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次の技術委員長は誰? #27

サッカー日本代表のワールドカップが終わった。優勝の二文字を掲げ攻撃的なサッカーを目指したが、結果は伴わなかったのは残念である。しかし、これを改革の機を見る事も出来る。次の監督候補の話は大会前から出ていたが、監督を決める次期技術委員長の名前は未だに上がって来ない。この辺りが実に日本サッカー協会らしい。

結果から判断して新しい体制を整えるなら、監督だけ変えても仕方がない。監督は4年間無条件で継続させるのか、それとも中間にあるアジアカップでの結果を考慮するのか、また大会1年前に行われるコンフェデレーションズカップの順位はどうするのか、細かく決めておく必要がある。これこそが協会の仕事であって、出た結果に対して後から何を言っても意味はない。

同じ日本サッカー協会の元で組織されている日本女子サッカー。つい先日U-17の女子ワールドカップでヤングなでしこが優勝した。トップチームであるなでしこジャパンもワールドカップで優勝し、オリンピックでも準優勝。着実に力を付け結果を残している。

男子サッカーと女子サッカーを比較すると女子サッカーは決して恵まれた環境とは言いにくい。それでも結果を残しているのは、結果を出す以外に自分たちの置かれた環境が向上しない事が分かっているからである。大きな大会のグループリーグで敗退すれば人気が上がらないどころか、新しい選手の確保さえむずかしくなる。彼女たちはそれを分かった上で全員がプレーしている。もちろん監督も含めて。

実は結果を残している日本の女子サッカーであるが、好んで女子の監督をやる人は非常に少ない。男子に比べて注目度が低い事もひとつの要素であるが、最も主な要因は選手への接し方がむずかしいからである。男子と同じ指導法では女子のパフォーマンスは確実に落ちてしまう。その点においても現なでしこジャパンの佐々木監督の手腕は見事である。

つづく

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