見出し画像

勝つだけが発展の道ではない #16

日本バレーのプロリーグであるVリーグが誕生し20年になる。日本では決してメジャースポーツとは呼べないバレーであるが、日本が世界バレーボール連盟(FIVB)に最も影響力のある国である事はあまり知られていない。

なぜこれほど影響力があるかと言えば、日本のボールメーカーであるモルテン、MIKASAのツートップが世界バレーボール連盟を牛耳っているからである。国際大会の公式球はほとんどがMIKASA。だから国際大会であるはずのグランドチャンピオンが毎大会日本でのみ行われるのである。

これほどまでに国際大会に影響力を持つ競技が、国内では自分たちの自立を目指さず、企業チームでリーグ運営を行う。既存のメディアで深夜に放送されるバレーの番組をいまだにありがたがっている。本気でファンを増やしたければ自分たちで映像を撮影し、インターネットにアップしておけばいいだけ。解説等が必要な場合はそこで課金して、解説を聞けるようにする事だってできる。発信し続けるから既存のメディアが取り上げる事もある。勝つことだけに集中し、ファンを置き去りにしている典型的な例である。

さて、民放でのテレビ放送が人気への鍵だと勘違いしている競技に足りないものはお金ではない。世界バレーボール連盟を牛耳れるくらいのお金は日本企業が持っている。どう考えても繁栄できる要素は持ち合わせていながら、サッカーとは大きく人気、実力差が付いてしまっている。それでも、サッカーのような育成システムはいまだに創ろうとはしないし、totoのような新しい取り組みもなされていない。

選手たちが活躍する場はコートの中だけではない。自分たちが活躍する場を自分たちで作り上げ発展させていく事で、自ずとセカンドキャリアの道も開けてくるのだ。サッカーのように院政を引くところまではやりすぎだが、まだまだマネをするべきところはたくさんある。

*totoから書き出したら長くなってしまったので、予定を変更しました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?