詩:秋分

換気扇がまわる
すすきは千条も糸をこぼし
刃こぼれた夜風とじゃれ合っている

布団の皮をかぶった
これは鏡だろう白髪はくはつ
どこかでほつれていたような気がする

まだ
秋空は仮縫いだ
こうやって赤々とした生肉が覗きこむ

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