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トップアスリートを目指した後に #17

サッカーに限らず、スポーツ選手の絶頂期は一般的な社会人よりもかなり早い時期に訪れる。明日開幕するワールドカップでは、28歳前後の選手たちが自分のパフォーマンスのピークととらえている事が多い。

28歳と言えば一般的な社会人であれば入社して5年目を過ぎた辺りだろうか。社会人としての生活にも慣れ、後輩が少しずつ増えて行き、自信も付き始める頃。そんな時、ワールドカップに出場するトップアスリートたちは自分の絶頂期であると認識している。同じ社会人でありながら、全く別の時間軸が存在しているのである。

ならば、これを同じ時間軸の中に入れられたらどうなるだろうか。幼少期からスポーツを始め、最初から全員トップアスリートを目指す。苛烈な競争を強いるのではなく、世界で活躍する事に照準を合わせたプログラムを組み立ててみる。そのプログラムは途中で降りても構わない。トップアスリートを目指した後、アスリートではない世界で社会に入っていくだけだ。

10代で降りても、20代で降りても、どちらにしても社会人になっていくのだ。世界へ通じる道は常に1本はあるという状況をもっと用意しておくべきではないか。トップアスリートになれなくても社会人にはなれる。この認識をより強く発信していくことで、今よりももっと広くスポーツに慣れ親しむ環境ができるのではないだろうか。

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