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ドレスデン・エルベ川の「 蚤の市 」に行ってみた!

 ドイツは超リユース大国。

 ビンやペットボトルなどはもちろん、生ゴミ専用の回収ボックスや、古着の回収ボックスなど、ドイツのごみ捨ての細かさや「 リサイクル 」の文化は有名ですが、「 リユース文化 」も浸透しています。

 いちばん有名なのは、軒先に「zu verschenken(”ご自由にお持ちください”的な意味)」と書いて不用品をおいておくと、どなたかが貰っていく風習。
 日本にもまったくない習慣ではないと思うのですが、ドイツに来て1ヶ月足らずでもう3,4回目撃しているので、結構な頻度です。

 そんなリユースに積極的な国民性なので、ドイツの各地で「蚤の市(いわゆるフリマ)」が結構行われているというのは知っていたのですが、自分の住むエリアにあるのかは調べられておらず…。

 この前調べてみたところ、割りと近くで行われていることを発見!
早速行ってきました。

老若男女、時々わんこでいっぱいの蚤の市会場でした

 私が行ったのは、ドイツを流れるエルベ川沿いで行われている「アルバート橋の蚤の市(Elbeflohmarkt Dresden an der Albertbrücke)」。

 最寄りのバス停から徒歩5分くらいのところのアルバート橋の脇にある階段から見下ろすと、河川敷に写真のような光景が広がっていて、10時すぎにも関わらず、すでに結構な賑わいです。

 私が今回、蚤の市で狙っていたのは、食器でした。
 人の動きが多い時期に引っ越したのもあってか、日本から送った食器を含む船便が届くまであと1ヶ月はかかる見込み。近所のお店で間に合わせにいくつか買ったのですが、売っている器の種類がかなり限られています。

 マグカップや食パンを置くとちょうどいいくらいのいわゆるパン皿、スープやサラダを盛るボウルなどは結構あるのですが(それも日本のものより一回りは大きい)、日本でよく使う醤油を入れたり刻んだ薬味を入れるような小皿や小鉢など、小さめのサイズの食器がほとんど売っていません。

 しかも物価の影響もあってお高めです。
 ドイツにも「 100均 」ならぬ「 1€ショップ 」があるのですが日本ほどの品揃えではなく、キッチンのざるや整理整頓に使う箱のようなプラスチック製品、鍋やフライパンなどの鉄製品など、工業製品全般がなかなか安く買えません。
(Amazonなどのネット通販ができればまた違うのでしょうが、まだそこまで手が出せていません)

 近所のお店にないなら、別の方法で自分の欲しい物を探すのみ!!というわけで、蚤の市で探してみることにしたのです。

 少し習ったドイツ語の中にあった「Wieviel kostet das?(これはいくらですか?)」を胸に突撃しました。

手前の箱はガレージセールのようなお店で、その隣がヴィンテージの本を扱っているお店。

 階段を降りて実際に見てみると、集まっている売る人・買う人も様々でした。
 子供服や婦人服や靴などからはじまり、ガレージセールのような日用品が一緒くたに置かれたお店、ヴィンテージの本や時計や家具、アクセサリーを置くお店、大人も好きそうな電車模型を扱うお店、古銭や古切手を売るお店もあれば、グラスやティーカップのみのお店や古いボタンやレースのみのお店、スーパーファミコンなどのレトロゲームを扱っているところがあったり……「それどこの部品??」と聞きたくなるようなマニアックな部品ばかりを置くお店もあったりと、統一感は皆無で各々の個性が爆発しています。

古めかしいタイプライターがあると思ったら、隣に……サドル?(笑)

 お客さんもそういう蚤の市に慣れているようで、何が入っているか分からないダンボールや木箱の中を漁ったり、値段交渉をしてみたり、謎のスクラップ屋さんで工具箱を除きながら店主と真剣に話している人がいたり…。

 日本のフリマでも、何に使っていたのか分からなくなったACアダプターが結構売れるという話を聞いことがあったのですが、それに近い感じなのかしら……などと思いつつ眺めていました。
 そこまで大きくない蚤の市でも、部品屋さんが結構あったのは、DIY好きの人が多いドイツならではですね。
 そして、お客さんの数だけ求めるものがあるんだなと思いました。

 ほかにも移動パン屋さんや、コーヒーショップ、フードトラックなどもあって、買い物だけでなく休日をのんびり過ごす場所としても使われているようでした。

 私の買い物の方はと言いますと……
無事に欲しかった小さめ食器を手に入れることができました!!

ヨーグルトなどにちょうどいいガラスのボール、1枚1ユーロ

 小ぶりのガラスのボール。
 今まで食器がなくて、大家さんがくれた背の低いウィスキーグラスでヨーグルトを食べていた我が家にとって、超掘り出し物です。
 派手すぎずシンプル過ぎず、大きすぎず、そして重すぎずなバランスが気に入って即買いしました。

醤油皿ほど小さくないけど、コンパクトで便利、1枚4ユーロ

 続いての戦利品は、醤油や取り皿などの代用品として買ったものです。ちょっと重いし予算より高めだったけれど、この絵の素朴な感じに惹かれてこちらも即決。

 こっちの生活ではあまり醤油を付けて何かを食べることはないのですが、食事でパン皿ほどのサイズが不要なときの取り皿としても、こういうお皿がとても便利です。

 ほかにも小鉢になりそうなお皿や、ちょっと年季の入っていそうな可愛い柄のカップとソーサー、ワイングラス、花瓶……ヴィンテージ好き&陶器好きなのもあってときめくものがいっぱいだったのですが、まだドイツ生活は始まったばかりなので自重しておきました……でもまた見に行こう、絶対。(笑)

 イベント的な大きなフリマもいいですが、こういう生活に密着したローカルなフリマもいいですね。
 また近所や旅先で気になる蚤の市があったら、覗きに行きたいと思います!

<開催情報>
Elbeflohmarkt Dresden an der Albertbrücke
日時:

4月中旬?~11月の毎週土曜日 9時~15時
※2023年はコロナの影響で4月中旬開始だったようですが通常の開始期間は不明
場所:
Güntzplatz(ギュンツプラッツ)というトラムの停留所から徒歩5分くらいのエルベ川に向かって歩き、アルバート橋脇の階段を降りたところある河川敷
そのほか詳細はコチラから
(ドイツ語ですが、ブラウザ翻訳でなんとかわかります)

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