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監督の言動に注目 #23

日本サッカーに結果が出てないが、普段サッカーを見ない人にここだけは見て欲しいと思うところがある。それは大会直後の監督の言動である。

特に外国人監督の場合、今まで耳にした事もない言葉を発する。選手やチームの防波堤になり守って来たのは、自分が監督だから。その役割が終わると彼らは次の監督のオファーを狙うただの人になる。だから、これまでの防波堤としての発言ではなく、自分を売り込むセールスマンとしての言葉を発するのである。

”チームが負けたのは自分の責任”などと口にするワールドカップの指揮官はほとんどいない。自分で自分の評価をおとしめる必要はない。良い結果ならば胸を張って世界にアピールする。これが現実である。

この現実を知った上でワールドカップを見ると、目の前で起きているプレーは監督の判断だけでない事が分かる。選手は勝たせてくれる監督には従うが、基本的には自分の好きなようにプレーしたい。ワールドカップのような大きな大会ではこれが顕著に出るのである。普段チームメート同士が試合中に言い争いになることはめったにない。でも、ワールドカップでは頻繁に起きる。これは決して偶然ではないのだ。誰かのためにプレーをする意識はもはやなく、思うがままにプレーしているだけだから。

日本代表は2試合戦って勝ちがない。第3戦は自分たちの一番好きなサッカーをやるはずである。これが組織力のあるゲームになるのか、それともバラバラになるのかはまだ分からないが、これが実力なのである。そして、最後にどんなサッカーをやろうが監督の言葉はもう決まっているはずである。なぜなら、世界はもう現監督の評価を下しているのは、自分でよく分かっているはずだから。

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