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スポーツのデータを一元化

スポーツを気軽な娯楽として見る。そこから1歩先に進んで、戦術や理論を重視して見るという楽しみ方も当たり前になった。そして今はデータから見るという感じだろうか。娯楽としての楽しみ方も世の中の流れに沿って変わって行くのは当然と言える。 そして、次に来るものは何かと聞かれたら、 「トッププレーヤーの目線から見る」 もしくは、 「トッププレーヤーと一体になって見る」 になると答えるだろう。これはどういう事かと言うと、仮にサッカー日本代表の試合を観戦するとして、11人の中に自

    • レジェンドへの挑戦状を読んで

      挑戦状シリーズも複数冊読み、初めて長めの感想を残しておこうと思った。そう思わせてくれた要因の1つが、1ページ目に書かれている、 「いつの日か必ず代表チームを率いてみたい欲求はある。試してみたいことがいくつかあるんだよ」 このグアルディオラ監督の言葉である。 現在、世界最高年俸でマンチェスター・シティの監督を務める彼が日本代表の指揮を執る。今はまだ現実的ではないかもしれないが、可能性がないわけではないなら、日本代表の監督は日本人がベストであると考えている自分でさえ、ぜひ一

      • 日本代表監督は日本人が良い #28

        2012年1月、FIFA年間最優秀選手にメッシと並んで、なでしこジャパンの澤穂希選手が選ばれた。女子年間最優秀監督賞には佐々木則夫監督が同時に受賞している。これらは2011女子ドイツワールドカップの優勝から得られた栄冠である。 世界の頂点に立ったなでしこジャパンの偉業は、次に男子サッカーの道標となれると考える。現在FIFAランキング上位にいる代表チームの監督は母国語を話す。もしくは、通訳なしで選手とコミュニケーションが取れるのが世界基準である。これは男女のチームを問わずであ

        • 次の技術委員長は誰? 後編 #27

          今回あっけない幕切れとなった男子サッカーは監督ごとに内容が変わる。前回大会の岡田ジャパンのように本大会だけ別のサッカーになる場合もある。だが、女子のサッカーは監督が替わっても基本的にショートバスをつなぐサッカーが徹底している。その中で監督の特徴が出てくるのである。 このショートパスをつなぐ女子のサッカーはどのカテゴリーにおいても同じである。これから先、女子サッカーは女性監督に移り変わっていくと思われるが、それでもこのスタイルは継承されていくだろう。これから先も女子サッカーは

        スポーツのデータを一元化

          次の技術委員長は誰? #27

          サッカー日本代表のワールドカップが終わった。優勝の二文字を掲げ攻撃的なサッカーを目指したが、結果は伴わなかったのは残念である。しかし、これを改革の機を見る事も出来る。次の監督候補の話は大会前から出ていたが、監督を決める次期技術委員長の名前は未だに上がって来ない。この辺りが実に日本サッカー協会らしい。 結果から判断して新しい体制を整えるなら、監督だけ変えても仕方がない。監督は4年間無条件で継続させるのか、それとも中間にあるアジアカップでの結果を考慮するのか、また大会1年前に行

          次の技術委員長は誰? #27

          狭い国土を舞台に #26

          サッカーでも欧州各国のリーグはしのぎを削り合いながら、欧州サッカーというひとつのまとまりになっている。強国もイギリス、ドイツ、イタリア、スペインとどんどん移り変わっている。スポーツの超大国であるアメリカのサッカーはまだ話題作りをしているに近い段階。1994年のアメリカワールドカップから20年が過ぎようとしているが、まだまだ欧州の足下にも及ばない。日本のJリーグも創設からまだ20年。そう思えばアメリカのリーグよりは随分可能性を感じさせてくれる。 世界でトップのリーグやトーナメ

          狭い国土を舞台に #26

          スポーツ大国日本 #25

          サッカーに限らず日本のスポーツはこれから発展する条件が良いと考える。そう考える点は2つ 1.経済発展するエリア 2.人口が増えるエリア 1.2共に日本単体で考えると全く違う条件になる。でもアジア圏で考えれば日本は中国に次ぐ2番目の大国である。そして、中国よりも狭い国土が有利に働く。スポーツの根底を支えているのはスポンサーではなくファンである。ファンが多くいるからスポンサーが後から付いてくるのである。 その視点で見てみると広い国土は移動にあまり適していない。地元のフラン

          スポーツ大国日本 #25

          スポーツは娯楽である #24

          スポーツは娯楽である。スポーツの価値観がどんなに変わっても、この定義はこれからも変わらない。現在サッカーのワールドカップが開催されているが、元々サッカーは労働者階級の娯楽であった。チームやクラブが創設され、大きな大会には国を代表する人たちもスタジアムに訪れ熱心に観戦する今でも、サッカーはずっと庶民の娯楽のままである。決して、特定の人たちだけの楽しみにはなっていない。 100年以上の歴史があるサッカーだが、その間に大きく価値観は変化した。サッカー選手たちの年俸はもとより、地位

