぁ、なんて自分のことは何もまとまっていないんだ!」と痛感したので、ここに簡単にまとめてみました。あと、双子の父です。

【自著・編著】※最新刊(2022年5月刊)/「このシーン、どこかで見たことがある! 」それは往々

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8/12「昭和の甲子園」、8/14「この野球マンガがすごい〜大甲子園編」トークイベントやります。

8/12「昭和の甲子園」、8/14「この野球マンガがすごい〜大甲子園編」トークイベントやります。

甲子園も真っ盛りな折、甲子園にまつわるトークイベント2つに登壇します。ひとつめは8/12(土)。19時〜渋谷の「ロフトヘブン」で編集担当の山本貴政さん、盟友の鈴木酒夫さんと昭和の高校野球を語るトークイベントを開催します! 場所、オープン/スタート時間、入場料など詳細はこちら

5年ほどかけて連載してきた伝説の高校球児インタビューに新録も加えた『あゝ夏の甲子園 昭和の高校野球』の発売を記念してのトー

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水島新司先生、訃報を受けての記事執筆、メディア出演まとめ

水島新司先生、訃報を受けての記事執筆、メディア出演まとめ

1月10日に亡くなった、野球マンガの大家、水島新司先生。
そのニュースを受け、いくつかのメディアで追悼記事、作品振り返り、水島漫画とは?といった視点で記事の執筆、YouTube&ラジオ出演などをさせていただきました。備忘録的にここにまとめておきます。

ファンが選ぶ「水島新司漫画・人気キャラクターランキング」トップ20

スポーツナビでの追悼企画、「水島新司漫画・人気キャラクターランキング」の監修

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2021年9月の仕事と雑感(お知らせも)

2021年9月の仕事と雑感(お知らせも)

9月の仕事を振り返る前にお知らせです。

本日10月11日は野球人にとって特別な日、プロ野球ドラフト会議。毎年この日に向けて、野球太郎や週プレでいつもインタビュー記事を寄稿させてもらっていますが、今年はさらに、スポーツナビのYouTubeLIVEに出演するという、望外のお仕事を担当させていただくことになりました。

基本的にはMCの袴田さん、ゲストの斉藤和巳さん、五十嵐亮太さんのアシスタント的な立

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2021年7月8月の仕事と雑感(夏の合併号)

2021年7月8月の仕事と雑感(夏の合併号)

 8月も終わるというのに7月も振り返っていませんでした。というわけで、そもそもこの振り返りを参考にさせていただいている井上マサキさんのご提案を受け、2ヶ月まとめて、でも長くなるので厳選して振り返ります。
 この間に松坂大輔が引退し、オリンピックが終わり、夏の甲子園も伸びに伸びたけれども終わり、パラリンピックが絶賛開催中です。こう見ると、さすが多くの人が「人生の節目になる」と言っていた“2020年の

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2021年6月の仕事と雑感

2021年6月の仕事と雑感

超久しぶりに月頭に振り返りができます。6月はレギュラー案件を粛々と進めた印象です。

■週プレ6月はありがたいことに毎週『週プレ』のスポーツ記事を書かせていただきました。
まずは「野球&サッカー 東京五輪ベスト布陣」。侍ジャパンについては川上憲伸さんとお股ニキさん、サッカー五輪代表については盟友レオ・ザ・フットボールさんの意見も交えて、考察しました。どちらもこの翌週にメンバー発表。ほぼほぼ目線はあ

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2021年5月の仕事と雑感

2021年5月の仕事と雑感

もう6月に後半戦ですが5月の振り返りです。これをやってわかってきたのは、自分はどうやら月の真ん中の方が少し時間的余裕がありそうだ、ということ。そんなこともわかってなかったのか、と言われそうですが、まぁわかってなかったんでしょうなぁ。

■『週プレ』野球ページ5月も週プレは野球の話題で満載でした。4月の阪神特集に続いて、5月はDeNA特集。ベイスターズファンの令和ロマン高比良くるまさん、ライター村瀬

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2021年4月の仕事と雑感

2021年4月の仕事と雑感

先月に続いて、またも「今更」な更新ですが4月の振り返り。みんな振り返る時間ってどうやって作ってるの!?

■「カワサキノコト2021」 川崎の市勢要覧「カワサキノコト2021」で中村憲剛と三笘薫、フロンターレの顔ふたりにインタビューしました。市役所、区役所など行政施設、各関連施設に置かれているそうです。

■『週プレ』プロ野球ページ 4月は怒涛の週プレ野球特集でした。
まずは、<お股ニキさんに聞く

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【水島予言#11】1992年、伝説の「松井秀喜5打席連続敬遠」を15年先駆けていた、「山田太郎5打席連続敬遠」

【水島予言#11】1992年、伝説の「松井秀喜5打席連続敬遠」を15年先駆けていた、「山田太郎5打席連続敬遠」

 甲子園球場からラッキーゾーンが撤去された1992年。高校球界を席巻した怪物こそ、「ゴジラ」と呼ばれた星稜(石川)の4番、松井秀喜だ。春のセンバツでは1試合7打点に2打席連続&2試合連続弾など、当時の大会記録を次々達成。ラッキーゾーンの撤去で「本塁打減」が予想されていたからこそ、その超高校級のパワーと打撃センスが際立つことになった。

