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今有る施設、設備、システムを有効に使えばみんなが助かる

子どもを保育園に送りに行く間に、ヘルパーさんをお願いしなければならないお母さんがいます。                                                                                        4人の子どものお母さんです。二番目のお子さんが脳性麻痺のために、下のお子さんの保育園の行事や送り迎えのためにヘルパーさんが必要なのです。

二番目のお子さんは呼吸器を付けているので、ヘルパーは誰でも良い訳ではないのです。それで、訪問看護師の方にお願いをしているのですが、毎回同じ方が来てくださるとは限らないそうです。すると、子どもの状態や器具や物の置き場など様々な事を説明する必要が有るそうです。その手間も然る事ながら、その為にかかる時間が惜しいというのです。

何故ならば、月にケアが利用出来る時間が決まって居るからです。
150時間までなのです。

たっぷり有りそうですが、毎日の下の子の送り迎えや上の子の学校行事などに参加すると、時間が足りないそうです。保育園の玄関前で、知り合いのお母さんとのんびり立ち話をする事も出来ず、走って車に戻るそうです。

保育園は行事の度にお母さんが参加しなくても良いように、内容をお手紙にしたり詳しい経緯をお知らせしたりしているそうです。
それでも時間が足りなくなるので、園に居る看護師さんがかかわれないか検討しているそうです。

看護師さんなら誰でも良い訳では無いですが、園医さんと密に連携を取りながら看護師さんが関われるシステムが構築されると良いですね。また、近所に老人施設が有るので、それらとも連携出来れば利用し易くなるのではないのでしょうか。

休みが続くと、お母さんは二番目の子を病院に頼んで、大阪のおばあちゃんの所まで車を走らせるそうです。たとえ、自分に熱が有っても。
だって、ゆっくり寝られるから!

こんなお母さんを支えるシステムが、社会に当たり前に無いのが現実なのです。

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