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仏教つれづれ書き

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インド思想「バガヴァッド・ギーター」で気づいたこと。 本当の「知」について。

インド思想「バガヴァッド・ギーター」で気づいたこと。 本当の「知」について。

 割と静かに常に人気なのが仏教哲学やら、インド哲学です。

 時代の閉塞とか心の問題とかいう言葉とセットに紹介される「空」「唯識」……あとは「禅」とか。

 しかし最近、かたつむりくらいのペースで『バガヴァッド・ギーターの世界』(上村勝彦著)を読んでいて、ふと思ったことがありましたので、それについて書いておきます。

「バガヴァッド・ギーター」この何度打っても上手に変換してくれない文字列。

 知

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ルフィ=仏陀という考え方。それとちょっとだけ映画「FILM RED」について。

ルフィ=仏陀という考え方。それとちょっとだけ映画「FILM RED」について。

最近、『教行信証』の勉強を少しずつ始めまして、それで思いついたことがありますので、メモしておくことにします。

それというのは、ルフィは仏陀(アミダ様)と読めるのではないかということです。(読めるというと言い過ぎかもしれません。ちょっと強引に読んでみると面白いかも、程度で……)

浄土宗において仏教というのはとてもシンプルで「南無阿弥陀仏」と唱えれば救われます。
そこには経典を根拠にした理由なども

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「仏教とは何か?」に対する自分なりの答え

「仏教とは何か?」に対する自分なりの答え

 一般に仏教は宗教の一種であるとされています。が、少し勉強すれば気づくのですが、宗教というより哲学の要素の方が強く出ています。 信仰心は、ある宗派にはあるのですが、全く俎上に上げない宗派もあります。 第一、仏教には神様がいません。 人間を超越した存在者を想定せず、あくまで自分と向き合うのです。
 では、仏教は哲学か?
 それも違うように思います。じゃあ、文化か? あるいは職業か?

 ずばり、のり

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六師外道 インドとギリシャ 聖徳太子

六師外道 インドとギリシャ 聖徳太子

前回、釈迦の半生を書くまえに六師外道という用語が出た。
書きましょう。

古代インドにおいて、戦争はあったし、同時にそれは人口が増え、都市が栄えた時代だった。都市社会において権力を持つのは都市を治める王族、貴族(クシャトリヤ)、あるいは豪商人(ヴァイシャ)である。その流れは、それまで強かったカースト制に合わなくなってきて、祭司であるバラモン最上位の空気感ではなくなってくる。
紀元前6世紀頃のことで

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【天使と悪魔の元ネタ?】釈迦が思想を形成するまで

【天使と悪魔の元ネタ?】釈迦が思想を形成するまで

当時のインドはまるで、古代ギリシャと似ている。
というのはよく言われることである。

一般に哲学は古代ギリシャで始まったとされる。我らがウィキにも、

「哲学」は英語で「フィロソフィー」といい、語源は古典ギリシア語の「フィロソフィア」に由来する。
「哲学」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2005年8月22日15時(日本時間)現在での最

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