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詩です。
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記事一覧

詩:あまだれ

ねこみたいだね 手話さばきだけ しっている くびわのない迷よい子 といをつたう あまだれは …

柿沼オヘロ
3か月前
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詩:口がいっぱいだ

某誌にて選外佳作を頂いた詩です。 たんこぶがいっぱいだ 毛穴ばっかり膨らんで 口がいっぱい…

柿沼オヘロ
3か月前
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詩/ミディアムポエム:テーブル

テーブル 夕日を洗うような 四つの滝の真ん中は いつも とおい記憶のはきだめだ 水煙は立ち上…

柿沼オヘロ
4か月前
27

詩/ミディアムポエム:拝島

島拝み はいじま よった よったと 飛脚の ぶすくれたふくらはぎ 島畳み うちの孤島のかびく…

柿沼オヘロ
4か月前
24

詩/ミディアムポエム:重油

街にメロディがこだまして からすは山に帰ったよ 鋭い羽根に空が撫でられて 傷口が開いたみた…

柿沼オヘロ
3か月前
22

詩:うすみどりのとほうより

散る  目のうらの 星つぶみたいに    うすみどりの 影   それは ぼくの  まうらから…

柿沼オヘロ
4か月前
18

詩:イガラ岩

喉に貼り付くイガラ岩があり それは 瞳の膜にもぐるようでもあり 空に点描を打つようでもある それはまた 岩が破れるような強い音であり 岩が崩れる刹那に弾ける火花であり 岩が永遠の方角へすじ撒きをする ひかりの小さな種でもある わたしは わたしたちを覆う 砂ぼこりの一粒のなかに 土踏まずを昇る 砂つぶのちいさな爪のなかに いつか思い出してしまうだろう 瞳を区切る鳥たちの影があり 声をなくすほどの逆光のゆらめきがあり なれの果ての途上があり 太陽はどこかイガラ岩に似ていた

詩/ミディアムポエム:雨戸

初夏のはじまりの 冷んやりとした夕べに もう終わりかけたパンジーの フリースを羽織ってしま…

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詩/ミディアムポエム:蟲

雑草のひき痕が 小さな星々をつれてくる 蟲という字面が 白内障の魂をつれてくる 夢路のなか …

16

詩/ミディアムポエム:茜

茜でまかなえた日の くもまっ下で カエンタケの毒はまだ もせずにいた ガス抜けライターは き…

柿沼オヘロ
11か月前
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詩:てんせん

にくたいも れいこんも なんだろう点線みたいだから ボンドでごまかすように 絲にすることが…

柿沼オヘロ
6か月前
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詩/ミディアムポエム:花曇り

花曇りの重ね塗りで 空の下地を忘れている 名付けられたことの安寧 上目だけの遊歩道 引力の死…

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詩:よし よし

うどんこ病の おけしょうに身をひそめて かおをまっ白にした はだにの卵たちは 葉脈のなだら…

柿沼オヘロ
6か月前
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そして近づいてくる

某詩誌で落選した詩です。良かったら読んでいただけると嬉しいです。 後半は少しだけ画像のものから改稿しました。 地図のめくれた場所から 近づいてくる人がいて いつもこぼしている 服はだいたいシミだらけで 口元にケチャップが付いていて かんできたのだと 乾いてきたのだと やがて結石のように生えるだろう街には イワシのぶら下がる電線 逆光のさかり場 そんな場所から近づいてくる人がいて 支流でいっぱいになるように 深いシミを作っている 「あんたは消えたがり屋だね  そして 増えた