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恋愛モノ

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【パリのマダム】いくつになっても美と恋愛をあきらめない

【パリのマダム】いくつになっても美と恋愛をあきらめない

恋愛とはほぼ無縁な人生を送ってきたけど、
もし私がパリで暮らしていたら、パリで育ったとしたら、全然違う性格になっていたんだろう。でも、スレンダーなヨーロッパ人と短足で一目なアジアン人とでは勝負にならないかもしれない。それでも捨てる神あれば拾う神もありで、なんだかんだ恋愛できてたりするかもしれない。それとも、振り切って一度限りの夜を楽しむようになっている可能性だってある。どんなふうに人生が転がるかわ

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愛する人との思い出は、忘れずに記憶しておきたい

愛する人との思い出は、忘れずに記憶しておきたい

いま、会いにゆきます / 市川拓司 を読んで。

愛した人との思い出はずっと忘れていたくない。
何をした、どこに行った、こんなことを話した。
どれ一つかけがえのない思い出だし、いつまでもずっと覚えておきたい。
特に、恋人やパートナーと死別してしまったとなれば、これからの思い出が増えない分、今までの出来事を大切に覚えておきたい。
新しい彼氏と付き合ってからまだ 1ヶ月も経ってないし、予定も埋まってい

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いつまでも恋人気分でいられるような関係が理想的

いつまでも恋人気分でいられるような関係が理想的

さしすせその女たち / 椰月美智子 を読んで。

育児と仕事を両立している女性は死ぬほどクソ忙しいということがひしひしと伝わってくる小説だった。
しかも夫は仕事で帰りが遅くなるやら、家事の手伝いはせずに全部妻に任せきりで、ちょっとした手伝いも面倒臭がるような男。
まあ世の中の男はそんな感じかもなと思いつつ、しかし典型的なダメ夫の代表のようでもあった。
とはいえ今の世代の男性たちはもっと育児に協力的

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好きになった人を振り向かせるための努力は楽しい

好きになった人を振り向かせるための努力は楽しい

その手をにぎりたい / 柚木麻子 を読んで。

この著者の『バター』という小説を前に読んだことがあるのだけど、その小説と同じく、この小説も喉を唸らせるような、唾液が口いっぱいに広がるようような、ご飯を美味しそうに頬張りながら食していく情景が何度も繰り返されるので、ご飯欲が刺激されて良い意味で悪い小説だ。
『バター』のときは文字通りバターをこれでもかとふんだんに使った濃厚でコクの深い味わいの料理を表

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駆け落ちするほどの恋って若いときだけのものじゃないかな

駆け落ちするほどの恋って若いときだけのものじゃないかな

夜の果てまで / 盛田隆二 を読んで。

学生の頃は片思いしかしていなかったし、恋という恋はしたことがないのだけど、若い頃の恋というのは衝動的になりやすいし、はまり込みやすいし、依存的になりやすいんじゃないかなあ、なんて数少ない自分の経験を思い出しながら読んだ。
若いときは性欲も強いし、体を許す関係って普段自分が隠している部分をさらけ出すことになるし、隠していた自分を受け入れてもらったら自分の全部

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相手のことを考えて恋をしているときが一番楽しい

相手のことを考えて恋をしているときが一番楽しい

試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。/ 尾形真理子 を読んで。

そういえば最近全然服を買ってないなあ、と思い出した。
去年留学に行こう! と衝動的に決めてから、ついでに家も解約して身軽なろう! と思ってから、溜め込んでいた服を選別し、最低限 (冬服) の物だけを残してあとは捨ててしまった。
中には好きな服もあったけれど、スーツケースに入らないということもあって泣く泣く捨てた。
その最低限の数

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