          スポーツは娯楽である #24

          監督の言動に注目 #23

          日本サッカーに結果が出てないが、普段サッカーを見ない人にここだけは見て欲しいと思うところがある。それは大会直後の監督の言動である。 特に外国人監督の場合、今まで耳にした事もない言葉を発する。選手やチームの防波堤になり守って来たのは、自分が監督だから。その役割が終わると彼らは次の監督のオファーを狙うただの人になる。だから、これまでの防波堤としての発言ではなく、自分を売り込むセールスマンとしての言葉を発するのである。 ”チームが負けたのは自分の責任”などと口にするワールドカッ

          監督の言動に注目 #23

          普段のプレーがフェアープレー #22

          日本代表が国際大会に参加して最も多くの賞をもらっているのがフェアプレー賞です。なでしこジャパンがワールドカップで初優勝した際はフェアプレー賞との2冠を達成しています。U-17のワールドカップも同じく2冠でした。 海外の人たちが賞賛してくれる日本のフェアプレーは、同じ日本人の目から見たら何も特別な事はしていません。これは日本vsコートジボワール戦を見てもよく分かると思います。日本人が当たり前と思っているプレーを普通にやっているだけです。 これは日本のサポーターが行ったスタジア

          普段のプレーがフェアープレー #22

          レフリーの重要性 #21

          レフリーの違いでゲームは大きく変わる。日本ではまだそれほどレフリーの重要性を高く見積もっていないが、欧州や南米ではビックゲームのレフリーが誰なのかはかなり重要視されている。スポーツ紙に主審の名前が載るのはそれほど珍しい事ではない。サッカー討論番組でもレフリーについては言及されるのが当たり前である。 今大会の開幕戦であるブラジルvsクロアチアに選ばれたのは日本の審判団。これを大変名誉な事だと受け取る事もできるが、明らかにブラジル有利に働く選出である。選手だけでなくレフリーにと

          レフリーの重要性 #21

          アスリートの存在価値 #20

          スポーツは世の中になくてはならないもの。そう考えているアスリートはひとりもいないだろう。人類最速の男が人命救助できるわけでもない。トップスイマーはほとんどの場合プールにいる。どれだけ足が速くても、どれだけ泳ぎが達者でも、直接何かの役に立つことなどほとんどないのである。だからこそ、自分を応援してくれるひとたちのために何かを成し遂げようとするのである。それがアスリートの存在価値だから。 ゆえに、自分たちのプレーを賞賛するだけでなく批判も甘んじて受け入れる。何も言ってくれる人がい

          アスリートの存在価値 #20

          FIFAの人種差別への取り組み #19

          国際サッカー連盟(FIFA)は人種差別に対して厳格なペナルティーを課すのが当たり前になっている。選手だけではなく、チームやサポーターに対してもそれは同様である。これは裏を返せば、人種差別がいまなお至るところで行われており、これからも簡単になくなるものではない事実を物語っている。 人種差別による問題を抜本的に解決する方法はないが、最も早く解決すると思われるのは選手個々によるものだろう。いまワールドカップが開幕し、ゲーム中にもめたりするシーンを見る事がある。その時、仲裁に入って

          FIFAの人種差別への取り組み #19

          スポーツフランチャイズのあり方 #18

          インターネットで地方が便利になる。実際にそう思っていた人も少なくなかったはず。だが、現状は都心部への集中に歯止めが掛かっていない。 これに反して都心部への集中がうまくいかない例外がスポーツのフランチャイズである。南海ホークスは福岡へ、阪急ブレーブスは神戸へ、日本ハムは北海道へ拠点を移し成功している。サッカーも同じ都市部に2つ以上のチームが存在するのはあまり有利に働いていない。 地方を活性化するためにスポーツフランチャイズが必要なのではなく、もはやスポーツフランチャイズを中

          スポーツフランチャイズのあり方 #18

          トップアスリートを目指した後に #17

          サッカーに限らず、スポーツ選手の絶頂期は一般的な社会人よりもかなり早い時期に訪れる。明日開幕するワールドカップでは、28歳前後の選手たちが自分のパフォーマンスのピークととらえている事が多い。 28歳と言えば一般的な社会人であれば入社して5年目を過ぎた辺りだろうか。社会人としての生活にも慣れ、後輩が少しずつ増えて行き、自信も付き始める頃。そんな時、ワールドカップに出場するトップアスリートたちは自分の絶頂期であると認識している。同じ社会人でありながら、全く別の時間軸が存在してい

          トップアスリートを目指した後に #17

          勝つだけが発展の道ではない #16

          日本バレーのプロリーグであるVリーグが誕生し20年になる。日本では決してメジャースポーツとは呼べないバレーであるが、日本が世界バレーボール連盟(FIVB)に最も影響力のある国である事はあまり知られていない。 なぜこれほど影響力があるかと言えば、日本のボールメーカーであるモルテン、MIKASAのツートップが世界バレーボール連盟を牛耳っているからである。国際大会の公式球はほとんどがMIKASA。だから国際大会であるはずのグランドチャンピオンが毎大会日本でのみ行われるのである。

          勝つだけが発展の道ではない #16