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狭い国土を舞台に #26

サッカーでも欧州各国のリーグはしのぎを削り合いながら、欧州サッカーというひとつのまとまりになっている。強国もイギリス、ドイツ、イタリア、スペインとどんどん移り変わっている。スポーツの超大国であるアメリカのサッカーはまだ話題作りをしているに近い段階。1994年のアメリカワールドカップから20年が過ぎようとしているが、まだまだ欧州の足下にも及ばない。日本のJリーグも創設からまだ20年。そう思えばアメリカのリーグよりは随分可能性を感じさせてくれる。

世界でトップのリーグやトーナメントを実現させるならば、今は個人競技の方が適しているだろう。個人とチームとの関係を見ても分かるようにフットワークに大きな違いがある。今なら国内にフィギアスケートのツアーを始めていくのはどうだろうか。国内に世界ランカーが数多くいるので、海外からも参加したい選手はたくさんいるはずである。海外のサッカーチームを日本のリーグに参加させる事を思えば、かなり簡単ではないだろうか。

その次はゴルフ。アメリカの元賞金王が女子のトーナメントに積極的に参加するようになってきている現状を思えば、特に国内に世界ランカーが居なくても世界のトップリーグを作れる事も実証できる。

スポーツ大国になるにはひとつの競技だけではダメである。複数の競技で世界のトップを獲る事で日本でプレーするのがスタンダードになる。どの競技から始めても良いが結果がすぐに見える形をとった方が他競技への影響力も大きいと考える。トップ選手が海外へ行くのが当たり前と思っていては新しい流れは作れない。世界のトップ選手がプレーしたくなる環境は、近い将来狭い国土を舞台としたものになるに違いない。

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