 そして、センバツでの大暴れがあったからこそ、夏の甲子園で起き

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2021年3月の仕事と雑感

2021年3月の仕事と雑感

4月も早3分の1が過ぎようとしているのに今更3月の振り返りです。ライターの井上マサキさんのnoteに触発されて今年から始めてみたものの、3ヶ月目にして遅れてるようじゃなかなか厳しい……。

■昭和40年男今号では「甲子園史上もっとも美しいフォーム」と謳われた東亜学園のエース、川島堅さんにインタビュー。1987年春夏連覇のPL学園キャプテン・立浪和義さんに以前取材した際、「甲子園でもっとも印象に残っ

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【水島予言#10】1981年と89年、ドラフト1位を拒否したスター球児を待ち受けていたもの。

【水島予言#10】1981年と89年、ドラフト1位を拒否したスター球児を待ち受けていたもの。

 野球界の人生交差点、ドラフト会議。毎年のようにさまざまなドラマが生まれるドラフト史のなかでも、とくに劇的だったといえば1989年のドラフト会議だ。この年、新日本製鐵堺の野茂英雄に史上最多8球団が競合指名。この年から採用されたテレビモニターに次から次と「野茂英雄」の名前が灯り、会場の喧騒とは裏腹に、名司会者・パンチョ伊東の軽やかな声が響き渡った。
 また、89年ドラフトは「史上空前の当たりドラフト

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2021年2月の仕事と雑感

2021年2月の仕事と雑感

 プロ野球キャンプも終わりを告げ、オープン戦が始まります。少し遅れましたが2月の振り返りを。1月に仕込んでいたものがいくつか世に出ました。

■スタグル大百科 サッカー新聞エル・ゴラッソさんが刊行した『スタグル大百科 』。もはやスポーツ文化のひとつ、ともいえるスタジアムグルメ、球場飯の選りすぐり人気メニューをジャンル別に一挙に紹介する、という圧巻の一冊。Jリーグが開幕し、プロ野球も開幕へ向けて盛り

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《時代とシンクロした水島マンガ》球団身売り、というこれ以上ないドラマ装置

《時代とシンクロした水島マンガ》球団身売り、というこれ以上ないドラマ装置

 1988年10月19日。この日は、パ・リーグにとってあまりにも運命的な日としてファンの脳裏に刻まれている。

 ひとつは、ロッテ対近鉄の球史に残るダブルヘッダー「伝説の10.19」が起きた日として。この試合の生中継を急遽決めたテレビ朝日は22時からの「ニュースステーション」が始まってもこの試合をそのまま放送。最高視聴率で00.00%を記録した。それまで、閑古鳥が鳴くことが当たり前、とされたパ・リ

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【水島予言#09】1969年から続く、水島新司の“スイッチ投手”論

【水島予言#09】1969年から続く、水島新司の“スイッチ投手”論

 かつて、「左右両手投げ」としてプロ野球でプレーした投手がいた。南海と阪神に在籍した近田豊年だ。野球界で「二刀流」といえば投手と打者の両方でプレーすることを意味するが、いやいや、こっちこそ本当の二刀流である。

 近田はもともとが左利き。ただ、少年時代は右利き用グラブしかなかったために右でも投げているうち、気づけば左右両方で投げられるように。高知の名門・明徳高(現在の明徳義塾高)では“左腕投手”と

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【水島予言#08】1981年、まだ東京ドームもない時代に描いていた札幌ドーム

【水島予言#08】1981年、まだ東京ドームもない時代に描いていた札幌ドーム

 昭和の終焉も近いた1988(昭和63)年、後楽園球場に代わる読売ジャイアンツの本拠地として、日本初の全天候型球場である東京ドームが完成。記念すべき「球場第1球」は3月18日、前年に巨人を引退した江川卓がライバルである阪神・掛布雅之に投じた引退セレモニーだった。
 “昭和の怪物”が投じたこの1球が時代の節目になったように、平成の世になると93年に福岡ドーム、97年には大阪ドームとナゴヤドーム、99

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《時代とシンクロした水島マンガ》
桑田&清原と里中&山田。影響を受けたあった甲子園最強コンビ

《時代とシンクロした水島マンガ》 桑田&清原と里中&山田。影響を受けたあった甲子園最強コンビ

 甲子園通算本塁打歴代1位の13本、清原和博。
 戦後ただひとりの甲子園20勝投手、桑田真澄。

 甲子園100年の歴史上、投打で最高の記録を残した2人がいたのだから、80年代PL学園が強かったのも納得だ。
 清原の13本に次ぐのは、桑田真澄、元木大介(上宮高)、中村奨成(広陵高)の6本と、実にダブルスコア。甲子園の歴史における数ある個人通算記録のなかでも異次元の数字であるのは間違いない。
 そん

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