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【目印を見つけるノート】85. バナナフィッシュを追いかけて

「きっかけ」について書こうかなと思うのですが、思い浮かぶ「きっかけ」が多々ありすぎるので、ちょこちょこつまんでいこうかなと思います。

「きっかけ」というのは私にとって、ブライス人形をコレクションしたいのと同じぐらい、ときめくアイテムなのです。あれは高いなぁ。

最近、noteに短編小説をいくつか引っ張ってきたのですが、引っ張る気になったきっかけが、カメラ雑誌『アサヒカメラ』の休刊だったということを書きました。

主人公の一人がカメラ雑誌の編集者でしたので、何とも言えない気分でした。

短編小説を書くきっかけがありました。

それは森博嗣さんのブログでした。
そのことは、公言しているのです。
思えばこの頃から、公言して取りかかるという大胆なことをするようになったのかもしれません。
我田引水ならぬ、引用します。

ーーー〈ほぼアーカイブから抜粋〉ーーー

2017年12月14日
《短編についての決意表明?》

おはようございます。さわです。

さて、
短編小説について少し前に書きましたが、私は中高生ぐらいまでは短編ばかり読んでいたと思います。
それらを「短編小説」と意識していなかったのです。
日本の小説って、そもそも短いのが多いです。「高瀬舟」も「山椒魚」も「山月記」もクラムボンも(筆者注 :『やまなし』ですねw)。
限られた文字数で、どれだけの物語を展開できるか、というのが書き手の腕の見せどころ。そのような意味で、長編よりセンスや言葉の選択能力が必要な作業だと思います。

毎日、小論文の課題かぐらい1000字でものを書き続けて、改めて実感していることでもあります。
「オデュッセイア」のプロローグも、清水義範さんへの憧憬なのです。面白かった。

ただ、巷間比較的出されることの多い複数作家さんのアンソロジーに手は伸ばしません。短編集は作家さんの息遣いを感じられるのがいいと思っています。
1冊が1人の作家さん、サリンジャーとかぶつ切りにされたらいやです。

海外では短編集という形が定着していて、かつての日本でもそれは普通のことだったと思います。でも今の日本ではそうではないのかもしれません。

森博嗣さんが短編小説について昨日(筆者注 : 2017年12月13日)のブログで書かれていました。確かにおっしゃる通りだと思います。
売れると判断されない、熱心に出されない、読まない。でも、そんなループを突破して、「青春の一冊」(照れ)、いや、「中年の一冊」としてでも、長く残るものを作る価値はあるのではないでしょうか。

「アイソパラメトリック」を遅ればせながら読んだ身として申し上げるなら、あの構成もひっくるめて、面白かったです。ちょっとメランコリックで綺麗で。とっておきたい本だと思います。

森博嗣さま、シリーズの人が全く出ない森さまの「ナイン・ストーリーズ」……短編集が読みたいです。
これをご覧にはならないかもしれませんが、どなたかお伝えいただけますでしょうか。
「ファンの主張」でした。

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森博嗣さんにご覧いただいたか定かではないですが、人様に僭越な要望をするだけで、自分でやらないというのはイカンだろうということで、この年明けからさっそく取りかかりました。
最初から、サリンジャーの『NINE STORIES』を意識して、9つの話を書くことにしました。
いちおう、有言実行とあいなりました。サリンジャーとはかけ離れましたが。

『NINE STORIES』の最初にある、『バナナフィッシュにうってつけの日』と同じテーマで『カサブランカ』を書きました。そして、8つまで書きながら、「あの話はあれではいかんじゃろう」(なぜ言葉が変わる?)とぼんやり思って、『カメラカメラカメラ』を書いたのです。ところが今度は終わらなくて、一端区切りました。
フリッパーズ・ギターを好きな方にもお目通しいただいたようですが、タイトル『カメラカメラカメラ』はあのグループの曲をイメージしています。お好きな方にお目通しいただけるのはたいへん嬉しいことです。

noteでは『ファビアン』さん、『オルカパブリッシング』さん、『短いシカ』さんの短編(ショートショート)を毎日拝見しています。毎日でない他の方の短編もいくつか拝見しています。レディにあるまじき所作ですが、唸っています。達人です。
そうですね、今でも短編小説はもっと場を得るべきだと思っていますが、ここは素敵な場ですね。

あ、私は、『僕は秋子に借りがある』が今でも好きです。海辺で消える女性の話は多分に影響を受けていると思います。


⚫お籠りクラフトとばら

またもや妄想ペアアイテムです。
ブレスレットとイヤリング。
べっこう柄のアセテートパーツにターコイズ。ブレスのターコイズは本物、イヤリングはハウライトのターコイズです。

自粛期間が終わって、遠距離の恋人たちはもう会えただろう……という妄想のもと作りました。夏祭りとか花火大会はないようなので、ジャズバーなどちょっと大人な場所で会うという妄想をしてみました。すると、マスターがいうのです。
「さりげなくペアで、いいですね」

考えすぎですか?
創作には妄想、いえ想像力があるほうが……。

さて、仮に男性はどんなブレスを付けるのかと一応調べました。皮革ものが多いですね。うちの材料箱にはないのです。傾向はつかんだのでまたトライします。

私はべっこう柄を使いましたが、この方はチラチラ動画を見るにつけ、本当に柄が個性的だと思います。この動画ではギターのピックガードといい、袖口といい目が釘付け……もとい、ジャンルを問わないところが本当に素晴らしい。ギターも小走りでピシッと決まっていてカッコいいです。
Clarence "Gatemouth" Brownの
『PRESSURE COOKER』です。

ばらも暑いのかなあ。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

追伸 カープぱちぱちぱち。

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