ねこねこ

元学校の教員。定年退職後の現在は社会教育団体のアドバイザー。ネコが大好き。

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最近の記事

お宅の子に、どんな言葉をかけたらよいでしょうか?

中学校の先生がお母さんにかけた言葉です。その子は直ぐに姿勢が崩れて、椅子からずり落ちそうになるのです。 落ち着いて座っていられず、姿勢が崩れてしまう子にかける言葉を、先生が見つけられずにお母さんに相談するなんて驚きました。 これでは、いくら子どもの特性を学校に伝えても、適切な対応策を講じてくれるはずはないでしょう。学校には対応策がないのですね。 筋力が弱く、しかも多動傾向の有る子が50分間静かに座る事は至難の業です。 先生は 「静かに座って居なさい」 「立ち歩かない!

    • 暑くなりました。夕方のニュースのトップ記事は、、、

      暑くなりました。 夕方のニュースのトップ記事は、異常な暑さに関するものです。 今年も異常な暑さが続きそうです。関東は一向に梅雨入りする気配が無いのに、沖縄では豪雨による被害が続いています。線状降水帯の予報があちこちに頻繁に出るようにもなっています。他国ではどうかと調べてみると、あちこちでも洪水が起きています。 昔には、自分の思い通りにならない物は荒れ狂う川の流れとサイコロの目と、嘆いた為政者がいました。仕掛けをすれば、サイコロの目は思い通りにする事が出来ても、自然現象

      • 今有る施設、設備、システムを有効に使えばみんなが助かる

        子どもを保育園に送りに行く間に、ヘルパーさんをお願いしなければならないお母さんがいます。 4人の子どものお母さんです。二番目のお子さんが脳性麻痺のために、下のお子さんの保育園の行事や送り迎えのためにヘルパーさんが必要なのです。 二番目のお子さんは呼吸器を付けているので、ヘルパーは誰でも良い訳ではないので

        • 旧知の仲間は矢張り、凄い

          先輩の死をきっかけに、私たちがどんな会を作って来たのか思い出話をしました。どんな実践をし、どんな仲間作りをしてきたのか改めて確認したのです。 私たちは会の発足当初から、目の前にいる子どもたちにどんな支援をしたら良いのか、実態を把握し具体的な支援策を探るためにどうすれば良いのか、必死で勉強をしてきました。 初めは同じ学校に勤める仲間が、そのうち学校を越え、市町村を越えて集って来ました。それが何年も続き、今が有ります。その仲間の真ん中に先輩がいたのです。 その先輩の口癖は

        お宅の子に、どんな言葉をかけたらよいでしょうか?

          「教えているんだけどね」             と、言ってはならない!

          先日、お若い先生と話しました。その先生のクラスにはわんぱくさんが居て、なかなか授業が進まないそうです。その子は先生が説明中におしゃべりはするし、立ち歩いてしまうそうです。 「僕の指示がちっとも通らないのです。ちゃんと教えているんですけどね。」 と仰いました。 それを聞いて、私は即座に 「授業が面白く無いんじゃないの?」 と、言いました。すると、そのお若い先生は目を丸くしたあと憮然とした表情をしました。 子どもは楽しい事からしか学ばないものです。 楽しいとは、漫才師のよ

          「教えているんだけどね」             と、言ってはならない!

          6月は悲しい月になりました

          自分と孫の誕生日があるので、6月は祝い月でした。 家族が集まってささやかでも誕生日会をやって来ました。         梅雨時で、じめじめしても孫たちの明るい笑顔と、紫陽花の彩りに6月は楽しい事ばかりでした。 ところが、教え子の突然の訃報に6月は悲しい月になりました。         あれから7年経っても、何故?何故救えなかったのだろうと、考え込む月になりました。 彼は中学で一時不登校になりましたが、それでも頑張って高校を卒業し、就労先も決まっていたのです。    

          6月は悲しい月になりました

          習慣を変えるのは大変です

          テレビが壊れました。突然プチッと黒くなり、映らなくなりました。メーカーに連絡しましたがテレビ業界から撤退しているので、何ともならないとの事でした。電気屋さんに相談してもダメでした。 ニュースはラジオで聞く事にし、朝の体操もラジオにリードしてもらいます。新聞もいつも通り読めますし、本を読む時間が増えるので何の影響も無いように思えるのに、リモコンを探す自分が居て思わず笑ってしまいます。楽しみにしている連続ドラマや番組が有るわけでは無いので、困る事は無いのですが何だか手持ち無沙

          習慣を変えるのは大変です

          本物はよりポップでした

          旅先で、福田平八郎展に出会いました。 大分出身の日本画家です。晩年の作品はモダンで、抽象画とも見える作風ですが、写生を極め、日本画に革新をもたらした画家です。本物はその評価以上にポップでした。身に付けた画力に甘んじる事無く新たなものに挑戦し続け、余計な物をそぎ落とした作品の数々に魅了されました。 歳を重ねたからこそたどり着けた境地なのでしょう。それにしても、写生帳の量、美しさ、細かさに圧倒されました。何十枚もの下絵の先にあの一点の作品が存在するのかと思うと、自分の仕事へ

