6月は悲しい月になりました
自分と孫の誕生日があるので、6月は祝い月でした。
家族が集まってささやかでも誕生日会をやって来ました。 梅雨時で、じめじめしても孫たちの明るい笑顔と、紫陽花の彩りに6月は楽しい事ばかりでした。
ところが、教え子の突然の訃報に6月は悲しい月になりました。 あれから7年経っても、何故?何故救えなかったのだろうと、考え込む月になりました。
彼は中学で一時不登校になりましたが、それでも頑張って高校を卒業し、就労先も決まっていたのです。 高校卒業前に、事故で骨折していたので治療しながらの入社式に参加し、さあこれからというときに自ら命を絶ったのです。
彼は中学の先生に怒られることが多く、自信を失ってもいました。訳を聞いてみると、理不尽な理由でしたので、私は彼を小学校で担任した者として、中学の先生に抗議をした事も有りました。
高校を恙無く卒業出来たので、一安心と思った矢先の事でした。悔しくて悲しくて、同じ教員として、彼を追い詰めた中学の先生方をいくら詰っても取り返しが付きません。お父さんお母さんと共に、彼の遺体の前で泣けて泣けてどうしようも有りませんでした。
あれからずい分時間がたちましたが、悲しさや悔しさは癒えません。彼の墓の前で、今年も思い出話と少しばかりの愚痴をこぼしましょうか。
「僕が古民家を買ったら、泊まりに来てね」
「茶碗が焼けたら、あげるからね」
との約束をまだ果たして貰って居ないよと。
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