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ねこみたいだね 手話さばきだけ しっている くびわのない迷よい子 といをつたう あまだれは …
某詩誌で落選した詩です。良かったら読んでいただけると嬉しいです。 後半は少しだけ画像のも…
うどんこ病の おけしょうに身をひそめて かおをまっ白にした はだにの卵たちは 葉脈のなだら…
あめつちのはじめのとき (天地初發之時…) 読んだこともない一節は だれの元からここへ来た…
にくたいも れいこんも なんだろう点線みたいだから ボンドでごまかすように 絲にすることが…
換気扇がまわる すすきは千条も糸をこぼし 刃こぼれた夜風とじゃれ合っている 布団の皮をかぶ…
こんな広場で寝そべるってなんだか 気持ちの良いことだね だれに咎められるでもなく わたしたち 鉛のなかに入って行ける 怒ってますか? 僕はかえって冷んやりしています ちょっと寝心地が悪いですね 好奇の足音が僕らに砂をかけている からだなまりことばなまり から、こと、生、リ 焼き魚か? 生卵デス 「どれどれ」「確かめてやろう」 大きくなっていく鉛のなか いつも君が「おはよう」を無視するから 点滴を外したくなったこと
あなぼこだらけの腕 巻き貝の らんのうみたい 爪の腹で なでてあげると ふるえだす 産まれ…
藤棚の暗がりは 鳩も食べ残しも ひんやりとしている 脇にそびえる銀杏の樹は 喉元まで蔦が絡…
雑草のひき痕が 小さな星々をつれてくる 蟲という字面が 白内障の魂をつれてくる 夢路のなか …
初夏のはじまりの 冷んやりとした夕べに もう終わりかけたパンジーの フリースを羽織ってしま…
白い斑点がただれる 皮膚病の道を歩いていた 桜の幹に地蔵瘤が浮いている サ は神。 ヶ蔵。 …
花曇りの重ね塗りで 空の下地を忘れている 名付けられたことの安寧 上目だけの遊歩道 引力の死…
手のひらで ななほしてんとうが 死んでるみたい なんでかずぅっと そこにいる ぼく 卵もつみたいにやわらかい ぐぅしてたから 手のひら 爪 って字ができちゃってて それがふかくておっきいから 刺されたきが したんだね せぇめぇせん と かんじょぉせん あと なんだっけ ななつの きれいな目ぇ だね