記事一覧
日本現代詩人会、投稿欄にて拙作「タービン」を入選(うるし山千尋さん選)、
「太陽に夜更けがくる」を佳作(雪柳あうこさん選)で採っていただきました!評もとても嬉しいものでした。
まだまだまだまだ頑張ります!
https://www.japan-poets-association.com/contribute/
日本現代詩人会、投稿欄にて拙作「タービン」を入選(うるし山千尋さん選)、
「太陽に夜更けがくる」を佳作(雪柳あうこさん選)で採っていただきました!評もとても嬉しいものでした。
まだまだまだまだ頑張ります!
https://www.japan-poets-association.com/contribute/
詩:おりんが鳴りやまず
ふぉぉぉん と
また鼓膜が震えている
おりんの音に波打ちながら
線香のにおいが
いつも灰いろの祖父に集まっていく
僕は 緑いろのじゅわ、とあまい
缶詰が食べたかった
白黒写真のなか
戦地からもどってきた祖父は
大八車で野菜を売っている
路らしくなってきた そのみちで
はずむ車輪に埃がまう
赤子の父は
目を大きくして じっとしていた
写真は濾紙のようにに
いろをこちらへ留めてしまうから
白黒になっ
詩/ミディアムポエム:重油
街にメロディがこだまして
からすは山に帰ったよ
鋭い羽根に空が撫でられて
傷口が開いたみたい
もれてくる重油
もうとっくに
藁半紙は破れているのに
きみは呪いの上書きをやめられない
走るペンを止められない
頭の中で赤ちゃんは
湧き出る重油を乳にして
またそれを産湯にして
なんだか
宇宙飛行士のようだね
詩/ミディアムポエム:拝島
島拝み
はいじま
よった よったと
飛脚の ぶすくれたふくらはぎ
島畳み
うちの孤島のかびくささ
貴様 ひざこぞうの穀潰しめ
ひらり りり と小虫鳴き
肩が寄りました
まぼろし
ころされたじかんの
きっさきに炎が群れ合って
夕べの化石がこびりつく
お茶碗 あかあく
うるかした
詩/ミディアムポエム:テーブル
テーブル
夕日を洗うような
四つの滝の真ん中は
いつも
とおい記憶のはきだめだ
水煙は立ち上がり
子どものからだは霞んでいる
白鍵のないピアノは
きっと遊戯にはむかないよ
目のくぼちに手を伸ばせば
水のひと粒ひと粒がいま
渇いていくところだ
砂時計の滝
きみは
いつからそこに
埋まっていたのかな
ミテイナリコさんとのコラボ
noteで知り合ったアーティストのミテイナリコさんとのコラボです。
ぼくが作った曲と詩の朗読を見事に再構築してくれました。
めちゃくちゃカッコいいので是非聴いてみてください!
また機会があればミテイさんとコラボしてみたいなあ。