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言葉は本当に大切なものですね

40年以上もお付き合い頂いた先輩が急に亡くなりました。あまりにも突然だったので、茫然自失になりました。自分でも、こんなに混乱するのかとびっくりするほどでした。仲間から刻々と入るメールやラインのメッセージに胸が苦しくなるばかりでした。

葬儀が終わっても、混乱状態がまだ続いています。教師のイロハから教えて貰い、特別支援教育に誘われて今日が有るのも先輩のお陰です。特別支援の黎明期から共に歩み、全国を駆け回りました。
恩師が
「君たちは特別支援の道を作るだろう。だが、道が出来た時に君たちはお払い箱になるぞ。後輩たちが、当たり前の顔をしてその道を歩くだろう。」
と。

そう言われた時、私たちは
「それでも構いません。後輩たちや、子どもたちが嬉々として歩んでくれれば良いのです。」
と、即答したことは忘れません。
そんな仲間である先輩が急にいなくなったのです。あまりにも打ちひしがれる私たちを見て、ある人が
「あなたたちは、戦友だったのよ。だから、自分自身が削がれてしまったのね。」
と、声をかけてくださいました。

それを聞いて、やっと悲しんで良いのだ!寂しがっても良いのだ!と思えました。道を探すのは大変だったけれど、苦しくても楽しかった日々だった事を、忘れずに語り続けて行けば良いのだと思えました。
言葉をかけてくださったのは、演劇を生業にし、言葉の力を信じて生きて来た方です。

この言葉を聞いて
「タンポポの綿毛になりなさい。そして、飛んだ先で芽を出せば良いのよ。」
と、口癖のように言っていた先輩の笑顔を思い出しています。

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