          本物はよりポップでした

          安全圏にいる間は怒る

          最近はパワハラやカスハラなどが取り沙汰されています。 上司やお客や、市民が度をこした態度で叱りつけることが、問題となってネットや新聞などに溢れているようです。 そんな折、主にパワハラについて、上記の言葉を見つけました。 「上司が叱る理由は、自分が無能であることを有能な部下によって明らかにされるのを恐れているからだ」 と。 さらに、 「部下との間には垣根があるので、部下から攻撃されることはない」 と続いています。 読みながら、溜飲が下がる思いをしました。反面、自分が年

          安全圏にいる間は怒る

          ドクターとの幸せな関係が何処でも、作れると良いですね

          発達障害をお持ちの子を育てているお母さん方と話す機会が有ります。 このお母さん方は、子どもが小さい時から、ずっと診てくださっているドクターといまだにかかわって貰っています。成人域に達しているお子さんばかりですが、お母さんたちは何かある度にそのドクターに相談しているのです。 子どもに腫瘍が出来た時には、子どもの特性を外科のドクターに連絡を取って貰って恙無く、手術や入院が出来たという話を聞きました。 こんな幸せな関係が何処でも、誰にでも出来るわけでは有りません。でも、これ

          ドクターとの幸せな関係が何処でも、作れると良いですね

          切り絵の作品を見て来ました

          いとこが近くのギャラリーで作品展をすると言うので、出かけて来ました。 彼女は何年か前に作家デビューしたのです。それまで、サークル活動をしていて多くの作品を作って来ました。作れば作るほど、課題が見えて来ると言っていました。 今回はサークルの展示会ではなく、切り絵の作家としての展覧会です。大きな白黒の作品には、圧倒的な存在感が有ります。 景色や建物を題材にする事が多い切り絵ですが、彼女の作品には人物が描かれていて、物語が感じられます。美しい自然や由緒の有る建物だけでなく、そ

          切り絵の作品を見て来ました

          学校公開が有り、授業参観をしてきました

          孫の授業を見て来ました。参観は久しぶりですね。 初めての「ほけん」の授業でした。「ほけん」とは何かから始まり、心と体の健康を保つために何が必要かを考えさせる内容でした。 時折、これは道徳か?と分からなくなりました。ほんの少しのグループ討議の時間が有りましたが、ほとんどが先生の講義でした。小3の子が初めて「ほけん」という授業に触れるのに、なんの新鮮味も無いのに驚きました。ありきたりの回答を、一部の子の発言で終始する授業にがっかりしました。チョークで黒板に板書するやり方も、

          学校公開が有り、授業参観をしてきました

          のんびり過ごして居ると、何も考えないものですね

          久しぶりに予定のない一日を過ごしました。あれもしたい、これもしたいと思いは有っても、あえて何もせずにのんびりしました。すると、頭も働かないのか、面白い発想や新しいアイデアが出て来ませんでした。体と頭は連動しているのだなあと、改めて思いました。 どこか、何時もと違う事が有ると頭も体も動くものなのでしょう。そういえば、酷い頭痛で伏せって居たママを気遣って、妹の面倒をみたり、食事の支度をしたりと甲斐甲斐しく働く孫の姿が有ったばかりです。小言や指示がないと、頭も体も動き出すものな

          のんびり過ごして居ると、何も考えないものですね

          楽しいゴールデンウィークをお過ごしでしたか

          誰もがお休みを取れる訳では無い事は分かっていますが、カレンダー通りのお休みがきっちり取れるものだとつい、思ってしまいます。 逆にお休みの日こそ、保育園を開いて欲しいと望む方がいます。シングルで子育てをしているお父さんです。土曜保育は有りますが、日曜祝日の保育が可能な保育園はほとんど無いのが現実です。今年の子どもの日の振り替えが6日ですから、4日間の休みを一人で見なければならないのです。実家や近所の方の、支援が無ければ大変でしょう。 昔は、近所のよしみで子育てにかかわっ

          楽しいゴールデンウィークをお過ごしでしたか

          春が足早に去って行きます

          近くの八重桜が散りました。 風に乗って花吹雪が舞っています。花びらが地面に着くか着かないうちに、風が吹くとくるくると風車のように回ります。緩やかな下り坂を花びらは駒のように回りながら側溝の穴に落ちて行くのです。 しばらく、そんな花びら駒を見ていたら、芭蕉の 「ゆく春や・・・」 の句を思い出しました。 情景は全く違うでしょうけれど。今年は春を楽しまないうちに、季節は変わって行くのだなあとしみじみ思いました。 花々も、ツツジ、クレマチスが咲きそろい散歩道の景色が変わって

          春が足早に去って行きます

          言葉は本当に大切なものですね

          40年以上もお付き合い頂いた先輩が急に亡くなりました。あまりにも突然だったので、茫然自失になりました。自分でも、こんなに混乱するのかとびっくりするほどでした。仲間から刻々と入るメールやラインのメッセージに胸が苦しくなるばかりでした。 葬儀が終わっても、混乱状態がまだ続いています。教師のイロハから教えて貰い、特別支援教育に誘われて今日が有るのも先輩のお陰です。特別支援の黎明期から共に歩み、全国を駆け回りました。 恩師が 「君たちは特別支援の道を作るだろう。だが、道が出来た時

          言葉は本当に大切なものですね