見出し画像

レフリーの重要性 #21

レフリーの違いでゲームは大きく変わる。日本ではまだそれほどレフリーの重要性を高く見積もっていないが、欧州や南米ではビックゲームのレフリーが誰なのかはかなり重要視されている。スポーツ紙に主審の名前が載るのはそれほど珍しい事ではない。サッカー討論番組でもレフリーについては言及されるのが当たり前である。

今大会の開幕戦であるブラジルvsクロアチアに選ばれたのは日本の審判団。これを大変名誉な事だと受け取る事もできるが、明らかにブラジル有利に働く選出である。選手だけでなくレフリーにとってもワールドカップは最高の舞台である。その開幕戦と決勝戦はさらに特別なゲームとなる。その特別なゲームの主審を初めて任されるのだ。これは公平なジャッジを求められているとは決して思えないのが人間の性だろう。

ここで常々思っている持論がある。サッカーの審判も相撲の行司化した方が最も公平な判定が出来るのではないかと。ゴールの判定はホークアイ(Hawk Eye)という軍事技術を応用したシステムが導入されている。これはテニスなどの判定で実績のあるシステムである。ゴールの次に判定がむずかしいのがオフサイドである。これは選手個々のスパイクとボールにマイクロチップを埋め込み、GPSで選手たちの位置を認識し、ボールへの衝撃とタイミングで判別できると考える。PKやファールの認定はビデオ判定。それを別の位置からピッチ上にいるレフリーに認識できるようにすればよい。

相撲の行司は必ず軍配を上げる。物言いがあればすかさずビデオ判定し簡単に軍配が入れ替わる。同体の取りなおしまである。要するに瞬時に一度判断を下し、それを絶対的なものにしない事で公平さを保つのである。300年も続く歴史ある相撲においてビデオ判定が導入されているのだ。たかが100年の歴史のサッカーにおいて、判定がレフリー任せでいられる時間もそんなに長くはないはずだ。

ここに日本のテクノロジーを注力して、世界初の判定システムを確立して欲しいものである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?