見出し画像

512.備えあれば患いなしなんだよね~

coucouさんのお仕事論㉚

 
1.経営のすべては人事管理にあるんだよ
 

coucouさんは、ある会社に集金に出向いた。

年商約3億円を売り上げているその会社は、従業員数30名ほどの中小企業で、数十年来の取引をしている信頼できる会社の一つ。

前月分の集金の傍ら、coucouさんはいつものように社長室で次の仕事の話をしていた。
「ああ、そうだ!お支払いしなくちゃね、先月分を。いつも助かっているよ」と言いながら、社長は会計担当の事務員を呼んだ。

「なあ、今うちの会社の残金はいくらある?」

「スミマセンが社長、少し時間を下さい。まだ計算ができていないのです」

「そうか。とりあえず、この方の支払分を小切手で準備しておいてくれ!」
coucouさんはいつものように領収書を渡して、集金を済ませた。


 
ある日また、同じように仕事の相談をしている最中に会計担当の事務員さんが意識を失って倒れ、突然入院してしまった…。

社長は、もちろんその事務員さんのことを心配はしていたけれど、それよりも、どこの銀行にいくらの残金があって、現金が会社にいくらあるかわからなくて慌てふためいていた…。

また、通帳やハンコウなどは金庫にあるので調べればすぐにわかるはずだけれど、これから支払する予定や給料計算、入金予定のことがまったくわからない。
すべて事務員さんに任せていたため、書類関係の保存場所、納品書や請求書、契約書などはパソコン内にあり、一つ探すだけでもたっぷりと時間がかかってしまい、社長は頭を抱え、顔が真っ青に変わっていった…。
 
手形や小切手の場合、銀行残高が不足すれば銀行から連絡が来るため、現金の所在さえわかればその都度対処できるけど、その他の支払内容、支払い予定などについては膨大な契約書や請求書の中から一つずつ探さねばならない。
社長は、その日から家に帰れず、毎日入金と支払い確認に追われていた…。



 
こんな話をすると、信じられないという人が多いとおもうけれど、中小企業にはよくある話だよね。

これって、家庭もおんなじ~

奥さまがお金を管理していたため、いないとまったくわからないとか、親が急逝してしまったために、どこに何があるのか、お金も通帳の場所もわからない、と慌てふためいている人たちも多いよね~

それと同じ~

突然、従業員が辞めてしまった。
入院してしまった。
急逝ってしまった。
家族に不幸があり、社員が田舎に戻ってしまった。
このように、あてにしている人がいなくなると困るんだけど、日々元気で働いている姿を見ていると、そんな緊急事態は予測できなくなってしまうよね、誰でもね。
 
職人さんに頼っている飲食店なども同様に、その人がいなくなったらお店が営業できなくなる、潰れてしまうなど、どこの会社でも日常茶飯事に起きているんだよね。

また創業社長などは、自分が病気になれば会社を継続することが不可能になる場合もある。

これはね、仕事も家庭もおんなじだよね。
誰かが、共有していないと大変なことになる…。

備えあれば患いなしだね~

©NPО japan copyright association Hiroaki


 

2.勉強不足な経営たち


 立派なことを言っているようなcoucouさんだけど、coucouさんほど酷い経営者はいない…。

過去の恥を告白するね~
 
coucouさんの起業は19歳の時。右も左もわからないまま、運命に身を任せ経営者となった。coucouさんにとってはすべてが新しく初めてのことばかりで、若いということが武器にもなったけれど、取引先の会社には、ずいぶん馬鹿にされたりもしていた…。
 
ふり返ってみれば、人様がcoucouさんのことを暗に馬鹿にしたのではなく、coucouさん自身の稚拙な経営や勉強不足が招いていたんだよね、今思えばね。
 
初めての仕事で、ある会社に出向いた。
この時も集金だった…。

coucouさんにとっては初めての大きな取引で、取引額は65万円だった。
 
仕事をするには「見積書」「納品書」「請求書」「領収書」が必要になる。かけだしのcoucouさんは、それすらも仕事を通して覚える以外に方法がなかった…。

本当はね、どこかの会社に就職して仕事を学び、会計のしくみを知っていれば、こんな遠回りをしなくても済んだのかもしれないけれど、これが現実だった…。
こんな信じられないような失敗に失敗を重ねて、私は普通の人が1年で学べることを10年以上かけて知るのですから、本当にあきれたもんだと思う。
 
coucouさんは請求額を確認し領収書を準備した。
すると、相手の社長が、
「いくら値引いてくれる?」

「はあ、値引きですか?」

「当たり前じゃあないか。値引きのない仕事などないよ」

coucouさんは驚いた。

なぜってね、見積書を発行したときに値引かれ、請求書を提出するときにさらに値引きを求められていたので、請求書を書き直して持参していたからなんだ。

「商売は厳しいものだよ!値引きなんて当たり前のことだ。俺たちだっていつも取引先から値引きを要求されているのだから、互いに助け合わなければ長く取引はできないよ」

coucouさんは言われるままに、さらに値引きをした。

当初の65万円の見積額について最終的に話し合った後の請求金額55万円だったのだけど、今後の取引も考えてcoucouさんは50万円の領収書を書いた。
(考えて見れば15万円という大金の値引き。利益がないのは一目瞭然…)

ああ、酷いなあ…。

coucouさんは小切手をいただくのを待っている間に、他の業者さんたちも容赦なく値引かれ続けていた…。

これが現場の実態、いじめなんだよね…。

だって、見積書の段階で値引かれ、請求書の提出時に値引かれ、領収の段階で値引かれる、なんて異常だよね。こうして、企業は利益を稼いでいるんだね~




あの頃は、百戦錬磨の大人経営者に振り回され続けていたようです。
こんな初めてのことばかりで、勉強不足、世間知らずの素人経営、自社の会計内容も把握できないcoucouさんの苦戦時代は続く…。
 
どうぞ、皆さんはこうならないでくださいね。


©NPО japan copyright association Hiroaki
©NPО japan copyright association 

さて、本日はイベントの19日(土)初日~
午前5時に集合~
午前7時より各会場5か所の搬入開始
午前8時30分、搬入車退出、歩行者天国開始。
午前8時30分開会セレモニー
午前9時から開場。
午前10時30分山形県南陽市市長挨拶
午前11時13町会挨拶回り
午後12時30分母命日お墓参り
午後2時会場戻り
午後4時30分イベント終了
午後4時30分終了宣言
午後5時各会場5か所の搬出開始
午後8時全体会場搬出終了
午後9時本日の報告会終礼
※明日の準備…

わお~

明日で終了~

coucouさん元気です~

スキ、コメントができません~
終わってからまとめて御礼申し上げます~

こんな状態で、みんな応援ありがとう~

感謝申し上げます~



coucouさんのホームページだよ~みてね~

 
Production / copyright©NPО japan copyright coucou associationphotograph©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru

 
 







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?